クライムライトジャケットのサイズ感:タイトシルエットの選び方!

ノースフェイス「クライムライトジャケット」のサイズ選びの正解、街着から雪山まで失敗しないワンサイズアップの法則を解説する表紙スライド。登山ウェア
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ノースフェイスの定番レインウェアとして人気のクライムライトジャケットですが、いざ購入しようとするとサイズ選びで迷う方が本当に多いですよね。

ネット上の口コミを見ても、普段のサイズでぴったりだったという声もあれば、ワンサイズ上げないと失敗したという意見もあって、どれを信じればいいのか分からなくなります。

特に170cm前後の標準体型の方や、中にフリースを着込みたいと考えている方は、メンズとレディースのどちらを選ぶべきか、あるいはLサイズやXLサイズまで上げるべきか悩むところでしょう。マウンテンライトジャケットとの違いや、旧モデルのNP12003と現行モデルのNP12301でシルエットが変わったのかも気になりますよね。

筆者もこのジャケットの独特なカットには何度も頭を悩ませてきましたが、実はこのサイズ感にはアルパイン仕様という明確な理由があるんです。この記事では、街着から登山まで失敗しないための選び方のポイントを、実体験やユーザーの声を交えて詳しくお伝えします。

この記事でわかること

①特有のタイトシルエットとアルパインパターンの理由
②身長や体型別の推奨サイズと他モデルとの比較
③サイズアップの基準とジッパーの挙動
④品番によるサイズ感の微妙な違い

クライムライトジャケットのサイズ感:選び方とレイヤリング

風の抵抗を極限まで減らすスリム設計「アルパインフィット」の概念図。体にフィットさせるギアとしての設計思想を解説
アルパインフィットの設計思想解説

クライムライトジャケットは、ザ・ノース・フェイスの製品群の中でも特に「スリム」な設計が特徴です。なぜこれほどタイトに作られているのか、その背景にある登山の思想を理解すると、自分にぴったりのサイズが見えてきます。

ここでは身長別の具体的な傾向や、他モデルとの決定的な違いを解説していきます。

✅登山で使う170cmや175cmのメンズ選び
✅レディースが選ぶべきサイズと着こなしのコツ
✅マウンテンライトジャケットやドットショットとの比較
✅インナーを重ね着する際のサイズ選びの注意点

登山で使う170cmや175cmのメンズ選び

多くの日本人男性にとって、クライムライトジャケットのサイズ選びは「普段よりワンサイズ上」を基準に考えるのが失敗しないための近道です。

筆者の周りでも、身長170cmで標準的な体型の方がMサイズを試着すると「Tシャツ1枚ならちょうどいいけれど、中に薄手のフリースを着たら脇が詰まって動けなくなった」という声を本当によく聞きます。

これは、このジャケットが「アルパインフィット」と呼ばれる、風の抵抗を最小限に抑えるためのタイトな設計を採用しているからです。

体型別の細かいニュアンス

身長175cm前後の方だと、基本はLサイズになりますが、もし肩幅がガッチリしている方や、少しお腹周りに余裕が欲しいという方の場合は、XLサイズまで上げたほうが結果的にシルエットが綺麗に見えることも多いです。

数値上の身幅はそれなりにあるように見えるのですが、実はアームホール(脇の下)の円周が小さめにカットされているため、腕を前に出したときに背中が突っ張る感覚が出やすいんです。

170cm標準体型はL、175cmガッチリ型はXL、180cm以上はXXL一択など、普段よりワンサイズ上を推奨するサイズチャート。
身長・体型別サイズ推奨チャート

身長・体型別の推奨サイズ(目安)

身長細身・スリム型標準・がっしり型
165cm前後SサイズMサイズ以上
170cm前後MサイズLサイズ以上
175cm前後LサイズXLサイズ以上
180cm以上XLサイズXXLサイズ一択

特に登山で使う場合は、岩場などで大きく腕を伸ばすシーンがありますよね。その際、着丈が短いと裾がずり上がってお腹が出てしまい、冷たい風や雨が侵入してしまいます。筆者もお勧めしているのが「バンザイテスト」です。

試着時に腕を高く上げ、裾がベルトラインよりも大きく上に上がらないか確認してください。もしお腹が見えてしまうようなら、それは確実にサイズ不足です。

街着としての見た目も大切ですが、命を守るウェアとしての機能を損なわないためにも、「少し余裕がある」と感じるサイズを優先して選ぶのが賢明かなと思います。

腕を高く上げた際にお腹が見えないかを確認する「バンザイチェック」のイラスト。冷気や雨の侵入を防ぐ適正サイズの見極め方を解説。
試着室でやるべき「バンザイテスト」

レディースが選ぶべきサイズと着こなしのコツ

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

女性がクライムライトジャケットを選ぶ際、レディースモデルにするか、あえてメンズ(ユニセックス)モデルの小さいサイズにするかで悩むケースが増えています。

レディースモデルはウエストラインが程よくシェイプされており、女性特有の体型に合わせて胸周りも立体的に作られていますが、一方で「着丈がかなり短い」という特徴があります。

これが街着で使う分には脚長効果があって可愛いのですが、本格的なトレッキングで腰回りが冷えるのを気にする方には、少し心許なく感じられるかもしれません。

メンズモデルを選ぶという選択肢

最近では、あえてメンズのSサイズやMサイズを「ゆるめ」に着こなす女性も多いですね。メンズモデルを選ぶ最大のメリットは、お尻の半分くらいまで隠れる安心感のある着丈と、インナーに厚手のパーカーやニットを合わせられる余裕が生まれることです。

ただし、メンズモデルは袖丈が非常に長く設計されているため、腕周りがダボついてしまい「着られている感」が出やすいというデメリットもあります。これを解消するには、手首のベルクロを強めに締めて、手首のところで生地を溜めるブラウジングというテクニックが必要です。

レディースモデル(シルエット重視・着丈短め)とメンズS/Mサイズ(防寒重視・お尻までカバー)の着用イメージ比較。
レディースvsメンズ(ユニセックス)比較

レディースモデルをジャストサイズで着るなら、バストサイズを最優先にチェックしてください。ノースフェイスの公式サイトでも身体のヌード寸法を基準にしたサイズ表が公開されていますが、前を閉めたときに胸元に余裕がないと、GORE-TEXの透湿性が十分に発揮されず、内側が蒸れやすくなってしまいます。

最終的な判断基準としては、シルエットの美しさを取るならレディースモデル、寒い時期のレイヤリングや体型カバーを優先するならメンズのS/Mサイズを検討してみるのが良いかなと思います。

筆者の友人の女性登山家は、「夏山メインならレディースのL、冬の低山も行くならメンズのS」と使い分けている人もいます。自分の山行スタイルに合わせて柔軟に考えてみてくださいね。

マウンテンライトジャケットやドットショットとの比較

ノースフェイスのジャケットには似たような名前が多くて混乱しますよね。特に比較されることが多い「マウンテンライトジャケット」や「ドットショットジャケット」とは、サイズ感が全く別物だと考えてください。

まず、圧倒的に人気のあるマウンテンライトジャケットですが、これはクライムライトとは対極に位置する「ゆったりした」作りになっています。マウンテンライトのMサイズを着ている人がクライムライトのMサイズを着ると、「え、これSサイズの間違いじゃない?」と驚くほどタイトに感じるはずです。

素材感とシルエットの決定的な違い

マウンテンライトは70デニールという厚手で硬い生地を使っているのに対し、クライムライトは20デニールという非常に薄くて軽い生地を使っています。生地が薄いということは、それだけ中の身体のラインやインナーの凸凹を拾いやすいということです。

また、ドットショットジャケットはカジュアル寄りのボックスシルエット(箱型)なので、お腹周りにかなり余裕がありますが、クライムライトはウエストが絞られているため、同じサイズ表記でも着用感はかなり異なります。

比較項目クライムライトジャケットマウンテンライトジャケット
メイン素材20D GORE-TEX(薄手・軽量)70D GORE-TEX(厚手・重厚)
シルエットアルパインフィット(タイト)リラックスフィット(ゆったり)
推奨サイズ通常より1サイズアップ普段通り、または1サイズダウン
主な用途スピード登山、雨具としての携行キャンプ、街着、冬の防寒
70Dの厚手でゆったりしたマウンテンライトと、20Dで薄くタイトなクライムライトの「鎧」と「膜」の感覚の違いを解説。
マウンテンライトジャケットとの設計比較

筆者が個人的に感じているのは、クライムライトジャケットは「ウェア」というよりも「高性能な膜」を纏う感覚に近いということです。重厚な「鎧」のような安心感が欲しいならマウンテンライトの方が満足度は高いかもしれませんが、軽快に動きたい、パッキングを小さくしたいという方にはクライムライトが最適です。

ただし、その分サイズ選びの誤魔化しが効かないので、他のモデルのサイズ感を鵜呑みにせず、必ずクライムライト専用の基準で選ぶようにしてくださいね。

インナーを重ね着する際のサイズ選びの注意点

クライムライトジャケットを一年中使い倒したいと考えているなら、インナーのレイヤリング(重ね着)を想定したサイズ選びが不可欠です。

春や夏の登山で、速乾性のTシャツ1枚の上に着るだけなら、ジャストサイズでもスタイリッシュで格好いいのですが、問題は秋や冬です。中にフリースや厚手のセーター、さらにはインナーダウンなどを着込む場合、クライムライトの「スリムさ」が仇となることがあります。

ロフト(嵩高)を潰さないための余白

保温着として着るフリースやダウンは、その隙間に空気を蓄えることで温かさを保ちます。しかし、クライムライトジャケットをジャストサイズで上から重ねてしまうと、ジャケットのタイトな生地がインナーをギュッと押し潰してしまい、本来の保温能力を十分に発揮できなくなってしまいます。

さらに、20デニールの薄い生地は内側からの膨らみを隠してくれないため、見た目もパンパンに膨れ上がってしまい、お世辞にもスマートとは言えないシルエットになってしまいます。

パツパツに着用することでインナー(フリースやダウン)のロフト(空気の層)が潰れ、保温性が低下するメカニズムの図解。
レイヤリングによる保温層(ロフト)の影響

厚手のミドルレイヤー(デナリジャケットなど)を合わせるなら、普段より2サイズアップしても決して大きすぎることはありません。実際、がっしり体型のユーザーが厚着を想定してXLからXXLへサイズアップした結果、「ようやく動きやすくなった」と満足している事例も多いです。

また、意外と見落としがちなのがジッパーへの負担です。クライムライトには止水ジッパーが採用されていますが、これは通常のジッパーよりも構造上、横方向の引っ張りに弱い傾向があります。

身体の厚みでジッパーが常にパツパツの状態だと、スライダーの動きが極端に重くなり、最悪の場合は務歯(エレメント)が外れて故障してしまいます。ジッパーを閉める際に「よいしょ」と力を入れる必要があるなら、それはサイズが小さいという明確なサインです。

余裕のあるサイズを選ぶことは、お気に入りの一着を長く愛用するためのメンテナンス的な視点からも非常に重要かなと思います。

クライムライトジャケットのサイズ感:シルエットと調整

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

さて、ここからは実際に手に入れた後の運用面や、モデルチェンジによる細かな違いについて触れていきます。クライムライトジャケットには、その高性能ゆえの独特な「クセ」があり、それを知っているかどうかで満足度が大きく変わってきます。

特に袖の長さや品番の違いについては、事前に把握しておくことで「失敗したかも」という不安を解消できるはずです。

✅袖が長い問題をベルクロ調整で解決する方法
✅コーデに合わせる品番別のシルエットの違い
✅まとめ:クライムライトジャケットのサイズ感

袖が長い問題をベルクロ調整で解決する方法

クライムライトジャケットを購入した人の多くが、最初に「これ、袖が長すぎない?」と驚きます。腕を下ろすと指先が完全に隠れてしまうほど長いことも珍しくありません。

実はこれにはしっかりとした理由があって、人間工学に基づいた「アルパインパターン」が採用されているからなんです。登山やクライミングでは、頭上のホールドを掴むために腕を高く上げたり、大きく回したりする動作が頻繁に発生します。

この時、もし袖の長さが普通の服と同じだと、手首が露出してそこから雨や冷気が入り込んでしまいます。それを防ぐための「可動域としての余白」が、あの長い袖の正体なんです。

ベルクロを使った正しいブラウジング

街着として着る際にこの長い袖をどう扱うかですが、決して「サイズを下げて解決しよう」とはしないでください。解決策はシンプルに、袖口にあるベルクロを自分の手首に合わせてしっかりと締めることです。

ベルクロを締めることで袖口が止まり、余った生地が手首から前腕にかけて少したわむ状態になります。これを「ブラウジング」と呼びますが、このたわみがあることで、腕をどんなに動かしても突っ張らず、かつ見た目も玄人っぽいスポーティーな印象になります。

ノースフェイスのベルクロは非常に強力で耐久性が高いですが、あまりに生地が余りすぎてゴワつく場合は、少し内側に折り込んでからベルクロで止めるという裏技もあります。また、腕時計をしている場合は、時計を隠すように止めるか、時計を外側に出すかでもフィット感が変わりますので試してみてくださいね。

袖の長さは機能の証であり、欠陥ではありません。むしろ「この長さがあるから、どんな激しい動きにも対応できるんだな」とポジティブに捉えて、ベルクロ調整をマスターするのが一番の解決策です。

アルパインパターンによる長い袖を、手首のベルクロで固定して生地を溜める「ブラウジング」という玄人向けの着こなし技術の解説。
袖の「ブラウジング」テクニック

筆者も最初は違和感がありましたが、実際に山で使ってみると、この長さのありがたみが本当によく分かりますよ。

コーデに合わせる品番別のシルエットの違い

クライムライトジャケットは定番モデルゆえに、数年ごとにアップデートが行われています。特に現在、市場や中古サイトでよく見かけるのは、旧モデルの「NP12003」と、2022年にリニューアルされた現行モデルの「NP12301」です。

この2つ、見た目はそっくりですが、実はサイズ感や素材の思想が微妙に異なっています。特に中古で購入を検討している方は、この違いを知っておかないと「届いてみたら思っていたサイズ感と違った」という事態になりかねません。

NP12003(旧モデル)とNP12301(現行モデル)の比較

旧モデルのNP12003は、より「ストイックな登山用」という色合いが強く、全体的にシルエットがタイトでした。特に身幅と脇周りの絞りが効いており、まさにアスリート向けのフィット感です。

対して現行モデルのNP12301は、近年のノースフェイス全体の傾向として、わずかにゆとりを持たせた設計にシフトしています。公式のサイズ表を比較しても、身幅や着丈が数センチ程度拡大されており、以前よりも「少しだけ着やすくなった」印象です。

項目旧モデル (NP12003)現行モデル (NP12301)
シルエット非常にタイト・短めややゆとりを追加(微増)
メイン素材20D GORE-TEX Micro Grid Backer20D Recycled Nylon GORE-TEX
サイズ選びの傾向確実に1〜2サイズアップ1サイズアップで概ね良好
旧モデル(NP12003)のストイックなタイトさと、現行モデル(NP12301)のわずかなゆとりと素材のしなやかさを比較したスライド。
NP12003 vs NP12301 サイズ感の変遷

現行モデルのNP12301では、環境に配慮したリサイクルナイロンが採用されています。素材の質感も、旧モデルよりもしなやかさが僅かに増しているように感じます。とはいえ、どちらのモデルも「マウンテンライトジャケット」のようなオーバーサイズ感は全くありません。

もし古着でNP12003を見つけて、「最近のノースフェイスは大きいからMでいいや」と選んでしまうと、現行モデルよりもさらにタイトな洗礼を受けることになるので注意してくださいね。(出典:【公式】クライムライトジャケット

↓↓画像:裾ファスナーになっているので、使いやすいですよ。

まとめ:クライムライトジャケットのサイズ感

ここまで様々な角度から検証してきましたが、ノースフェイスのクライムライトジャケットのサイズ感についての答えは、「自分の用途とインナーをどこまで想定するか」に集約されます。

単に「170cmだからM」といった基準で選ぶのではなく、その一着を着て山へ行くのか、雨の日の通勤に使うのか、そして冬場にフリースを着込む可能性があるのかを、じっくり考えてみてください。

筆者の経験を振り返っても、山での快適性と街での見た目のバランスを最も高い次元で両立できるのは、やはり「1サイズアップ」を選んだ時でした。

最後に、絶対に失敗しないための4つのポイントを改めて整理しておきます。

レイヤリング想定、可動域確認、袖丈調整、品番確認という、クライムライトジャケット選びにおける4つの重要な鉄則のまとめ。
失敗しないサイズ選び 4つの鉄則まとめ

サイズ選びの最終チェックリスト

  • レイヤリングの想定: 中に厚手のものを着るなら、迷わずサイズを上げる。
  • 可動域の確認: バンザイをして裾が上がりすぎないか、自分を抱きしめるようにして背中が突っ張らないかチェック。
  • 袖丈の許容: 袖が長いのは「仕様」であり「機能」。ベルクロ調整で対応可能と割り切る。
  • 品番の確認: 中古や型落ちを狙う場合は、旧モデルの方がよりタイトであることを忘れない。

クライムライトジャケットは、軽量さとGORE-TEXの防水透湿性を非常に高いレベルで兼ね備えた、ノースフェイスが誇る傑作です。サイズ選びさえ間違えなければ、文字通り「一生モノ」と言えるほど長く活躍してくれます。

数値だけでは分からない「着心地」の部分を大切にして、あなたにとって最高の相棒を見つけてくださいね。もしどうしても決められない場合は、厚手のインナーを持参して実店舗に行き、店員さんに「登山の動作で窮屈じゃないか」を客観的に見てもらうのが、最も確実な方法かなと思います。

最終的な判断は、ご自身のライフスタイルに合わせて慎重に行ってくださいね。この記事が、あなたのサイズ選びの不安を解消する一助になれば幸いです。

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