アークテリクスのラインナップの中でも、特に街着としての完成度が高いソラノフーディ。でも、税込68,200円という価格を前にして、本当にそれだけの価値があるのかなと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に2025年モデルになってからの変更点や、気になるサイズ感、そして雨の日にどれくらい耐えられるのかといった防水性能の限界など、知っておきたいポイントはたくさんありますよね。
ネット上のソラノフーディのレビューをチェックしてみても、専門的な用語ばかりで実際の使い心地がイメージしにくいこともあるかと思います。
そこで今回は、ゴアテックスインフィニアムの実力や、レディースモデルの選び方、ベータジャケットとの比較、そして長く愛用するための洗濯方法まで、筆者が実際に調べて感じたことを中心にまとめてみました。
この記事を読めば、今の自分にとってソラノフーディが本当に必要な一着なのか、その答えが見つかるはずですよ。
この記事でわかること
①2025年モデルのロゴの仕様や裏地の進化
②GTXインフィニアムが都市生活で最強と言われる理由
③身長別サイズ選びとインサレーテッドモデルとの違い
④高いリセールバリューの為のメンテナンスと偽物対策
ソラノフーディのレビュー:アップデートと最新仕様

ここでは、2025年モデルのソラノフーディが旧モデルからどのように進化したのか、その具体的なスペックや技術的な背景について触れていきます。特にデザインの細かな修正が、所有する満足度にどう影響しているのかを詳しく見ていきましょう。
✅刺繍ロゴに刷新された2025年モデルの変更点
✅ゴアテックスインフィニアムが誇る最強の防風性
✅失敗を防ぐメンズやレディースのサイズ感ガイド
✅インサレーテッドモデルとの断熱性や用途の違い
刺繍ロゴに刷新された2025年モデルの変更点

2025年モデルのソラノフーディにおける最も大きなトピックは、なんといってもブランドロゴが「刺繍(エンブロイダリー)」に変更されたことかなと思います。
これまでのモデルはリフレクター(反射材)を用いた熱転写プリント仕様だったのですが、どうしても長年着込んでいると、摩擦や洗濯のダメージでロゴが剥がれてしまうという悩みがありました。今回の刺繍化によって、ぐっと高級感が増しただけでなく、一生モノとして付き合える耐久性を手に入れた印象です。
アークテリクスファンにとっても、この「刺繍ロゴ」への回帰は非常に嬉しいアップデートですよね。

また、目に見えない部分ですが、ライナー(裏地)の構造も大幅にアップデートされています。2025年モデルでは「起毛ポリエステル」と「ストレッチ織のライニング」を組み合わせたハイブリッド構造が採用されました。
ボディ部分には起毛素材が配置されていて、Tシャツの上に直接羽織っても肌触りがよく、肌寒い朝晩でも適度な保温性を提供してくれます。一方で、動きの多い袖や脇下には、滑らかで通気性の良い素材が配置されており、「蒸れにくさ」と「動きやすさ」が一段と向上しているのを感じますね。
これは単なるデザイン変更ではなく、より都会の複雑な気温変化の中で快適に過ごすための正当な進化と言えそうです。

さらに細かい点ですが、袖口(カフス)の形状や裾のドローコードの取り回しも微調整されており、全体的に「より洗練されたシルエット」へと磨き上げられています。
旧モデルで一部のユーザーから指摘されていた「腕周りのダボつき」も解消され、スタイリッシュな街着としての完成度が極まっています。
ゴアテックスインフィニアムが誇る最強の防風性
ソラノフーディの核となるテクノロジーが「GORE-TEX INFINIUM™(ゴアテックス インフィニアム)」です。よく「普通のゴアテックスと何が違うの?」と聞かれますが、最大の違いは防水性よりも「快適性と防風性」に全振りしていることです。
物理学的に見ると、風速1m/sごとに体感温度は1度下がると言われていますが、この素材は冷たい風を100%シャットアウトしてくれます。ビル風が強い都心部や、自転車での移動中も、驚くほど体温が守られるんですよね。
薄手のジャケットでありながら、中に着たシャツやTシャツの暖かな空気の層を逃さないので、春先や秋口の「何を着たらいいか分からない時期」にはこれ以上ないほど重宝します。
インフィニアムのここがすごい!
- 完全防風:空気の分子レベルで風を遮断。薄手なのにフリースより圧倒的に暖かいです。
- 高い透湿性:RET(水蒸気透過抵抗)が低く、階段の昇り降りや自転車移動でも蒸れにくい。
- しなやかな質感:ハードシェルのような「バリバリ」とした硬さがなく、非常に柔らかいです。
- 静音性:動いた時の「シャカシャカ音」がほとんどなく、公共の場でも気になりません。

ただし、一点だけ注意したいのが「完全防水ではない」という点です。表面には強力なDWR(耐久撥水)加工が施されているので、小雨程度ならコロコロと水滴を弾いてくれますが、縫い目すべてにシームテープが貼られているわけではありません。
そのため、土砂降りのなかを30分以上歩くようなシーンでは、肩口などから浸水する可能性があります。あくまで「傘を差す前提の街歩き」や「急な通り雨をしのぐ」といったシチュエーションにおいて、最高のパフォーマンスを発揮する素材だと考えておくのが正解ですね。
防水性よりも、日常生活で最も不快な「風」と「蒸れ」を解消することに特化しているのが、このインフィニアムの最大の魅力かなと思います。
失敗を防ぐメンズやレディースのサイズ感ガイド
アークテリクスの製品選びで一番悩むのがサイズ感ですよね。2025年モデルのソラノフーディは「レギュラーフィット」に分類されますが、最近のトレンドを反映してか、以前のモデルよりも身幅や肩周りに少しゆとりを持たせたリラックスシルエットに微調整されているように感じます。
筆者の周りのユーザーや、一般的な日本人体型に基づいた目安をまとめると、以下の表のようになります。
| 体型目安 | 推奨サイズ | レイヤリングの印象 |
|---|---|---|
| 165cm 〜 170cm / 60kg前後 | Sサイズ | ジャスト。カットソーや薄手のシャツを重ねてスマートに見える。 |
| 170cm 〜 175cm / 65kg前後 | Mサイズ | 標準的な選び方。厚手のスウェットやパーカも着込める万能サイズ。 |
| 175cm 〜 180cm / 75kg前後 | Lサイズ | ゆったりめ。冬場にインナーダウンを併用したいならこのサイズ。 |

メンズの場合、袖丈が日本人には少し長めに設計されているのが特徴的です。これはアークテリクス共通の仕様で、自転車のハンドルを握る際や、腕を上げた時に手首が露出して冷えないようにするための工夫です。
直立した状態だと「指先まで隠れそう」と感じるかもしれませんが、肘の部分が立体裁断になっているため、動いてみると意外としっくりくるはずです。
また、レディースモデルのサイズ選びでは「ヒップ周り」に注目してみてください。ソラノは腰丈より少し長い「ドロップバックヘム」を採用しているため、お尻周りがタイトすぎるとジッパーを閉めた時に裾がせり上がってしまい、不格好になってしまいます。
女性の方は、バストサイズだけでなくヒップのゆとりを基準に選ぶと、ソラノ特有の綺麗なシルエットを維持できますよ。失敗しないためには、普段選ぶ日本サイズより「ワンサイズ下」を基準にしつつ、冬場の厚着を想定して検討するのがおすすめです。
🔶アークテリクスの「ドロップバックヘム」とは、ジャケットの裾が背中側で長くなっているデザインを指します。このデザインは、前かがみになった際に背中が露出するのを防ぎ、保護範囲を広げる役割があります。
また、お尻周りを自然にカバーするため、体型を気にせず着こなせるというメリットがあります。特に、ゆったりとしたシルエットのトップスでは、このデザインが腰回りをすっきりと見せてくれます。
インサレーテッドモデルとの断熱性や用途の違い
ソラノシリーズを検討していると必ずぶつかるのが、中綿の入っていない標準モデルと、合成繊維の中綿(コアロフト)を封入した「ソラノ インサレーテッド フーディ」のどちらを選ぶべきかという問題です。
どちらも優秀なジャケットですが、個人的には「標準モデル+レイヤリング」の組み合わせの方が、圧倒的に汎用性が高くておすすめかなと思います。標準モデルの裏地は薄い起毛ポリエステルなので、春先(3月〜5月)や秋口(10月〜12月)にライトアウターとしてサッと羽織るのに最適です。
地域や活動スタイルによる選び方の基準
東京、大阪、福岡といった比較的温暖な都市部で、電車通勤やオフィス内での移動が多い方の場合は、標準モデルを選んでおけば間違いありません。インサレーテッド(中綿入り)は、確かに一枚で暖かいのですが、冬の満員電車の中や暖房の効いたデパートでは、逆に暑すぎて汗をかいてしまうことが多いんですよね。
その点、標準モデルならインナーにユニクロのウルトラライトダウンや厚手のフリースを重ねることで、0度近い真冬の朝晩から20度近い春先まで、実に幅広いシーズンをこれ一着でカバーできてしまいます。
インサレーテッドモデルが向いている人
逆に、東北や北海道などの寒冷地にお住まいの方や、真冬の屋外で長時間じっと立っていることが多い方(スポーツ観戦や屋外イベントなど)は、最初から中綿が入っているインサレーテッドモデルの方が、レイヤリングの手間が省けて楽に過ごせるかもしれません。自分のライフスタイルが「動くことが多いか」「静止していることが多いか」を判断基準にしてみてくださいね。
ソラノフーディのレビュー:高い投資対効果と撥水ケア

ここからは、ソラノフーディが単なる高価な服ではなく、なぜ「買って損はない」と言えるのか、その価値(ROI)やコストパフォーマンスについて掘り下げていきます。他の人気モデルとの比較も交えながら、現実的なメリットを解説します。
✅ベータジャケットとの比較で見える街着の優位性
✅資産価値も魅力なリセールバリューと価格の分析
✅性能を長く維持するための正しい洗濯と撥水ケア
✅高次元で具現化している製品プロダクトとは?
✅まとめ:ソラノフーディのレビュー
ベータジャケットとの比較で見える街着の優位性
アークテリクスのファンであれば、誰もが一度は憧れる大定番「ベータジャケット(旧ベータLT)」ですが、純粋に「街着」としてどちらが優秀かと言われれば、筆者は自信を持ってソラノフーディを推します。
ベータジャケットは厳しい登山道を想定した「ハードシェル」であり、3レイヤーのゴアテックス生地は非常に頑丈な反面、生地が硬く、腕を動かすたびに「バリバリ」「シャカシャカ」という独特の音が発生します。また、ヘルメット対応の巨大なフードは、街中では少し大げさに見えてしまうこともあります。
対するソラノフーディは、生地が驚くほどしなやかで、かつ「ほぼ無音」です。この静音性は、静かなカフェでパソコンを叩く時や、仕事の移動中に電話をする時など、都会の日常シーンでは大きなメリットになります。
見た目も非常にミニマルで、アルパイン用ジャケット特有の「ギア感」が抑えられているため、スラックスやデニム、あるいはビジネススーツの上に羽織っても違和感がありません。

「アウトドアブランドの機能性は欲しいけれど、山に行くような格好はしたくない」というワガママなニーズに、これ以上ないほど完璧に応えてくれるのがソラノの魅力です。ベータは「嵐を凌ぐための鎧」ですが、ソラノは「日常を快適にするための上質なカーディガン」のような存在だと言えますね。
資産価値も魅力なリセールバリューと価格の分析
2025年現在、ソラノフーディの国内定価は税込68,200円。数年前の4万円台を知っている人からすると「高くなったなぁ……」と感じるのが正直なところですよね。
しかし、アークテリクスの製品、特にブラックやネイビーといった定番色のソラノフーディは、二次流通市場(メルカリやYahoo!オークション等)において極めて高いリセールバリューを維持しているという側面を忘れてはいけません。状態が良ければ、購入から数年経っていても定価の60%〜70%程度で取引されることが珍しくありません。
実質的なコスト(所有コスト)を計算してみると?
例えば、68,200円で購入して3年間使い倒し、その後40,000円で売却したとします。すると、3年間の実質負担額は28,200円。
1年あたりに換算すると、わずか9,400円程度でアークテリクスのフラッグシップモデルを毎日着用できる計算になります。毎年1万円の適当なジャケットを買い換えるよりも、満足感は圧倒的に高く、かつ手元に残る資産価値も高いのです。
「安物買いの銭失い」にならず、最初から最高の一着を手に入れることが、実は最も賢い選択かもしれません。特に2025年モデルはロゴが刺繍になったことで、プリント剥がれの心配がなくなり、中古市場での評価もより安定することが予想されます。

性能を長く維持するための正しい洗濯と撥水ケア
「高いジャケットだから、なるべく洗わずに大切にしたい」という気持ちはよく分かりますが、ゴアテックスインフィニアムの性能を維持するためには、実はこまめな洗濯が不可欠です。
ウェアに付着した目に見えない皮脂汚れや排気ガスの油分などは、放っておくと生地の透湿性を妨げるだけでなく、最悪の場合は生地の剥離(デラミネーション)を引き起こす原因にもなります。シーズンの終わりだけでなく、汗をかいたなと感じたタイミングで、自宅の洗濯機でケアしてくださいね。
プロが教える長持ち洗濯術
- ジッパーやベルクロをすべて閉め、洗濯ネットに入れます。
- 柔軟剤や漂白剤の入っていない「中性洗剤」を使用してください。柔軟剤は撥水性能を劇的に低下させるため厳禁です!
- すすぎは通常より念入りに行い、洗剤成分を完全に落とします。
- 最重要ポイント:洗濯後、低温の乾燥機(タンブル乾燥)に20分ほどかけます。熱を加えることで、表面の撥水分子が再び綺麗に整列し、新品時のような水弾きが復活します。

もし自宅に乾燥機がない場合は、当て布をして低温設定のアイロンを軽く滑らせる(※一枚あて布を忘れずに!)だけでも、撥水性を回復させることができます。このように正しいケアを続けることで、ソラノの「小雨を玉のように弾く力」は驚くほど長く維持できます。
なお、さらに詳細なケアについては、購入時に付いてくる保証書(BIRD AID)の案内や、アークテリクス公式サイトのケア手順を併せて確認するようにしてくださいね。
※中性洗剤でもOKですが、筆者はニクワックスかグランジャーズがお薦めです。高価なウェアなので、できれば専門の専用洗剤を使ってくださいね。
高次元で具現化している製品プロダクトとは?
ここまで2025年モデルのソラノフーディについて、専門的な視点と筆者の主観を交えて詳しくレビューしてきましたが、いかがでしたでしょうか。結論として、この一着は「都市生活における一つの完成形」だと言い切れます。
エベレストに登るための過剰なスペックは必要ないけれど、冬のビル風からは身を守りたい。スポーツウェア感は出したくないけれど、急な雨でも慌てたくない。
そんな都会ならではのワガママな要望を、これほどまでに高い次元で具現化しているプロダクトは、世界中を探しても他に類を見ません。2025年モデルで施されたロゴの刺繍化やライナーの改善は、ユーザーの声を真摯に反映した結果であり、価格上昇というハードルを越えるだけの説得力が十分にあります。
通勤、週末のデート、旅行、あるいはちょっとした散歩まで、一度手に入れれば「今日は何を着ようかな」と迷った時に、気づけば無意識に手に取ってしまうような、頼れる相棒になってくれるはずです。
アークテリクスの製品は非常に人気が高く、特にブラックのMサイズやSサイズはシーズンが本格化する前に完売してしまうことも多々あります。もし気になっているなら、在庫があるうちに思い切って手に入れて、その「魔法のような快適さ」をぜひ体感してみてください。

まとめ:ソラノフーディのレビュー
この記事で解説した重要なポイントをリストにまとめました。あなたのギア選びの最終チェックとして活用してくださいね。
- 2025年モデルにおける最大の変更点はブランドロゴが刺繍仕様になった点
- 刺繍ロゴの採用により従来のプリント剥がれの心配がなくなり耐久性が向上
- ライナー素材が刷新され起毛ポリエステルとストレッチ織のハイブリッド構造を採用
- ボディ部分に起毛素材を用いることで素肌に触れても心地よい肌触りと適度な保温性を実現
- 袖や脇下にストレッチ織素材を配置することで腕の動かしやすさと通気性を確保
- 100パーセントの防風性を誇るゴアテックスインフィニアムが冷たいビル風を完全に遮断
- 防水性よりも日常の快適さと透湿性を優先しており都会での活動において蒸れにくい
- ハードシェル特有のシャカシャカ音がほとんどなく非常に柔らかな着心地を享受できる
- ビジネススーツからカジュアルなデニムまで幅広く対応可能なミニマルデザイン
- 170センチ前後の標準体型ならSサイズがジャストで175センチ前後ならMサイズが推奨
- 自転車のハンドルを握る姿勢を考慮して袖丈は少し長めに設計されている
- 女性が選ぶ際はドロップバックヘムの形状に合わせてヒップ周りのゆとりを重視
- 高いリセールバリューにより売却を前提とすれば実質的な年間コストは1万円以下
- 中綿のない標準モデルはレイヤリング次第で幅広い気温変化に柔軟に対応可能
- 性能を維持するためには中性洗剤でのこまめな洗濯と乾燥機による熱処理が不可欠
※本記事の内容は2025年時点の情報を基に作成されています。製品の仕様や価格は変更される可能性があるため、最終的な判断は(公式サイト:アークテリクス)等で最新情報をご確認ください。また、模倣品(偽物)を避けるためにも、正規取扱店での購入を強くおすすめします。
(参照元:ARC’TERYX)



