こんにちは、登山・トレッキング装備完全ガイドを運営しているリュウセイです。普段から色々なギアを試すのが趣味なのですが、今回はアークテリクスの人気バックパック、エアリオスシリーズについてお話ししようと思います。
最近、アークテリクスのエアリオス15と18の比較について気になっている方がすごく増えていますね。
旧モデルの15リットルから現行の18リットルへアップデートされたことで、サイズ感や背面長、さらにはユニセックス化によるレディース向けのフィット感など、選ぶポイントが少し複雑になった印象があります。
特に公式サイトだけでは分かりにくい、実際の使い勝手やハイドレーションの互換性、価格の違いによるコスパなども知りたいところですよね。
そこで、この記事では両モデルの違いを多角的に分析して、どちらが今のあなたの登山スタイルに合っているのかをはっきりさせていきたいと思います。これを読めば、サイズ選びで失敗したり、買った後に後悔したりすることもなくなるはずですよ。
①15から18への変更点とスペックの細かな違い
②新アジャスタブルハーネスの使い心地と注意点
③ハドロンLCP素材による耐久性の向上とパッキング
④体型やアクティビティに最適なモデルを選ぶ断基準
アークテリクスのエアリオス15と18の比較:設計思想とアップデート

まずは、旧モデルであるエアリオス15と、最新のエアリオス18がどのように進化したのか、主要な変更点について見ていきましょう。容量が増えただけでなく、設計思想そのものが大きくアップデートされているんですよ。
✅15リットルから18リットルへの容量アップと重量
✅新旧モデルで異なる定価とコストパフォーマンス
✅ハドロンLCP素材がもたらす耐久性の向上
✅ユニセックス化されたサイズ感と背面長の選び方
✅ウィメンズモデル廃止によるレディースのフィット感
15リットルから18リットルへの容量アップと重量
旧型のエアリオス15は、その名の通り15リットルというコンパクトなサイズ感が魅力でした。このサイズ感は、ミニマルな装備で軽快に駆け抜けるトレイルランニングの延長線上にあるハイキングに最適だったんですね。
対して現行のエアリオス18は、3リットル容量が増えています。数字だけ見ると「たった3リットル?」と思うかもしれませんが、登山における3リットルの差は想像以上に大きいです。
例えば、急な天候変化に備えた厚手のフリースや、山頂での休憩時に羽織るダウンジャケット、あるいは少し豪華な山ごはんを作るためのクッカーセットなど、「15Lだと少しキツイかな」と諦めていた装備が、18Lならスッと収まるようになります。
メインコンパートメントに余裕ができることで、パッキングの自由度も格段に向上しました。特筆すべきは、単に袋を大きくしたのではなく、テクニカルな山岳活動に必要な装備をより効率的に携行できるように再設計されている点です。

容量は20%ほどアップしていますが、驚くべきはその重量です。最新の構造合理化によって、容量が増えているにもかかわらず、公称重量は約567gと、15モデル(約580g)よりもわずかに軽量化されています。
この「軽くてたくさん入る」という進化は、1gでも荷物を削りたいファストパッキングやスピードハイクを楽しむ筆者としても、非常に高く評価したいポイントですね。
このように、重量増を抑えつつキャパシティを広げたことで、日帰り登山の「対応範囲」がグッと広がりました。低山の散策から、標高の高い岩場を含む本格的なルートまで、これ一つでカバーできる汎用性を手に入れたと言えるでしょう。
新旧モデルで異なる定価とコストパフォーマンス
次に、避けては通れないのが価格面のお話です。正直なところ、18モデルを見た時の第一印象は「かなり上がったな」というのが本音でした。
旧モデルの15は約18,700円(税込)という、アークテリクスの中では比較的手に取りやすい価格帯でしたが、現行の18は約29,700円(税込)へと跳ね上がっています。実に1万円以上の価格差です。
この値上がりの背景には、世界的な原材料費の高騰や物流コストの影響ももちろんありますが、それ以上に製品としての「複雑さ」が増したことが大きいです。
後述するアジャスタブル・ハーネスシステムのような可動パーツの導入、そして宇宙産業でも使われるような超高機能素材「ハドロンLCP」の使用面積や加工精度の向上が、そのままコストに反映されていると考えられます。また、環境に配慮した「FC0 DWR(PFASフリー)」加工への転換なども、見えないコストアップ要因になっていますね。
| 項目 | エアリオス15(旧) | エアリオス18(現行) |
|---|---|---|
| 発売時税込価格 | 18,700円 | 29,700円 |
| 主素材 | 210D コーデュラ | ハドロンLCPグリッド強化 |
| フィッティング | 固定式(S/M/L等) | 可変式ハーネス |
| 撥水加工 | 標準DWR | FC0 DWR(環境配慮型) |
コスパ重視で考えれば、旧モデルのデッドストックや中古品を狙うのも賢い選択です。しかし、29,700円という価格は、他ブランドの同クラスのザックと比較しても最高峰の部類ですが、それに見合う「最新の人間工学設計」と「圧倒的な耐久性」をパッケージにしているのも事実です。
長く、そして過酷な環境で使い倒すことを前提にするなら、最新の18モデルを選んでおくのが、結果として満足度の高い投資になるのかなと思います。
ハドロンLCP素材がもたらす耐久性の向上

エアリオスシリーズを語る上で欠かせないのが、アークテリクスが誇る魔法の生地「Hadron(ハドロン)LCPグリッド」です。これは210デニールのコーデュラナイロンに、液晶ポリマー(LCP)の糸を格子状に織り込んだ素材です。
液晶ポリマーは、同じ重さなら鋼鉄よりも高い引張強度を持つと言われており、これが最強のリップストップ(裂け止め)として機能します。
15モデルの頃からこの素材は採用されていましたが、18モデルではその質感がより「硬質でドライ」にアップデートされました。触ってみると分かりますが、15モデルは比較的しなやかで「袋」としての馴染みが良かったのに対し、18モデルは「鎧」のような剛性感があります。
これにより、狭い岩場での擦れや、鋭い枝への引っ掛けに対する表面強度が劇的に向上しています。アルパインエリアやスクランブリング(岩登り)が混じるルートでは、この信頼感は何物にも代えがたいですね。

(参照元:Hadron – Obsessive Design – Arc’teryx)
耐久性の科学的アプローチ

アークテリクスの設計思想において、耐久性は単なる「丈夫さ」ではなく、軽量化との両立が求められます。ハドロン素材は、低い重量密度を保ちながら高い摩耗耐性を実現しており、これが「容量アップしても軽量化できた」最大の要因です。
ただし、この硬質な素材感にはデメリットもあります。パッキングがスカスカだと生地が余って見栄えが悪かったり、逆に中身を詰め込みすぎると荷物の角が表面に浮き出やすく、背負い心地に影響したりすることもあります。
この辺りは、パッキングの腕の見せ所ですね。岩場での擦れを気にせずガシガシ使いたいという方にとって、18モデルの素材進化は間違いなく「最強」への一歩だと言えます。
ユニセックス化されたサイズ感と背面長の選び方
これまでのエアリオスは、男女の骨格差を考慮して「メンズ」と「ウィメンズ」で別々のパターンを用意していました。
しかし、最新の18モデルからは「ユニセックス(男女共用)」という大きな舵取りを行いました。この大胆な変更を可能にしたのが、特許出願中という「アジャスタブル・ハーネスシステム」です。
このシステムは、背面パネルの裏側にある強力なベルクロによって、ショルダーストラップの取り付け位置を上下にスライドさせることができるものです。つまり、物理的に「ザック自体の背面長」をユーザーの体格に合わせてカスタマイズできるようになったわけですね。
15モデルのように「自分に合うサイズを店頭で探す」のではなく、「ザックを自分の体に合わせる」という発想の転換です。これにより、今までサイズ選びに苦労していた極端に小柄な方や大柄な方でも、理想的な位置に荷重を配置することが可能になりました。

背面長調整のコツ:
理想的なポジションは、パックの下部が腰骨の上に乗る程度に設定しつつ、ショルダーストラップが肩のラインに隙間なく沿う状態です。18モデルはこの微調整がミリ単位でできるので、荷物を入れた状態で何度かフィッティングを繰り返すのがおすすめです。
この調整機能の恩恵を最も受けるのは、性別に関わらず「平均的な体型から少し外れている自覚がある人」かもしれませんね。
ウィメンズモデル廃止によるレディースのフィット感
一方で、ユニセックス化による懸念点もあります。特に15モデルのウィメンズ専用設計を愛用していた女性ユーザーからは、フィット感の変化について不安の声が上がっています。

かつてのウィメンズモデルは、女性の胸を圧迫しないようにハーネスのカーブを逃がしたり、肩幅を狭く設定したりと、非常に繊細な設計がなされていました。
最新の18モデルは、調整機能で「長さ」はカバーできますが、ハーネスの「幅」や「角度」は基本的に固定です。筆者が女性の友人に試してもらったところ、「調整はできるけど、やっぱり肩幅が少し広く感じる」という意見もありました。
また、チェストストラップの位置も可動域は広いものの、最適な位置に持っていくまでに試行錯誤が必要です。ユニセックス化は多様性への対応ですが、特定の骨格を持つ女性にとっては、以前の専用モデルほどの「吸い付くようなフィット感」を得るまでに時間がかかる場合があることは否定できません。
女性や小柄な方が18モデルを選ぶ際は、必ず「肩周りの自由度」をチェックしてください。腕を大きく振った時にハーネスの端が脇や胸に干渉しないか、首回りが窮屈でないかを重点的に確認してくださいね。
もしどうしても馴染まない場合は、15モデルのウィメンズ版が流通しているうちに確保しておくのも、一つの賢明な選択だと思います。自分にとっての正解は、スペック表ではなく自分の体が教えてくれるものですから。
アークテリクスのエアリオス15と18を比較:注意点と使い勝手のリアル
さて、ここからは実際にフィールドへ持ち出した際に感じる、より細かい仕様の変更や「使い勝手のリアル」について深掘りしていきましょう。カタログスペックだけでは見えてこない、エアリオスの真実をお伝えします。
✅特許出願中のアジャスタブルハーネスの調整方法
✅18モデルで課題となるハイドレーションの互換性
✅サイドポケットの形状変更による使い勝手の違い
✅ショルダーストラップのフロントポケットの改良点
✅スピードハイクやタウンユースでのパッキング例
✅衣服への攻撃性とピリングを抑えるメンテナンス
✅15 vs 18 ・機能比較表
✅まとめ:アークテリクスのエアリオス15と18の比較
特許出願中のアジャスタブルハーネスの調整方法
18モデルの最大の特徴であるアジャスタブルシステムですが、その構造は意外なほど「アナログかつ強力」です。ハイドレーションスリーブの奥深くにある、特大のベルクロ(面ファスナー)をバリバリと剥がして位置を決めるのですが、このベルクロがとにかく強力。
調整には少しコツと力が必要です。一度決めてしまえば、日常的な使用でズレることはまずありませんが、山行中に頻繁に微調整するような設計ではありません。
一部のハードユーザーからは、「限界荷重に近い荷物を入れてトレランのような激しい動きをすると、稀にベルクロの固定力が負けてハーネスが数ミリズレることがある」という報告も上がっています。
筆者が10kg近い荷物を入れて試した範囲では問題ありませんでしたが、もしズレを感じる場合は、ベルクロの隙間に土埃やゴミが噛んでいないか、あるいは接地面全体がしっかり圧着されているかを確認してみてください。
このシステムは、一度自分の「黄金の背面長」を見つけて固定するためのもの、と考えておくと使いこなしやすいでしょう。直感的な使い勝手という面では、シンプルだった15モデルの固定式の方が優れていたと感じる場面もありますね。

18モデルで課題となるハイドレーションの互換性
ここはハイドレーション派の皆さんには特に注意していただきたいセクションです。エアリオス15は、背面にハイドレーションパックを吊り下げるクリップが標準装備されており、チューブの取り回しも非常にスムーズでした。
しかし、現行の18モデルにおいては、この「吊り下げ用クリップ」が装備されていない個体が散見されるという、少し不可解な状況が発生しています。
ハイドレーションは水が減ると袋がふにゃふにゃになり、底の方へ溜まってしまいます。これを吊り下げられないと、吸い口までチューブが届きにくくなったり、パッキングのバランスが崩れたりと、使い勝手が大幅に低下します。
アークテリクス側の意図としては、フロントポケットにソフトフラスク(水筒)を入れる「トレランスタイル」を優先しているのかもしれませんが、従来の3Lタンクなどを愛用している方にはかなりの痛手です。
18モデルを検討中でハイドレーションを使いたい方は、購入前に必ずメインコンパートメント内の上部に「ブラダーを固定できるフックやループがあるか」を確認してください。
もし付いていない個体の場合、結束バンドや小型のカラビナを使って自作の吊り下げポイントを作る工夫が必要になります。こういった細かな仕様変更があるため、「正確な情報は公式サイトをご確認ください」という言葉がより重要になってきますね。

サイドポケットの形状変更による使い勝手の違い
ザックを下ろさずに水分補給をしたり、地図や行動食を取り出したりするために、サイドポケットの形状は非常に重要です。15モデルのサイドポケットは、ある意味「野心的」でした。
1.5Lのペットボトルが入るほど巨大で、伸縮性も高かったのですが、その分ポケットの縁(ふち)が低く、岩場を通過する際に中身がポロッと脱落しやすいという弱点がありました。
これに対し18モデルでは、ポケットの深さを出し、さらに開口部の角度をより垂直方向に立てることで、ホールド力を劇的に向上させました。これにより、激しい動きをしても中身が落ちる心配はほぼなくなりましたが、代償として「背負ったまま水筒が取り出しにくい」というトレードオフが発生しています。

特に肩周りの柔軟性に自信がない方(筆者もそうです笑)は、一度ザックを肩から外さないとボトルに手が届かないかもしれません。この変更は「収納の安定性」を重視した結果と言えますが、アクセスの良さを愛していた15モデルユーザーにとっては、少し戸惑うかもしれませんね。
ショルダーストラップのフロントポケットの改良点
今回、筆者が「これぞアークテリクスの真骨頂!」と感動したのが、18モデルのショルダーストラップにあるフロントポケットの設計変更です。15モデルではジッパーが「外側」に向かって付いていましたが、18モデルでは「内側(自分の体側)」へと移動しました。

このわずかな差が、驚くほど使いやすさを向上させています。まず、腕を振って歩いている時に、ジッパーのスライダーやタブが二の腕に干渉することがなくなりました。
さらに、人間の関節の動きとして、内側にあるジッパーの方が圧倒的に引きやすいんです。このポケットは500mlのソフトフラスクがすっぽり入るのはもちろん、iPhone Pro Maxクラスの大型スマートフォンも安定して収納できます。
行動中に一度もザックを下ろさず、エネルギー補給やルート確認を完結させたいという、シリアスなハイカーのニーズを完璧に捉えたアップデートと言えますね。これだけでも18モデルを選ぶ価値がある、と思わせてくれる素晴らしい改良点です。

スピードハイクやタウンユースでのパッキング例
エアリオスシリーズは、その洗練されたミニマリズム溢れるデザインから、山だけでなく街中(タウンユース)でも絶大な人気を誇ります。
18モデルはロゴが控えめになり、シルエットもより直線的でシュッとした印象になったため、都会の景色にもより馴染みやすくなりました。ここでは、山と街、それぞれのシーンに合わせたパッキングのコツを紹介します。
山でのテクニカル・パッキング
スピードハイクや岩場を含む登山では、「荷重の安定」が最優先です。18モデルはハドロン素材の剛性が高いため、パッキングの形がそのまま背負い心地に直結します。底の方には軽くてかさばるレインウェアなどを入れ、中層から上部にかけて重い水や食料を配置してください。
最後にフロントのバンジーコードを絞り込むことで、荷物が中で揺れるのを防げます。18リットルあれば、コンパクトなシングルウォールテントやツェルトを入れた超軽量な一泊二日装備も、熟練者ならパッキング可能ですよ。
街でのライフスタイル・パッキング
タウンユースや旅行のサブザックとして使う場合、18モデルの「内向きジッパー」のフロントポケットは防犯面でも役立ちます。人混みで勝手にジッパーを開けられるリスクを軽減できるからですね。
また、メインコンパートメントにはPC専用のスリーブはありませんが、13インチ程度のノートPCなら保護ケースに入れた状態でハイドレーションスリーブに収めることができます。ただし、背面パネルに厚みがあるため、PCを入れると背中の通気性が少し落ちる点は覚えておいてください。
衣服への攻撃性とピリングを抑えるメンテナンス
エアリオスを愛用する上で、どうしても避けて通れないのが「背面パネルと服の摩擦問題」です。
アークテリクスのエアロフォーム背面パネルは、通気性とクッション性が非常に高いのですが、その特殊なメッシュ構造が、摩擦に対してデリケートな高機能ベースレイヤーを攻撃してしまうことがあるんです。これが原因で服の背中部分に毛玉(ピリング)ができてしまった経験がある方も多いはず。
18モデルは背面パネルの剛性が高まったため、荷重が特定の箇所に集中しやすくなっています。特に、吸湿速乾性に優れた薄手のポリエステルシャツや、高品質なメリノウールなどは被害を受けやすいですね。
これを防ぐためには、まず「フィッティングを完璧にすること」が重要です。ザックが背中で上下左右に揺れることで摩擦が発生するため、チェストストラップとウエストベルトをしっかり締め、ザックを体に完全に密着させてください。
また、長期間使用するとメッシュの隙間に汗の塩分や皮脂が溜まり、それが乾燥して硬くなることでヤスリのような効果を生んでしまいます。定期的にぬるま湯で背面パネルを優しく洗い、素材を柔らかく保つメンテナンスを行うことが、大切なウェアを長持ちさせる秘訣ですよ。
15 vs 18 ・機能比較表
ここまで、アークテリクスのエアリオス15と18の比較を、スペックから実用性、そして注意点まで細かく見てきました。最後に、その違いを振り返るための比較表と、筆者の最終的な見解をまとめます。

| 項目 | エアリオス15(旧型) | エアリオス18(現行) |
|---|---|---|
| 容量 | 15L(柔軟なパッキングが可能) | 18L(テクニカル装備も収容可) |
| 実測重量 | 約580g | 約565g(微軽量化) |
| 背面長調整 | 固定(サイズ展開あり) | 可変(ベルクロ調整式) |
| 生地の質感 | しなやか・馴染みが良い | 硬質・圧倒的な高耐久性 |
| ハイドレーション | 専用クリップあり・快適 | クリップ欠如の個体あり・要確認 |
| フロントポケット | 外向きジッパー | 内向きジッパー(操作性向上) |
アークテリクスのエアリオス15と18の比較を通して見えてきたのは、このシリーズが「スピードハイク用の軽量パック」から「あらゆる過酷な環境に対応するテクニカル・デイパック」へと、確実にステージを上げたという事実です。
15モデルは、特定の体格に完璧にフィットした時の「背負っていることを忘れる」感覚が最大の魅力でした。一方で18モデルは、より多くのユーザーを救い、より険しい岩場へ、より多くの装備を安全に運ぶための道具へと進化しています。
リュウセイ的・最終判断ガイド:
・ハイドレーションを多用し、軽さとシンプルさを極めたいなら「15モデル」
・岩場での耐久性を重視し、自分の体格に合わせて細かくセッティングしたいなら「18モデル」

正直、1万円以上の価格差は大きいですが、18モデルが提供する「安心感」と「調整の幅」は、それだけの価値があると感じます。特にハドロン素材の進化は、長く使う上での信頼に直結しますから。
ただ、何度も言うようにハイドレーションのフック問題や、ユニセックス化による相性は存在します。数値データはあくまで一般的な目安ですので、最終的な判断は実物を手に取り、できれば荷物を入れた状態で試着することをおすすめします。
まとめ:アークテリクスのエアリオス15と18の比較
この記事で解説した重要なポイントをリストにまとめました。最終チェックとして活用してくださいね。
- エアリオス15から18への進化で容量が3リットル増加しパッキングの余裕が向上
- 構造の合理化により容量が増えながらも約580gから約567gへと軽量化を実現
- 定価が18,700円から29,700円へと大幅に上昇しハイエンドな位置付けとなる
- 主素材がしなやかな210Dコーデュラナイロンから高剛性なハドロン素材へ進化
- ハドロンLCPグリッドは液晶ポリマーを配合し岩場や藪漕ぎに耐えうる剛性を持つ
- 性別ごとのサイズ展開から背面長を自在に調整できるユニセックス設計へと変更
- 強力なベルクロによるアジャスタブルハーネスでミリ単位のフィッティングが可能
- 旧ウィメンズモデル特有の肩幅やカーブが廃止されたため小柄な女性は試着が推奨
- ショルダーポケットのジッパーが内側に移動し腕振りに干渉せず操作性が向上
- サイドポケットは深く垂直な形状になり移動中の荷物の保持力が劇的に高まった
- ポケットが深くなった影響で背負ったまま水筒を取り出す動作は旧型より困難
- 18モデルにはハイドレーションの吊り下げ用クリップが無い個体があり確認が必要
- 吊り下げクリップの欠如は水が減った際にブラダーが溜まりバランスを崩す原因となる
- ハイドレーションを重視しソフトな背負い心地やコスパを優先するなら15モデル
- 岩場での耐久性およびミリ単位のサイズ調整を求めるなら18モデル
公式サイトのスペック表もチェックしつつ、あなたの背中が「これだ!」と叫ぶ一着を選んでくださいね。この記事が、皆さんの素晴らしい山道具選びの参考になれば幸いです。安全に、そして最高にスタイリッシュな登山を楽しんでください!
(出典:アークテリクス公式オンラインストア 『バックパック製品一覧』)


