パタゴニアの人気フリース「R1エアクルー」。その機能性やデザインに惹かれつつも、多くの方が購入前に悩むのがサイズ感ではないでしょうか。
この記事では、r1エアクルーとはどのような製品なのかという基本情報から、最も気になるサイズ感、例えば173㎝64㎏なら何サイズが最適かといった具体的な着用例まで詳しく解説します。
さらに、登山でも使えるかという機能面の深掘り、実際に使ってみてわかったメリットとデメリット、購入者のリアルな声であるユーザーレビューも紹介します。定番のr1とr1エアとの違いや、長く愛用するための洗濯方法にも触れていくので、購入を検討しているあなたの疑問がすべて解決するはずです。
この記事でわかること
①R1エアクルーのサイズ感の全体像と選び方の指針
②身長や体重別の具体的な着用事例
③R1との違いやメリット・デメリットの徹底比較
④長く愛用するための正しいメンテナンス方法
パタゴニアのr1エアクルーのサイズ感を徹底解説

✅r1エアクルーとは
✅サイズ感の基本
✅173㎝64㎏なら何サイズ?
✅ユーザーレビューまとめ
パタゴニア r1エアクルーとは
パタゴニアの「R1エア・フルジップ・フーディ」が気温差ストレスの救世主だったhttps://t.co/Tjey33S2PO
— ROOMIE(ルーミー) (@roomiejp) March 6, 2025
パタゴニアのR1エアクルーは、同社のテクニカルフリース「レギュレーター(R)シリーズ」に属するアイテムです。このシリーズは、行動中に体の熱を適切に調整し、快適な状態を維持することを目的として開発されました。
その中でもR1エアクルーは、「通気性」に特に重点を置いたモデルとして知られています。
独自のジグザグ構造を持つフリース
最大の特徴は、独自のジグザグ(波型)に織られたフリース生地です。この生地には「中空糸」というマカロニのように中心が空洞になった特殊な糸が使われています。これにより、以下の2つの効果を両立させています。
- 軽量性と保温性:糸が空洞であるため軽く、その空洞に暖かい空気を溜め込むことで保温性を確保します。
- 高い通気性と速乾性:ジグザグの織り目が熱や湿気を効率的に外へ逃がし、汗をかいてもすぐに乾きます。
セーターのような見た目でありながら、アウトドアシーンでの激しいアクティビティにも対応できる高い機能性を備えているのが、R1エアクルーの魅力です。
基本スペック
素材 | 中空糸を使用した5.7オンス・リサイクル・ポリエステル100% |
---|---|
重量 | 275g(Mサイズ参考値) |
特徴 | 吸湿発散性、速乾性、通気性、ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み |
価格 | 14,300円(税込) ※公式サイト参考 |
サイズ感の基本
R1エアクルーのサイズ選びにおける結論からお伝えすると、「基本的にはジャストフィット、ただし少しゆとりを持って着たい場合はワンサイズアップが推奨」となります。
パタゴニアの製品はUSサイズのため大きめな印象がありますが、このR1エアクルーはテクニカルフリースという特性上、体にフィットする「スリムフィット」のデザインを採用しています。そのため、日本のサイズ感に近い、もしくは少しタイトに感じる方が多いようです。
インナーとしてレイヤリング(重ね着)で使うことをメインに考えるならジャストサイズ、一枚で着たり、中に少し厚手のものを着たりすることを想定するならワンサイズアップ、という視点で選ぶのがおすすめです。
公式サイズ表
まずは基本となる公式サイトの仕上がり寸法を確認しましょう。身幅や着丈を、ご自身が持っているお気に入りのトップスと比較してみるのが確実です。
サイズ | 身幅 | 後着丈 | 裄丈 |
---|---|---|---|
XS | 48cm | 64cm | 81cm |
S | 50cm | 67cm | 84cm |
M | 54cm | 69cm | 86cm |
L | 59cm | 72cm | 89cm |
XL | 63cm | 74cm | 91cm |
※仕上がり寸法(平置き/cm)
173㎝64㎏なら何サイズ?
サイズ表だけでは実際の着用感は分かりにくいものです。ここでは、具体的な身長・体重を例に、最適なサイズ選びのヒントを探ります。
ご質問の173cm・64kg(痩せ型~標準体型)の方であれば、SサイズかMサイズで迷うケースが多いでしょう。これは、どのような着こなしをしたいかによって最適なサイズが変わってくるためです。
173cm・64kgのサイズ選びの指針
- Sサイズ:体にフィットするジャストサイズ。インナーとして重ね着しやすく、スタイリッシュな印象になります。テクニカルウェアとしての機能を最大限に活かしたい方向けです。
- Mサイズ:ほどよいゆとりのあるサイズ感。普段着としてリラックスして着たい、中にシャツなどを着込みたい場合に適しています。
実際に「173cm・65kgで普段着用にMサイズを選んだら、ゆったり着られてちょうど良かった」というレビューがあります。一方で、「Sサイズでジャスト。重ね着がしやすい」という声も見られます。
その他の身長・体重別レビュー
他の体型の方のレビューも参考に見ていきましょう。
- 168cm・60kgの方:メンズSサイズでジャストフィット。
- 177cm・72kgの方:通常Mサイズのところ、ルーズなシルエットを好みLサイズを選択。
- 178cm・76kgの方:Lサイズでジャストなフィット感。Mサイズだと体型が出てしまったとのこと。
- 185cm・70kgの方:Mサイズでピッタリのフィット感。
このように、同じような身長・体重でも選ぶサイズは目的によって異なります。もし可能であれば、一度店舗で試着してみるのが最も確実な方法と言えるでしょう。
ユーザーレビューまとめ
ここでは、実際にR1エアクルーを使用したユーザーからの評価を「良い点」と「気になる点」に分けてご紹介します。
良い点・高評価のレビュー
- とにかく軽い:「”エア”の名は伊達じゃない」「着ていることを忘れる」といった声が多く、その軽さは大きな魅力です。
- 肌触りが最高:フリース特有のゴワつきがなく、「コットンのタオルのようにサラッとしていて気持ちいい」と評価されています。
- 絶妙な保温性と通気性:「じわっと暖かいのに、暑くなりすぎない」「暖房の効いた室内でも蒸れにくい」など、体温調節機能が高く評価されています。
- 乾きが早い:速乾性が高いため、冬場の洗濯でもすぐに乾き、旅行や連日の登山でも重宝します。
- デザインが良い:テクニカルウェアでありながら、セーターのような見た目で街着としても違和感なく着用できます。
気になる点・低評価のレビュー
- 風を通す:通気性が高いことの裏返しとして、単体で着ると風を強く感じます。風のある寒い日には、ウインドシェルなどのアウターが必須です。
- 胸ポケットが小さい:デザインのアクセントにもなっている胸ポケットですが、「スマホが入らない」という声が多数あります。カギや小銭入れ程度の収納力です。
パタゴニアのr1エアクルーのサイズ感:その他の疑問を解決

✅r1とr1エアとの違いを比較
✅メリットとデメリット
✅登山でも使えるか?詳しく解説
✅洗濯方法と注意点
✅まとめ:パタゴニアのr1エアクルーのサイズ感
r1とr1エアとの違いを比較
パタゴニアのRシリーズには、長年の定番である「R1」も存在します。この2つは名前が似ていますが、特性が異なります。どちらを選ぶべきか迷っている方のために、その違いを比較してみましょう。
最も大きな違いは「通気性」と「生地構造」です。
項目 | R1エア | R1(クラシック) |
---|---|---|
通気性 | 非常に高い | 高い |
保温性 | 適度 | やや高い |
生地構造 | ジグザグ(波型)フリース | グリッド(格子状)フリース |
軽さ | 非常に軽い | 軽い |
肌触り | サラッとして柔らかい | 内側は滑らかだが、やや硬め |
おすすめのシーン | 激しい運動、初冬や春先の行動着、普段着 | 寒冷な環境での行動着、保温性を重視する場合 |
R1エアは「R0.7」?
愛用者の中には、R1エアを「R0.7」と表現する人もいます。これは、R1よりも通気性が高く、保温性は少し控えめであるという特性を的確に表しています。「R1では暑すぎる」と感じるシーンで、R1エアがその隙間を埋める理想的な選択肢となるのです。
つまり、より運動量が多く、汗をたくさんかくシーンではR1エアが、より寒さが厳しく、保温性を重視したいシーンではR1が適していると言えます。
メリットとデメリット
ユーザーレビューや製品特性から見えてくる、R1エアクルーのメリットとデメリットを改めて整理します。
メリット
- タオルのような優しい肌触り:敏感肌の方でもチクチクしにくく、素肌の上からでも着たくなる心地よさです。
- 空気のような軽い着心地:長時間の着用でも肩が凝らず、ストレスフリーな着心地を提供します。
- 暑くなりすぎない絶妙な保温性:生地が含む空気でじわっと保温しつつ、余分な熱は逃がすため、屋内でも屋外でも快適です。
- 高い通気性と速乾性:汗かきの方には嬉しい機能。汗冷えのリスクを軽減し、洗濯後もすぐに乾きます。
- 汎用性の高さ:春・秋・冬の3シーズンで活躍。アウトドアシーンからタウンユースまで幅広く使えます。
デメリット
- 単体では風に弱い:前述の通り、通気性の高さゆえに風を直接通します。アウターとの組み合わせが基本となります。
- 限られた収納力:ポケットは胸に一つだけで、サイズも小さめです。収納性を期待するアイテムではありません。
- 袖や裾の伸縮性:袖口や裾の一部に補強布が使われており、その部分は伸縮性があまりありません。ただ、生地自体のストレッチ性が高いため、動きにくさを感じることは少ないでしょう。
登山でも使えるか?詳しく解説
パタゴニア「R1 ジャケット」&「テラヴィア・パック 36L」レビュー:より軽量・快適になった永遠の定番テクニカルフリース、日帰りからテント泊までカバーするバックパック。今シーズンはハイカーをくすぐる新作が目白押しだった – Outdoor Gearzine "アウトドアギアジン" https://t.co/6zMtBilGEQ
— アウトドアギアニュース (@outdoorgearnews) May 3, 2025
結論を先に述べますと、R1エアクルーは登山の「行動着」として、非常に優れた選択肢の一つです。ただし、これは「どんな状況でも万能な防寒着」という意味ではありません。その特性を正しく理解し、適切に使うことで、登山の快適性を飛躍的に向上させることができます。
■登山における「行動着」としての役割
まず、登山ウェアの基本であるレイヤリング(重ね着)について少し触れておきましょう。登山では一般的に、肌に直接触れる「ベースレイヤー」、体温を調整する「ミッドレイヤー」、雨風から身を守る「シェル(アウター)」の3層でウェアを組み立てます。
この中でR1エアクルーが担うのは、ミッドレイヤー、つまり体温を調整する中間着の役割です。その最大の特徴は、保温するだけでなく、行動中に発生する熱や汗を積極的に外へ逃がす「通気性」を兼ね備えている点にあります。言ってしまえば、「保温」と「換気」を同時に行う、高機能な調整役なのです。
保温着との違い 一般的なフリースやダウンジャケットなどの「保温着」は、体を温めることを主な目的としています。しかし、それらを着たまま歩き続けると、すぐに暑くなり大量の汗をかいてしまいます。R1エアクルーは、こうしたオーバーヒートを防ぎながら、適度な暖かさを保つことに特化したウェアと言えます。
■なぜR1エアクルーは行動中に快適なのか
R1エアクルーが行動中に快適さを提供できる理由は、前述の通り、その独自の生地構造にあります。ジグザグに織られた中空糸フリースが、まるで呼吸するように機能します。
登り始めは少し肌寒く感じるかもしれません。しかし、体が温まり始めると、生地の凹凸部分が余分な熱や湿気を効率よく外へ排出してくれます。一方で、繊維の空洞部分には暖かい空気が保持されるため、完全に体が冷えてしまうこともありません。
この「暑すぎず、寒すぎない」という絶妙なバランスが、汗による体力消耗や、休憩時の汗冷えといった登山中の大きなリスクを軽減してくれるのです。
■R1エアクルーが活躍する具体的な登山シーン
では、具体的にどのようなシーンでR1エアクルーは最も活躍するのでしょうか。
・秋の紅葉登山(10月~11月):日差しのある場所では暖かく、日陰や風のある稜線では肌寒い、といった気温差が激しい季節に最適です。
・春の残雪期ハイキング(4月~5月):雪の上を歩くため冷気は感じますが、日差しは強く行動中は汗をかきやすい状況で、優れた体温調整機能を発揮します。
・冬の低山(12月~2月):運動量の多い低山の冬山ハイクで、暑くなりすぎるのを防ぎながら、行動中の快適性を維持します。
逆に、風を遮るものがない厳冬期の稜線でじっとしている時(寒すぎる)や、夏の低山ハイクでは、オーバースペック(暑すぎる)になる可能性があるため、他のウェアを選択する方が賢明でしょう。
■必ずウインドシェルやアウターを携行しよう
R1エアクルーを登山で活用する上で、これが最も重要な注意点です。このウェアはあくまで「中間着」であり、それ自体に雨や風を防ぐ能力は全くありません。
① 防風・防水性の欠如:通気性が高いことの裏返しとして、風はそのまま通過します。稜線や天候急変に備え、防風性のあるウインドシェルや防水性のあるレインウェアを必ず携行してください。これらを上に羽織ることで、R1エアが蓄えた暖かい空気が外に逃げるのを防ぎ、一気に保温性が向上します。
② 耐摩耗性:生地は比較的デリケートなため、岩場などで擦れると損傷する可能性があります。ハードな環境では、アウターで保護しながら使用するのが基本です。
洗濯方法と注意点
高機能なウェアを長く愛用するためには、正しいメンテナンスが欠かせません。R1エアクルーは自宅の洗濯機で手軽に洗うことができます。
基本的な洗濯方法
洗濯表示によると、「水温40℃以下での洗濯機洗い」が可能です。特別なことは必要なく、普通に洗濯して問題ありません。
洗濯時の3つの注意点
- 洗濯ネットに入れる:他の衣類との摩擦や絡まりを防ぎ、生地の傷みを最小限に抑えるために、必ず洗濯ネットを使用しましょう。
- 柔軟剤・漂白剤は使用しない:柔軟剤は生地の吸湿発散性を損なう可能性があり、漂白剤は生地を傷める原因となるため、使用は避けてください。中性洗剤の使用が推奨されます。
- 乾燥機の使用は慎重に:公式では「60℃以下のタンブル乾燥」が可能とされています。しかし、家庭用のヒーター式乾燥機は80℃以上の高温になる場合があるため、縮みや型崩れの原因となります。ドラム式洗濯乾燥機に多いヒートポンプ式(約60℃)であれば問題ありませんが、不安な場合は自然乾燥が最も安全です。
速乾性が非常に高いため、風通しの良い場所で陰干しすれば、冬場でも比較的早く乾きます。
まとめ:パタゴニアのr1エアクルーのサイズ感
- R1エアクルーは通気性と軽量性に特化したテクニカルフリース
- サイズ感は体にフィットするスリムフィットが基本
- インナー目的ならジャスト、普段着ならワンサイズアップも視野に
- 173cm64kgなら用途に応じてSかMが選択肢になる
- ユーザーレビューでは軽さ・肌触り・速乾性が高評価
- 気になる点は単体での防風性の低さと胸ポケットの小ささ
- 定番のR1とは通気性と保温性のバランスが異なる
- R1は保温性重視、R1エアは通気性重視と覚えるのが良い
- メリットは快適な着心地と3シーズン使える汎用性
- デメリットは防風性の低さでアウターとの連携が必須
- 登山では行動中の体温調節に最適な中間着として活躍
- 洗濯はネットに入れて中性洗剤で行うのが基本
- 柔軟剤は機能低下の恐れがあるため使用を避ける
- 乾燥機はヒートポンプ式なら可、不安なら自然乾燥がおすすめ
- 購入前に試着するのが最も確実なサイズ選びの方法