サロモンと川久保怜のコラボレーションによるシューズは、単なるスニーカーの枠を超えた存在感があり、多くのファッション好きを魅了し続けていますね。しかし、いざ購入しようとすると、その独特な厚底デザインや種類の豊富さ、そして何より難しいと言われるサイズ感に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
正直、登山好きの私から見ても、このコラボモデルのスペックは「常識外れ」な部分が多く、最初は驚きの連続でした。歴代のモデルから話題のSR901Eの特徴、さらにはレディースとメンズの選び方の違いや定価、販売店はどこなのか、中古市場でのプレ値やドーバーストリートマーケットでの購入方法まで、知っておきたい情報は山積みです。
実際にトレッキングやトレランに使えるわけではありませんが、サロモンが追求した機能性とスタイリッシュなデザインが、世界的なファッションブランド・コムデギャルソンのデザイナーの感性に突き刺さる現象は興味をそそられますね。
今回はこの魅惑的なコラボについて、私なりに徹底的に調べ上げ、登山ギアの知識も交えながら詳しく整理してみました。この記事が、あなたの運命の一足選びの助けになれば嬉しいです。
①歴代コラボモデルの種類と特徴的なデザインの変遷
②失敗しやすいサイズ感やメンズとレディースの選び方
③定価の目安や購入できる販売店と中古市場の動向
④最新モデルSR901Eや厚底ソールの魅力と機能性
サロモンと川久保怜:コラボ全史と種類の解説

ここでは、2021年の衝撃的なデビューから現在に至るまで、サロモンと川久保怜(コム デ ギャルソン)がどのようなコラボレーションモデルを世に送り出してきたのかを振り返ります。単なる色変え(カラーウェイの変更)ではなく、シューズの構造そのものを変えてしまうような大胆なデザインの変遷や、それぞれのモデルに込められたコンセプトについて詳しく見ていきましょう。
✅歴代の人気モデルと種類の違い
✅象徴的な厚底モデルの特徴
✅SR901Eの特徴と魅力
歴代の人気モデルと種類の違い
コム デ ギャルソンとサロモンのコラボレーションは、2021年の春夏コレクションからスタートしました。最初にこのニュースを聞いたときの衝撃は、今でも鮮明に覚えています。なぜなら、それまで「ガチの山道具」という硬派なイメージが強かったサロモンが、モード界の頂点に君臨する川久保怜と手を組んだからです。
このコラボレーションの歴史を振り返ると、単に既存の靴の色を変えただけのものではなく、「靴の構造そのものを再構築する」という実験的な試みが繰り返されていることに気づきます。シーズンごとに明確なテーマがあり、進化し続けるその系譜を、主要な時代ごとに分けて詳しく見ていきましょう。
【2021年】衝撃のデビューと「メリージェーン」の誕生
以下の画像はメリージェーン

記念すべきファーストシーズンに登場したのは、「Sense Feel Platform(センス フィール プラットフォーム)」と「RX Slide 3.0 Mary Jane(RX スライド 3.0 メリージェーン)」です。
特に「RX Slide 3.0 Mary Jane」は、本来リカバリー(運動後の休息)用である「つっかけサンダル」にバックルを取り付け、クラシックな革靴のスタイルである「メリージェーン」へと進化させた名作です。
機能的なメッシュ素材と、少女のようなストラップデザインの組み合わせは、後に続く「RX Marie-Jeanne」シリーズの原型となり、現在のバレエコアトレンドを先取りしていたとも言えますね。
一方の「Sense Feel Platform」は、トレイルランニングのエントリーモデルに、物理法則を無視するかのような極厚のソールをドッキング。川久保怜が掲げる「Dissonance(不協和音)」を体現した、記念碑的なモデルです。
以下の画像はセンス フィール プラットフォーム

【2021年秋冬〜2022年】過酷な環境とスキーへの憧憬
続くシーズンでは、より過酷な環境に対応するモデルや、意外なスポーツからの引用が見られました。
- XA-Alpine(XA アルパイン):雪山登山用のブーツをベースに、白や黒のモノトーンで統一。足首を覆うゲイター(泥除け)が、モードなブーツのようなシルエットを作り出しています。
- Cross(クロス):泥道に強いラグパターンを持つモデルに、あえてトラディショナルな「千鳥格子柄」をプリント。土臭いギアに伝統的な柄を乗せるセンスには脱帽です。
- SR90:2022年には、トレランではなく「クロスカントリースキー」のシューズをベースにしたSR90が登場。非常にシンプルでクリーンなデザインは、コラボモデルの中では比較的日常使いしやすく、隠れた名作と呼ばれています。
🔶XA-Alpine(XA アルパイン)↓↓

🔶Cross(クロス)↓↓

🔶SR90↓↓

【2023年〜現在】「最速」と「厚底」の矛盾する融合
近年のハイライトと言えるのが、「Pulsar Platform(パルサー プラットフォーム)」の登場です。ベースとなった「S/LAB Pulsar」は、世界最速のランナーのために極限まで軽量化された競技用シューズです。
普通なら、軽さを活かすためにソールも薄くするところを、このコラボではあえて極厚のプラットフォームソールを装着しています。「アッパーは世界最軽量級のMatryx素材」なのに「ソールは激重に見える厚底」という矛盾。このギャップこそが、川久保怜のデザインの真骨頂でしょう。
さらに2024年以降は、「SR811」のように、アッパーをビーズやジュエリーで埋め尽くした「Embellished(装飾)」バージョンも登場し、もはやスニーカーの枠を超えた「オートクチュール・シューズ」へと進化を遂げています。
画像はSR811 ↓↓

知っておきたいポイント
共通しているのは、サロモンの持つ「技術的な誠実さ(機能性)」をリスペクトしながらも、それをあえて破壊や誇張することで、新しい美しさを生み出している点です。ただの「おしゃれなスニーカー」ではなく、履くこと自体が表現になるような、強い意志を感じるラインナップですね。
象徴的な厚底モデルの特徴
サロモンと川久保怜のコラボレーションを語る上で、絶対に避けて通れないのが、あの建築的ですらある圧倒的な「厚底(プラットフォーム)」のデザインです。2021年のデビュー作「Sense Feel Platform」から始まり、近年の「Pulsar Platform」や「SR811」に至るまで、この極端なボリュームソールこそが、本コラボのアイデンティティと言っても過言ではありません。
誤解してはいけないのは、これが単なる「身長を盛るための厚底スニーカー」ではないという点です。ここには、川久保怜というデザイナーの強烈な哲学と、サロモンというブランドの高度なエンジニアリングが、奇跡的なバランスで同居しています。
なぜこれほどまでに人を惹きつけるのか、その理由を深掘りしてみましょう。
「機能」と「非機能」の衝突が生む美学
以下の画像は「S/LAB Pulsar」

この厚底モデルの最大の魅力は、川久保怜が長年追求してきたテーマである「Dissonance(不協和音)」の具現化にあります。
例えば、ベースモデルとして多用される「S/LAB Pulsar」は、世界的なトレイルランナー、キリアン・ジョルネのために開発された「世界最速・最軽量」を目指す競技用シューズです。本来であれば、1グラムでも軽くするためにソールは薄く、無駄を削ぎ落とすのが正解です。
しかし、川久保怜はその「極限まで機能を追求したアッパー(靴の上の部分)」に、機能性を無視するかのような「重厚で巨大なプラットフォームソール」を接合しました。「速く走るための軽さ」と「歩みを遅くしかねない重さ」。
この論理的に矛盾する要素を一つの靴の中で無理やり同居させることで、既存のスポーツシューズにはない、張り詰めたような緊張感とモードな美しさが生まれていると感じます。
見た目を裏切る「歩きやすさ」の秘密
「こんなに分厚いソールで、まともに歩けるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ここで活きてくるのが、サロモンが誇る最新のテクノロジーです。見た目はレンガのように重そうに見えますが、中身は驚くほどハイテクなんです。
厚底を支えるサロモンの独自技術
- Energy Foam(エナジーフォーム):ミッドソール(クッション部分)には、EVAとオレフィンを配合した高反発素材が使われています。これにより、着地した瞬間の衝撃を「次の一歩を踏み出すエネルギー」に変えてくれるため、見た目のボリュームからは想像できないほど軽快に足が出ます。
- Contagrip®(コンタグリップ):アウトソール(靴底)には、サロモン独自のラバーコンパウンドを採用。濡れた岩場でも滑らない強力なグリップ力があるため、厚底で重心が高くなっても、路面をしっかりと捉えて安定感を保ってくれます。
一般的なファッションブランドの厚底靴は、単にゴムの塊で重かったり、クッション性がなくて疲れたりしがちですが、このコラボモデルは「ガチの登山靴メーカー」が作っているだけあって、長時間の歩行でも疲れにくい設計になっています。
着用時のリアルな感覚と注意点
実際に履いてみると、5cm〜以上のスタイルアップ効果は絶大です。ワイドパンツの裾を擦らずに綺麗に見せたり、ロングコートとのバランスを整えたりと、コーディネートの幅を一気に広げてくれます。
ただし、デメリットがないわけではありません。ソールが分厚いぶん、どうしても路面の凹凸を感じにくくなるため、段差には注意が必要です。
購入前に知っておくべき注意点
- 捻挫のリスク: 重心が高くなるため、不整地や階段の角で足を挫きやすくなります。足首の筋力に自信がない方は、ハイカットモデルを選ぶか、慎重に歩く意識が必要です。
- 運転はNG: ソールの厚みでペダルの感覚が掴めなくなるため、このシューズを履いたままでの車の運転は非常に危険です。絶対に避けてください。
このように、多少の不便さはありますが、それを補って余りある「圧倒的なデザイン性」と「意外な快適性」が、この厚底モデルの魔力なんですね。
SR901Eの特徴と魅力
2022年春夏シーズンに登場した「SR901E」は、数あるコラボレーションモデルの中でも、個人的に「最も完成された美しさ」を持つ一足だと感じています。
多くのモデルがトレイルランニングシューズをベースにしているのに対し、このモデルは雪原を滑走する「クロスカントリースキー」の競技用ブーツからインスピレーションを受けているという、非常に珍しい生い立ちを持っています。
発売当時、その未来的でありながらどこかレトロなスキー用品の雰囲気も漂わせる独特のルックスは、テックウェア(Techwear)を好む層を中心に熱狂的な支持を集めました。なぜこれほどまでにSR901Eが評価されているのか、デザインと機能の両面から徹底的に解剖してみましょう。
靴紐を隠す「シュラウド」が生むミニマルな造形美

SR901E最大の特徴は、アッパー全体を覆う「シュラウド(カバー)」の存在です。一見すると靴紐がないスリッポンのように見えますが、実はこのカバーの下には、サロモンおなじみの「Quicklace™(クイックレース)」システムが隠されています。
通常、トレッキングシューズやランニングシューズは、シューレース(靴紐)やハトメといった「ギア感」のあるパーツが露出しているため、どうしてもスポーティーな印象が強くなりがちです。しかしSR901Eは、ジッパー付きのシュラウドでそれら全てを隠すことにより、まるで陶器のように滑らかでミニマルなシルエットを実現しています。
さらに、アッパー全体には細かなドットパターンが散りばめられ、シュラウド部分にはサロモンの「S」ロゴのアウトラインだけがさりげなく描かれています。主張しすぎないけれど、確実にサロモンだと分かる。この絶妙なバランス感覚は、川久保怜のディレクションならではの仕事と言えるでしょう。
「XT-6」を超える?驚異的な歩きやすさの秘密
デザインの美しさばかりに目が行きがちですが、実際に履いてみて最も感動したのは、その「圧倒的な歩きやすさ」です。実はこのSR901E、サロモンの大人気モデル「XT-6」や「XT-WINGS 2」の良いとこ取りをしたような、ハイスペックなソールユニットを搭載しているんです。
SR901Eを支える2つの核心技術
- Energy Surge(エナジーサージ)ミッドソール:従来のEVA素材よりも軽く、反発性に優れたサロモンの最新フォーム材です。着地した瞬間にフワッとした柔らかさを感じつつ、次の一歩をポンと押し出してくれるような感覚があり、長時間歩いても足裏が痛くなりにくいのが特徴です。
- ACS (Agile Chassis System):踵から中足部にかけて搭載された硬質のプラスチックパーツです。これが骨格のようにソールを支えることで、横ブレを防ぎ、高い安定性を提供してくれます。デザイン上のアクセントにもなっていますが、機能的にも「捻挫防止」に大きく貢献しています。
厚底のPulsar Platformのような不安定さはなく、地面をしっかりと掴む感覚があるため、日常のタウンユースから長時間のショッピング、軽いハイキングまでこなせる汎用性の高さも魅力です。
モードにもカジュアルにも馴染む「万能選手」
価格は約45,000円前後(為替や販売時期により変動)と、決して安い買い物ではありません。しかし、他のコラボモデルがあまりに前衛的すぎて「着る服を選ぶ」のに対し、SR901Eは驚くほどスタイリングの守備範囲が広いです。
ボリューム感はあるものの、シュラウドのおかげで足元がすっきりとまとまるため、ワイドパンツの裾を被せても綺麗に収まりますし、ジョガーパンツと合わせてスポーティーに振ることも可能です。テック系のファッションはもちろん、コム デ ギャルソンのようなモードな服とも相性が良い、まさに「万能選手」と呼ぶにふさわしい一足です。
もしあなたが、「サロモンとギャルソンのコラボが欲しいけれど、厚底すぎるのは怖いし、派手すぎるのもちょっと…」と迷っているなら、このSR901Eこそが、最初の入り口として最適な選択肢になるはずです。
サロモンと川久保怜のコラボ:サイズ感と購入ガイド

デザインが素晴らしいのは分かりましたが、実際に購入するとなると一番の悩みどころは「サイズ選び」ですよね。ここでは、独特なサイズ表記やモデルごとのフィッティングの癖、そしてどこで買えるのかといった購入に関する重要情報をまとめていきます。
✅失敗しないサイズ感の選び方
✅レディースとメンズの違い
✅定価と販売店や中古市場
✅ドーバーストリートマーケット攻略
✅総括:サロモンと川久保怜
失敗しないサイズ感の選び方
ネットで購入する際、最も緊張するのがこの「サイズ選び」ですよね。特にコム デ ギャルソン × サロモンのコラボモデルは、定価が高額なうえに即完売してしまうため、「サイズが合わなかったから交換してもらう」ということが物理的に不可能なケースがほとんどです。
幾つかのサロモン製品を履いてきましたが、結論からいうと、このコラボモデル(特に厚底系)に関しては「いつものサイズより0.5cm〜1.0cm大きめを選ぶ(サイズアップする)」のが、失敗しないための鉄則であり、基本戦略になります。
「えっ、そんなに大きくして大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、これにはサロモン特有の明確な理由があります。なぜ通常のサイズ選びでは失敗するリスクが高いのか、そのメカニズムと具体的な対策を深掘りしていきましょう。
最大の罠は「Matryx素材」と「競技用ラスト」にあり
サイズ選びを難しくしている最大の要因は、多くのアッパーに使用されている「Matryx®(マトリックス)」という特殊素材と、ベースモデルの設計思想にあります。
Matryxは、ケブラー(アラミド繊維)を織り込んだフランス生まれの特許技術素材です。驚異的に軽く、岩に擦れても破れないほどの耐久性を持っているのですが、唯一の弱点(日常使いにおいて)と言えるのが、「伸縮性がほぼゼロである」という点です。
- 伸びない: レザーやコットンのスニーカーのように、履いているうちに生地が伸びて足の形に馴染む(足幅が広がる)ことは絶対にありません。
- 狭い: ベースとなっている「S/LAB」シリーズは、エリートランナーが時速数十キロで山を駆け下りる際、靴の中で足が数ミリたりともズレないように、極限までタイトなラスト(木型)で作られています。
つまり、「最初はキツイけど、そのうち馴染むだろう」という希望的観測でジャストサイズを買ってしまうと、いつまで経っても足が痛くて履けないという悲劇が待っています。だからこそ、最初から物理的なスペースを確保するために「サイズアップ」が必須となるのです。
【モデル別】サイズ選びの具体的攻略法
一口に「サロモンコラボ」と言っても、ベースモデルによってフィット感は天と地ほど違います。私が実際に試着したり、コミュニティでの評判を集めたりした結果に基づく、モデル別の傾向と対策をまとめました。
| モデル系統・素材 | フィット感の特徴 | 推奨サイズと理由 |
|---|---|---|
| Pulsar Platform系 (Matryxアッパー) | 極めてタイト 甲が非常に低く、幅も狭い。 足を入れる開口部すら狭い。 | +0.5cm 〜 +1.0cm 幅広・甲高の人は迷わず1.0cmアップを推奨。ジャストだと足が入らない可能性大。 紐を締めて調整できるので、大きめで問題なし。 |
| SR90 / SR901E系 (コンフォートラスト) | 標準的 一般的なスニーカーに近い。 アッパーに多少の柔軟性あり。 | ジャスト 〜 +0.5cm 普段履いているNikeやNew Balanceと同じサイズ感で概ねOK。 厚手のソックスを合わせたいなら0.5cmアップ。 |
| RX Slide / Marie-Jeanne系 (メッシュ素材) | ややゆったり サンダルベースのため、踵のホールドが緩め。 | 実寸に近いサイズ(ジャスト) ここだけはサイズアップ非推奨。大きすぎると歩くたびに踵が浮いてパカパカします。 素足や薄手の靴下で履くならジャストで。 |
| XA-Alpine / Cross系 (防水ゲイター付き等) | ややタイト ゲイター(カバー)があるため、足入れ時に少し窮屈さを感じる。 | +0.5cm 厚手のアウトドア用ソックスを履く想定ならハーフサイズアップが無難。 |
「日本人の足」特有の悩みと解決策
私たち日本人の足は、欧米人に比べて「甲が高く、幅が広い」傾向にあります。一方でサロモンはフランスのブランドであり、基本的には「甲が低く、幅が狭い」欧米人の足型に合わせて作られています。
このミスマッチを解消するためにも、やはりサイズアップは有効です。「サイズを上げるとつま先が余りすぎて歩きにくくないか?」と心配される方もいるでしょう。
しかし、サロモンのシューズ(特に紐があるタイプ)は、中足部(土踏まずのあたり)をしっかりとロックする構造になっているため、つま先が1.5cm〜2cm程度余っていても、フィット感や歩行性能にはほとんど影響しません。
ここだけは注意!
サイズアップをおすすめしていますが、唯一の例外が「RX Marie-Jeanne」のようなストラップシューズやサンダルタイプです。これらは踵を固定する力が弱いため、大きすぎると歩行時に脱げそうになってしまいます。このタイプだけは、あまり欲張らずにジャストサイズを狙うのが賢明です。
最終的な判断として、もしサイズ選びに迷ったら、自分の足の「実寸(足長)」と「ウィズ(足囲)」を一度測ってみることを強くおすすめします。その数値を基に、公式サイトのサイズガイドと照らし合わせれば、より確実な判断ができるはずです。(出典:サロモン公式オンラインストア「サイズチャート」)
レディースとメンズの違い
コム デ ギャルソン × サロモンのシューズを購入する際、多くの人がつまずくのが「サイズ表記の複雑さ」と「ジェンダーによる規格の違い」です。基本的にこのコラボレーションはユニセックス(男女兼用)展開されているモデルが多いのですが、販売サイトやタグの表記ルールが統一されていないため、非常に混乱しやすいのが現状です。
「せっかく買ったのに、届いてみたらサイズが全然違った…」という悲しい事故を防ぐために、表記の読み解き方と、男女別の選び方のポイントを少々マニアックに解説します。
「UK」と「US」の取り違えに要注意!
まず大前提として、サロモンはフランスのブランドですが、サイズ表記の基準としてよく使われるのは「UK(イギリス)サイズ」や「US(アメリカ)サイズ」です。ここで最大の問題となるのが、同じ数字でもUKとUSでは実際の大きさが異なるという点です。
例えば、同じ「8」という数字でも、US Men’sの8は約26.0cmですが、UKの8は約26.5cmに相当します。「たった0.5cm」と思うかもしれませんが、サロモンのようなタイトな靴においてこの差は致命的です。
特に海外通販(Dover Street Market E-ShopやSSENSEなど)を利用する場合、サイト上の表記が「UK」なのか「US」なのかを必ずダブルチェックしてください。
【保存版】サイズ換算早見チャート
一番確実なのは、国やブランドによって定義がブレにくい「JP (cm) 表記」を基準にすることです。以下に、サロモンの標準的なサイズ換算表をまとめました。自分が普段履いている日本サイズ(cm)から逆引きして、適切なUK/USサイズを見つけてください。
| JP (cm) (基準) | US Men’s | US Women’s | UK Size |
|---|---|---|---|
| 23.0 | 5.0 | 6.0 | 4.5 |
| 23.5 | 5.5 | 6.5 | 5.0 |
| 24.0 | 6.0 | 7.0 | 5.5 |
| 24.5 | 6.5 | 7.5 | 6.0 |
| 25.0 | 7.0 | 8.0 | 6.5 |
| 26.0 | 8.0 | 9.0 | 7.5 |
| 27.0 | 9.0 | 10.0 | 8.5 |
| 28.0 | 10.0 | 11.0 | 9.5 |
サロモンのEUサイズについて
サロモンのEUサイズ表記は「38 2/3」や「42 1/3」といった、1/3刻みの独特な数字になります。これを見て「何センチだ?」と混乱するよりは、上記の表を使ってJPセンチ換算で考える方が圧倒的に早くて正確です。
性別による「ラスト(木型)」の違いと対策
サイズ表記とは別に、もう一つ重要なのが「ラスト(木型)」の問題です。モデルによっては、ベースとなっている靴が「ウィメンズ専用」である場合があります。
一般的に、ウィメンズラストはメンズラストに比べて、以下のような特徴があります。
- ヒールカップ(踵)が小さい: 女性の細い踵に合わせて、抜けにくいように狭く作られています。
- 足幅(ワイズ)が狭い: 全体的に細身のシルエットです。
- 甲が低い: 甲の高さも抑えられています。
男性が購入する場合の注意点
もし欲しいモデルがウィメンズベース(またはウィメンズサイズ展開のみ)だった場合、男性が履くと「長さは足りているのに、幅と甲がキツすぎて痛い」という現象が起きます。これを回避するためには、普段のサイズより+1.0cm〜1.5cmの大胆なサイズアップが必要になることがあります。
逆に、女性がユニセックス(メンズベース)のモデルを履く場合は、サイズ表記通りに選ぶと踵が浮いたり、幅が余ったりすることがあります。その場合は、厚手のアウトドア用ソックスを履くか、インソール(中敷き)を追加してフィット感を調整するのがおすすめです。
コム デ ギャルソンとのコラボモデルは、元々が細身のサロモンベースなので、女性がメンズモデルを履いても「ブカブカすぎて無理」ということは比較的少ないですが、念のため頭に入れておくと良いでしょう。
定価と販売店や中古市場

「一目惚れしたけど、値段を見てそっと画面を閉じた…」なんて経験、ありませんか?正直なところ、このコラボレーションモデルの価格設定は、一般的な登山靴やスニーカーの常識からするとかなり高額です。
しかし、それでも即完売してしまうのには理由があります。ここでは、モデルごとの具体的な定価の目安や、入手困難なこのシューズをどこで買うのが正解なのか、そして気になる中古市場のリアルな動向まで、購入前に知っておくべき「お金と場所」の話を包み隠さず解説します。
モデル別に見る「定価」の目安
まず覚悟しておかなければならないのは、ベースとなっているサロモンの通常モデルと比較して、約2倍〜3倍の価格設定になっているという点です。為替レートや輸入関税の影響で変動しますが、大まかな予算感は以下の通りです。
・SR90 / SR901E系:約 35,000円 〜 48,000円
(比較的購入しやすいエントリー価格帯です)
・Pulsar Platform(厚底)系:約 58,000円 〜 70,000円
(主力モデルのため、強気の価格設定ですが最も人気があります)
・XA-Alpine / ブーツ系:約 45,000円 〜 60,000円
・SR811 Embellished(装飾モデル):約 150,000円 〜 数十万円
(もはや靴というより芸術作品としての価格です)
為替レートの影響について
海外ブランドのため、円安の影響をダイレクトに受けます。同じモデルでも発売時期によって数千円〜1万円ほど定価が変わることがあるので、欲しいと思った時が買い時かもしれません。
どこで買える?主要な販売チャネル徹底攻略
「近所のABCマートやスポーツデポに行っても売ってなかった」という声をよく聞きますが、それもそのはず。このコラボモデルは販路が極端に絞られています。確実に入手するための主要ルートを、難易度や特徴とともにまとめました。
| 販売ルート | 特徴と攻略法 |
|---|---|
| Dover Street Market (銀座・E-Shop) | 【本命】 世界中のDSMが最も在庫を持っています。特にオンライン(DSMG E-Shop)は発売時刻に待機必須。銀座店に行けば試着できる可能性もありますが、発売直後は整理券抽選になることも。 |
| COMME des GARÇONS 直営店(青山店など) | 【穴場】 旗艦店には入荷しますが、地方の百貨店インショップには入らないことも多いです。電話での在庫確認は基本的にNGな場合が多いので、足で稼ぐ必要があります。 |
| 海外ハイエンド通販 (SSENSE, Farfetch等) | 【推奨】 実は一番狙い目です。日本の定価より少し高い場合もありますが、在庫が残りやすく、シーズンオフにはセールにかかることも!「定価の30%OFF」などで買える奇跡が起きる場所です。 |
中古市場とリセールバリューの真実
残念ながら新品が手に入らなかった場合、メルカリやラクマ、StockXといった二次流通市場(リセール市場)を利用することになります。ここで気になるのが「プレ値(プレミア価格)」ですよね。
結論から言うと、Nikeの限定ジョーダンのように「定価の5倍、10倍」になるような投機的なバブルは起きていません。購入者のほとんどが転売目的ではなく、「純粋に自分で履きたいファッション好き」だからです。
- ゴールデンサイズは高騰傾向:メンズのゴールデンサイズ(26.5cm〜28.0cm)や、レディースの人気サイズ(23.5cm〜24.5cm)は需要過多のため、定価+1〜2万円程度で取引されることが多いです。
- 定価割れのチャンスも:逆に、サイズが極端に小さい/大きい場合や、SR90のようなシンプルモデルは、中古美品が定価以下で見つかることも珍しくありません。「使用回数数回」で半額近くになっている掘り出し物を探すのも、この市場の楽しみ方の一つです。
偽物に注意!
悲しいことですが、人気モデルには偽物(スーパーコピー)が存在します。特にフリマアプリで「レシート無し」「並行輸入品」として相場より極端に安く出品されているものは警戒が必要です。安心を買うなら、鑑定サービスのあるStockXやスニーカーダンクを経由するか、信頼できるブランド古着店を利用しましょう。
ドーバーストリートマーケット攻略
コム デ ギャルソン × サロモンの新作を定価で、かつ確実に手に入れたいのであれば、Dover Street Market(ドーバーストリートマーケット、通称DSM)の動向チェックは避けて通れません。ここは単なるセレクトショップではなく、川久保怜自身がディレクションを手掛けるコンセプトストアであり、このコラボレーションモデルの「総本山」とも言える場所だからです。
しかし、人気のモデルは発売開始から数分、早ければ数秒で完売してしまうことも珍しくありません。激戦を勝ち抜き、あるいは賢く裏道を使って入手するための具体的な攻略法を伝授します。
【ステップ1】日本国内戦(DSMG)の勝ち方
まずは国内の公式オンラインストア「DSMG E-SHOP(銀座)」での購入を目指します。ここは最も競争率が高いですが、送料や関税がかからないためコスト面では最強です。
- 事前準備が9割: 発売開始時に住所やカード情報を入力していては絶対に間に合いません。事前にアカウントを作成し、ログイン状態を維持しておくことはマストです。
- Instagramの通知オン: 発売日は事前に告知される場合と、ゲリラ的に発売される場合があります。DSMGの公式Instagramのストーリーズは常にチェックし、通知をオンにしておきましょう。
- 「NEW ARRIVAL」ではなくブランドページへ: 新着一覧は更新が遅れることがあります。「COMME des GARÇONS」または「SALOMON」のブランドページを直接ブックマークし、発売時刻(通常は午前11時頃が多いですが変動あり)に合わせてリロードするのが最速です。
【ステップ2】敗者復活戦は「海外DSM」で
もし日本のDSMGで買えなかったとしても、諦めるのはまだ早いです。実は、このコラボモデルの攻略における最大の鍵は、「海外のDSMサイト」にあります。
ロンドン(DSML)、ニューヨーク(DSMNY)、シンガポール(DSMS)など、世界各地のDSM E-SHOPは在庫が共有されておらず、それぞれ独立して販売を行っています。そして経験上、日本よりも海外の方が在庫が潤沢に残る傾向が非常に強いのです。
時差を利用した「2回戦目」のチャンス
- DSML(ロンドン): 日本時間の夕方〜夜にかけて発売されることが多いです。日本で完売した数時間後に、ロンドンのサイトで普通に全サイズ在庫あり、という状況は頻繁に起きます。
- DSMNY(ニューヨーク): 日本時間の深夜〜翌朝になります。ここが最後の砦です。
【ステップ3】セール時期の「SSENSE」は最強の穴場
「発売日を逃してしまった」「定価が高すぎて手が出ない」という方に朗報です。実はこのコラボモデル、SSENSE(エッセンス)やFarfetch(ファーフェッチ)といった海外の大手ハイエンド通販サイトでは、シーズン末期にセールの対象になることが多々あります。
特に6月頃(春夏セール)と12月頃(秋冬セール)は要チェックです。過去には定価の30%〜50%OFFという破格の値段でリストックされた例もありました。「今すぐ履きたい!」というこだわりがなければ、半年待ってセール価格で賢く手に入れるのも、ベテランの登山家ならぬ「ベテランのファッショニスタ」の知恵と言えるでしょう。
個人輸入のコスト計算を忘れずに
海外サイト(DSM海外店や海外通販)から購入する場合、商品代金に加えて「高額な国際送料」と、受け取り時に「関税・消費税」がかかる場合があります(SSENSEなどは関税込みの価格表示が多いですが、DSMは別途徴収される場合があります)。
ざっくりですが、「商品代金 × 1.1〜1.2倍」くらいの総額になる覚悟をしておきましょう。それでも、日本の転売市場でプレ値(プレミア価格)を買うよりは、安く、かつ安全に本物を入手できるケースがほとんどです。
総括:サロモンと川久保怜
ここまで、サロモンと川久保怜(コム デ ギャルソン)のコラボレーションモデルについて、その歴史や技術、選び方まで深掘りしてきました。最後に、このパートナーシップがこれからのファッションシーンに何をもたらすのか、そして私たちにとってどのような意味を持つのかについて触れておきたいと思います。
一連のコレクションを見てきて確信したのは、これが単なる一過性のブームや、ブランドロゴを並べただけの安易なコラボレーションではないということです。ここにあるのは、ファッションにおける「機能性の定義」を根底から書き換えようとする革命的な動きです。
🔶コムデギャルソンのデザイナー川久保怜 ↓↓

ゴープコアの「その先」へ
近年、アウトドアウェアを街着として取り入れる「ゴープコア(Gorpcore)」というスタイルが爆発的に流行しました。しかし、流行はいずれ落ち着きます。では、このコラボシューズも時代遅れになってしまうのでしょうか?私はそうは思いません。
なぜなら、川久保怜が提示したのは「アウトドア風のファッション」ではなく、「圧倒的な機能を持ちながら、最高にエレガントであること」という、新しい価値観だからです。「歩きやすくて、疲れなくて、しかも誰よりもモードで美しい靴」。
サロモンの持つ「質実剛健なエンジニアリング」というキャンバスの上で、川久保怜が次はどんな「不協和音(Dissonance)」を奏でるのか。その予想外の化学反応こそが、私たちを飽きさせない最大の理由だと思います。
免責事項
本記事に記載されている価格、サイズ感、スペック等の情報は、執筆時点(2025年11月)での調査データに基づく一般的な目安です。為替レートの変動による価格改定や、ブランド側の仕様変更が予告なく行われる可能性があります。
正確な最新情報は、必ず各公式販売店(Dover Street Market等)やサロモンの公式サイトをご確認ください。購入の最終的な判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。




















