レザーマンは使えない?法的リスクと失敗しない選び方を徹底解説!

レザーマンは日常を支える万能ツールで理想の相棒であるというイメージ画像。登山ギア・アクセサリー
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憧れのマルチツール、レザーマンを手に入れたいと思っても、ネットで「レザーマン 使えない」という不穏な言葉を目にすると不安になりますよね。筆者も登山を始めたばかりの頃は、これ一つあれば何でもできる最強の装備だと思っていましたが、実は日本で使うにはちょっとしたコツというか、知っておくべきルールがあるんです。

多くの人が使えないと感じている理由は、道具自体の性能不足というよりも、日本の銃刀法や軽犯罪法といった法律の壁、あるいは日常の持ち歩きにおける職務質問への不安が原因であることがほとんどかなと思います。

せっかくキャンプや登山で使おうと思って買ったのみ、警察沙汰になっては元も子もありませんよね。この記事では、なぜレザーマンが使えないと言われてしまうのか、その正体と賢い付き合い方について、筆者の経験を交えてお話ししていこうと思います。

この記事でわかること

①日本国内で携帯する際の法的リスク
②防災用でも持ち歩きが危険なのかという根拠
③指摘される耐久性や錆びやすさへの対策
④アウトドアで真価を発揮させる正しい運用方法

レザーマンが使えないと言われる法的リスクの真実

警察車両と手錠を背景に、銃刀法と軽犯罪法という二つの法律の壁が日常携帯の夢を打ち砕くことを示す図解
日本の法規制と常時携帯のリスク

レザーマンが「使えない」と評価される最大の理由は、実はその「持ち運びの難しさ」にあります。

どんなに優れた道具でも、外に持ち出しただけで法律に触れる可能性があるなら、日常的には使えない道具と言わざるを得ないですよね。ここでは、私たちが知っておくべき法律の基礎知識を、筆者の体験を交えて詳しく整理してみます。

✅銃刀法違反になる刃渡りの基準と携帯の注意点
✅軽犯罪法でレザーマンが使えないと判断される理由
✅災害備蓄でも職務質問で逮捕されるリスクの解説

銃刀法違反になる刃渡りの基準と携帯の注意点

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

まず避けて通れないのが「銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)」の問題ですね。

この法律では、業務や正当な理由がない限り、刃渡り6センチメートルを超える刃物を携帯することが厳しく禁止されています。筆者も初めてレザーマンのスペック表を見た時に驚いたのですが、主力モデルのほとんどがこの「6センチの壁」を軽々と超えてしまっているんです。

例えば、世界的に人気の高い「WAVE+」や「CHARGE+」はメインブレードの刃渡りが約7.3センチありますし、より堅牢な「SURGE」に至っては約7.8センチに達します。これらは、街中でポケットに入れて歩いているだけで、形式上は銃刀法違反として検挙される対象になり得ます。

「刃物を持っている」という自覚が薄いまま、便利な道具としてカバンに入れている人も多いかもしれませんが、日本の警察の運用は私たちが想像する以上に厳格です。

モデル名ブレード長法的リスクの目安
WAVE+ (ウェーブプラス)約7.3cm銃刀法違反の対象(携帯時)
REBAR (リバー)約7.3cm銃刀法違反の対象(携帯時)
SKELETOOL (スケルツール)約6.6cm銃刀法違反の対象(携帯時)
MICRA (マイクラ)約4.7cm軽犯罪法の対象になり得る
レザーマンWave+の刃渡り7.3cmが銃刀法に抵触することと、Style PSのような小型モデルでも軽犯罪法違反の可能性があることを示す比較図
銃刀法6cmの壁と軽犯罪法の適用範囲

もちろん、登山やキャンプといった明確なアウトドア活動の最中、あるいは釣り場への往復であれば「正当な理由」として認められることが一般的です。しかし、問題なのはその「前後」です。

キャンプが終わってから数日間、車の中にレザーマンを放置していたり、カバンの底に入れっぱなしにして週末のショッピングモールに出かけたりした際に職務質問を受ければ、言い逃れはできません。法律の詳細は必ず公的機関の情報を参照してください(出典:警視庁「刃物の話」)。

「カッコいいから」「便利そうだから」という漠然とした理由だけで、フルサイズのレザーマンを日常生活で携帯するのは、リスクがリターンを大きく上回ってしまい、結果として「使えない」という結論に至ってしまうわけですね。

軽犯罪法でレザーマンが使えないと判断される理由

「じゃあ、刃渡り6センチ未満の小さなモデルなら街中で持ち歩いても安心だよね!」と考える方も多いでしょう。筆者も昔はそう思っていました。ところが、ここにはもう一つの大きな罠があります。

それが「軽犯罪法」の存在です。軽犯罪法第1条2号では、刃渡りの長さに関係なく、「正当な理由がなく、刃物や鉄棒など他人の生命を害するのに使われるような器具を隠して携帯していた者」を罰すると規定しています。

ここでポイントになるのは、「刃物」だけでなく「危険な器具」すべてが対象になるという点です。レザーマンに搭載されているプライヤーは「鉄棒」に近い鈍器とみなされる可能性がありますし、プラスドライバーや栓抜き、さらには一部のモデルにある「こじ開けツール(プライバー)」も、状況によっては「建物への侵入用具」と疑われるリスクを孕んでいます。

つまり、ナイフがついていないモデルであっても、警察官から見れば「凶器になり得る道具」であることに変わりはないんです。

【知っておくべきリスクの境界線】

例えキーチェーンサイズの小さなモデルであっても、ズボンのポケットやカバンの内側に忍ばせている状態は「隠匿(いんとく)携帯」とみなされます。職務質問を受けた際、その場で納得のいく説明(今から仕事で使う、今から修理に行く等)ができない場合、任意同行を求められたり、ツールを没収されたりするケースが実際に報告されています。

筆者の周りでも、「十徳ナイフ」をキーホルダーに付けていただけなのに、駅前で職務質問を受けて1時間以上拘束されたという話を聞いたことがあります。

この「常に警察の目を気にしなければならない」という精神的なストレスこそが、日本におけるレザーマンの運用を難しくし、多くのユーザーに「結局使えないんだな」と諦めさせる主要因になっているかなと思います。

災害備蓄でも職務質問で逮捕されるリスクの解説

「いざという時の防災用に持ち歩く」という考え方は、一見すると非常に誠実で正当な理由に聞こえますよね。筆者も、大きな地震があった時などにレザーマンがあれば、がれきの下から人を助けたり、配管を止めたりするのに役立つだろうなと想像します。

しかし、残念ながら現在の日本の司法判断において、「将来起こるかもしれない災害への備え」は、常時携帯を正当化する理由としては認められない傾向が極めて強いんです。

過去には、マルチツールをカバンに入れていた男性が軽犯罪法違反で起訴された際、「災害時に便利だと思った」と主張しましたが、裁判所は「具体的に使用する予定がないのに漠然と持ち歩くのは不相当」として有罪判決を下した例があります。

大阪高裁の鮮魚店主の事例を挙げ、「いつか使うかもしれない」という不確定な未来への備えは正当な理由にならないことを解説するスライド
司法の結論:防災目的の常時携帯は認められない

これは私たちアウトドア好きにとっては非常にショッキングな判決ですよね。この判例がある以上、どんなに防災意識が高くても、日常の通勤・通学カバンにレザーマンを忍ばせておくことは、「逮捕されるかもしれないリスク」を常に抱えることを意味します。

災害時に役立てるための正しい保管場所

では、防災用としてレザーマンを全く活用できないのかというと、そんなことはありません。重要なのは「携帯」ではなく「保管」という考え方です。

  • 自宅の防災用リュックの中(持ち出し用としてパッキングしておく)
  • キャンプ道具をまとめたコンテナの中(アクティビティ用として管理)
  • 職場のデスクの引き出し(業務上の工具として管理)

このように、「持ち歩く」のではなく「特定の場所に備え付ける」のであれば、法的なリスクを最小限に抑えつつ、その圧倒的な機能性を維持できます。

逆に言えば、こうした工夫をせず、ただ漫然と「いつか役立つかも」とポケットに入れている状態が、一番「使えない」状況を招いてしまうわけです。最終的な判断は、弁護士や専門家などの意見を仰ぎ、慎重に運用することをおすすめします。

レザーマンを使えない道具にしないための賢い運用法

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

法的なハードルを正しく理解した上で、次は「道具としてのレザーマン」を100%活かすためのコツについて見ていきましょう。道具自体の特性や弱点を理解すれば、物理的な意味で「使えない」事態は防ぐことができますよ。

✅スケルツールの破損や錆び対策とメンテナンス術
✅ナイフレスモデルの機内持ち込みに関する制限
✅ビクトリノックスと比較した際の実用性の違い
✅まとめ:レザーマンが使えない

スケルツールの破損や錆び対策とメンテナンス術

レザーマンの中でも、そのスタイリッシュなデザインで人気を博しているのが「スケルツール(SKELETOOL)」です。筆者もあの肉抜きされた無骨な外見には惹かれますが、実は一部のヘビーユーザーから「強度が足りなくて使えない」という声を聞くことがあります。

これは、スケルツールが「徹底的な軽量化」をコンセプトにしているため、例えば「SURGE」や「SUPER TOOL 300」のようなヘビーデューティーモデルと比べると、構造的な限界が低いことが原因かなと思います。

無理な負荷をかけない使いこなし

スケルツールのプライヤーで太い番線を力任せに切ろうとしたり、固着したボルトを渾身の力で捻ったりすると、プライヤーのジョイント部分に負荷がかかりすぎて破損することがあります。

スケルツールはあくまで「ライトな作業をスマートにこなす」ためのツール。ハードな作業が予想される登山の修理やキャンプの設営なら、最初から堅牢なフルサイズモデルを選ぶべきでしょう。道具に「万能」を求めすぎないことが、失敗しないコツですね。

破損したスケルツールのリベット部分と、レザーマン420HC鋼のサビやすさをビクトリノックスと比較した画像
道具としての限界:構造的脆弱性と耐食性の課題

錆びとの闘い:420HCステンレスの特性

もう一つ、レザーマンで「使えない」と感じるポイントに「サビ」があります。レザーマンに使われている420HCなどのステンレス鋼材は、刃持ちが良い反面、湿気や塩分にはそれほど強くありません。

特に海釣りの現場で潮風にさらした後、水洗いもせずに放置しておくと、次に使おうとした時にはツールが固着して動かない…なんてことも珍しくありません。筆者は、以下の3ステップを「儀式」として行うようにしています。

【筆者流:3分で終わる錆止めメンテナンス】

  1. 使用後はぬるま湯で汚れを洗い流す(海水使用時は必須!)
  2. キッチンペーパーなどで水分を完全に拭き取り、ドライヤーの弱風などで乾燥させる
  3. 可動部とブレード表面に、薄く防錆油を塗布する(私はCRC 6-66やKURE 5-56の無香性を使っています)

もし壊れたり酷く錆びついたりしても、レザーマンには25年保証という頼もしいサポートがあります。

日本国内の正規代理店で購入したものであれば、多少の無理で壊してしまっても誠実に対応してくれることが多いため、ある意味で「最も安心して使い倒せる」ツールだと言えるかもしれません。長く使うなら、この保証制度の有無も大きなポイントですね。

ナイフレスモデルの機内持ち込みに関する制限

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

「法律が厳しいなら、ナイフが付いていないモデルを選べば完璧じゃない?」という考え方から、最近は「Style PS」や「Knifeless Rebar」といったナイフレスモデルを買い求める人が増えています。

しかし、ここで注意してほしいのが、旅行時の「航空機内への持ち込み」です。ネット上には「ナイフレスなら機内持ち込みOK」という古い情報や誤った情報が散見されますが、筆者の経験上、これはかなりリスクの高い賭けだと言わざるを得ません。

保安検査場での現実

航空機の機内持ち込み制限は、各国の航空当局や航空会社の基準によって決まりますが、日本の国土交通省のガイドラインは非常に厳格です。

たとえナイフがなくても、レザーマンに搭載されている「ハサミ」や、先端が尖った「プライヤー」、あるいは「ピンセット」などが凶器とみなされ、保安検査場で足止めを食らうケースが後を絶ちません。検査員の判断次第では、その場で「破棄」するか、高い手数料を払って郵送するか、あるいは一旦保安区域を出て預け入れ荷物にするしかなくなります。

旅行に持っていく際の正解

旅先でレザーマンを使いたいなら、最初から「預け入れ荷物(スーツケース)」の中に入れておくことが唯一の正解です。機内でマルチツールが必要になるシーンはまずありませんし、わざわざ没収されるリスクを冒してまで手荷物に入れるメリットはありませんよね。

特に海外旅行の場合、言葉の通じない場所で「これはナイフレスだ!」と主張しても、プライヤーの形状だけでアウトとされることも多いです。旅先で「使えない(没収される)」という悲しい思いをしないためにも、事前のパッキングには細心の注意を払いましょう。

ビクトリノックスと比較した際の実用性の違い

マルチツールを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、スイスの老舗「ビクトリノックス(Victorinox)」ですよね。よく「レザーマンは使い勝手が悪い、ビクトリノックスの方が上だ」なんて意見も目にしますが、これもまた「使えない」のではなく「用途が違う」だけかなと思います。

比較項目レザーマン (Leatherman)ビクトリノックス (Victorinox)
中心となるツール強力なプライヤー(ペンチ)鋭いメインブレード(ナイフ)
得意なシチュエーション機械修理、ワイヤー切断、ボルト締め調理、キャンプの軽作業、小包の開封
工作精度・仕上げ無骨。遊びがあることもあるが頑丈緻密。鏡面仕上げで非常に美しい
メンテナンス油断すると錆びる。注油が必要極めて錆びに強い。水洗いだけでも平気

例えば、登山中にバックパックのフレームが曲がってしまった時や、テントのジッパーが噛んでしまって動かない時、あるいは釣りで魚の口から針を外したい時。

こうした「力」や「保持」が必要なシーンでは、レザーマンのプライヤーは圧倒的に「使える」存在になります。一方で、リンゴを剥いたり、食材を刻んだりといった調理シーンでは、ビクトリノックスの方が圧倒的に使いやすいです。

筆者の場合、よりハードな環境が予想される雪山登山や長期のキャンプには、信頼できる「モーラナイフ」のようなフルタングナイフをメインに、サブとして修理用のレザーマンを持つようにしています。

どちらか一方が「使えない」のではなく、自分のアクティビティに合わせて最適な道具を組み合わせていくのが、アウトドアスキルの醍醐味かもしれませんね。

まとめ:レザーマンが使えない

<<結論としてレザーマンが使えないかは目的次第>>

さて、ここまで「レザーマン 使えない」という評価の裏側にある真実を見てきました。最終的な筆者のスタンスをまとめると、「日本の都市生活における日常使いとしては、法的リスクが高すぎて使えないが、特定のアウトドア・緊急時においてはこれ以上なく使える最強の相棒である」ということに尽きます。

1995年阪神・淡路大震災の倒壊現場で、レザーマンPSTがガスの元栓のワイヤーを切断し二次災害を防いだ実績を解説するスライド
極限状況で証明されるレザーマンの真価

もしあなたが、ただ「カッコいい小物が欲しい」「普段使いで便利そう」という理由だけで購入を検討しているなら、もしかしたら後悔するかもしれません。

常に職務質問の影に怯えながら、実際にはほとんど使う機会のない重い鉄塊を持ち歩くのは、決して楽しい体験ではないからです。しかし、あなたが「いざという時に、自分の手で何かを直したい」「極限状況で頼れる道具を一つだけ持っておきたい」と願うなら、レザーマンはあなたの期待に120%応えてくれるでしょう。

街中での常時携帯(EDC)を避け、キャンプや登山など目的がある時や防災装備として備える「目的別携行」のルールを示す図解
思考の転換:EDCから目的別携行へ

【まとめ:レザーマンを「最高の相棒」にするために】

・街中でのEDC(常時携帯)は、例え小型モデルやナイフレスでも控えるのが賢明です。

・登山、キャンプ、釣りなど、明確な目的がある時だけパッキングの中に入れましょう。

・「災害への備え」なら、カバンの中ではなく「自宅の防災セット」に常備しましょう。

・自分の用途に合ったモデル(スケルツール vs フルサイズ)を選び、適切なメンテナンスを楽しみましょう。

道具は使い手を選びます。レザーマンという少し「癖の強い」道具とどう向き合うか。それを考えること自体が、私たちのアウトドアリテラシーを高めてくれるように思います。

正しい知識を持って、この素晴らしいツールをあなたの冒険の仲間に加えてあげてくださいね。なお、正確な法律の運用については地域や状況によって異なるため、最終的な判断は公式サイトの確認や専門家への相談を強くおすすめします。

レザーマンSurgeの画像を背景に、「使えない」のではなく使うべき時と場所を所有者が選ぶべきツールであることを伝えるメッセージ
所有者の知性が試されるツール
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