キャンプの定番アイテムとして長く愛されているユニフレームのファイアグリルですが、実際に焚き火料理を楽しもうとすると、網だけでは少し物足りなさを感じることがありますよね。
特にダッチオーブンなどの重いクッカーを使いたい時や、火力の調整を頻繁に行いたい時、ユニフレームのファイアグリルの五徳選びや使い勝手に関する疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。筆者も最初は標準の網で十分かなと思っていましたが、専用の五徳や周辺アクセサリーの存在を知ることで、調理の幅が劇的に広がることを実感しました。
この記事では、2023年に登場した注目のヘビーゴトクの使い心地から、自作のボルトを使ったカスタマイズ、さらにはダイソーなどの100均アイテムが代用できるのかという点まで、筆者の視点で詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたのファイアグリルがより使いやすい調理プラットフォームに進化するはずですよ。
この記事でわかること
①ヘビーゴトクが調理の操作性をどう変えるか
②ヘビーロストルとの違いと自分に合った五徳の選び方
③12mmステンレスボルトを使った効果的な高さ調整
④100均アイテム利用の注意点と純正アクセサリーの優位性
ユニフレームのファイアグリル:五徳の基本性能

まずは、ファイアグリル本体と五徳がどのような設計思想で作られているのか、その基本を押さえておきましょう。
燕三条の職人技が光るこの製品は、シンプルながらも計算し尽くされた構造を持っています。長年変わらないその完成度は、まさに日本のキャンプ文化を支えてきたと言っても過言ではありませんね。
✅ヘビーゴトクで薪の投入をスムーズにする方法
✅ヘビーロストルとの違いと使い分けのポイント
✅ファイアグリルsolo専用五徳の互換性と注意点
✅ダッチオーブン調理を支える分散耐荷重の魅力
ヘビーゴトクで薪の投入をスムーズにする方法

2023年に新しく仲間入りした「ヘビーゴトク」は、これまでのファイアグリルユーザーが抱えていた「調理中の火加減調整」という課題に対する、メーカーからの最終回答とも言える名作です。
最大の特徴は、五徳の真ん中に大胆に設けられた四角い開口部ですね。これがあるおかげで、上に大きなダッチオーブンを載せたまま、中央から直接薪をドロップインできるようになっています。
筆者がこれを使ってみて一番感動したのは、スープを煮込んでいる最中でも、クッカーを横にずらすことなく太い薪を追加できる点です。従来の網では、隙間から細い枝を差し込むのが精一杯でしたが、ヘビーゴトクなら火の勢いを保ちたい時にサッと薪を足せます。
また、素材には5mm径の「ステンレス無垢棒」が贅沢に使用されており、中空のパイプ材とは比較にならないほどの剛性があります。焚き火の強烈な熱に長時間さらされても、熱膨張による歪みが極めて少なく、調理面が常にフラットに保たれるのは、燕三条ブランドならではの信頼性と言えるでしょう。
さらに、四隅に設けられた爪に合わせるだけで、炉に対して45度回転させた状態でセットできる独自の「分散耐荷重システム」とも相性抜群です。
これにより、四隅の空いたスペースから炭の調整をすることも可能になり、中央と四隅の両方から火をコントロールできるという、まさに調理に特化した仕様になっています。重いクッカーを安定して支えつつ、火の面倒も楽に見たいという欲張りな願いを叶えてくれる逸品ですね。
ヘビーゴトクが選ばれる理由:
・調理を中断せずに中央から薪の追加が可能
・極太5mmステンレス無垢棒による圧倒的な耐熱・耐変形性
・燕三条の職人技術による精巧な仕上げと耐久性
ヘビーロストルとの違いと使い分けのポイント

ヘビーゴトクと並んでよく比較されるのが、ロングセラーの「ヘビーロストル」です。見た目が似ているので「どっちを買えばいいの?」と迷う方も多いですが、用途には明確な違いがあります。
ヘビーロストルは、全面が隙間の少ないフラットな格子状になっています。このため、小さなシェラカップや安定感の低い小型スキレットをどこにでも置けるという抜群の安定感が魅力です。
もともとヘビーロストルは、炉の底に敷いて空気の通り道を確保し、燃焼効率を上げる「目皿」としても使えるように開発されています。そのため、調理用として上部にセットした際も、食材を直接焼くグリルに近い感覚で使用できるんですね。
一方、最新のヘビーゴトクは中央に薪投入用の穴があるため、小さなコッヘルなどを中央に置こうとすると不安定になる場面があります。筆者の使い分けとしては、ローストビーフのように大型の鍋を固定して使うならヘビーゴトク、アヒージョや炊飯など、複数の小さなクッカーを並べて火力を使い分けたいならヘビーロストルが向いているかなと感じます。
どちらも分散耐荷重は約20kgと非常に頑丈ですので、10インチクラスの重いダッチオーブンを載せる分には甲乙つけがたい安心感があります。
価格も同等に設定されているため、自分のキャンプ飯が「一点豪華主義」なのか「多皿スタイル」なのかで選ぶと、後悔のない買い物になるはずですよ。頑丈なステンレス製なので、使用後に金属タワシでガシガシ洗えるのも共通のメリットですね。

ファイアグリルsolo専用五徳の互換性と注意点
近年、ソロキャンプの盛り上がりに合わせて登場した「ファイアグリルsolo」ですが、このモデルの五徳選びには細心の注意が必要です。一番多い失敗は、レギュラーサイズ用の五徳をsoloで使おうとしてしまうことですね。
残念ながら、レギュラー用のヘビーゴトクやヘビーロストルはサイズが全く異なるため、soloモデルには装着できません。soloは卓上でコンパクトに楽しむことを前提としており、炉のサイズが約29.5cmと、レギュラーの約43cmに比べて大幅にダウンサイジングされています。
そのため、五徳もsolo専用のものを選択する必要があります。solo専用の網や五徳は、コンパクトながらもレギュラー譲りの堅牢さを備えており、ソロ用の小型ダッチオーブンなら十分に支えられる設計になっています。
もし、将来的にソロとファミリーの両方で使い分けたいと考えているなら、それぞれのサイズに合ったアクセサリーを別々に揃える必要があります。筆者も一時期「大は小を兼ねるのでは?」と考えましたが、ファイアグリルの場合は「専用設計が生むジャストフィット感」こそが安全性のキモになっていることを再認識しました。
これから購入を検討されている方は、自分のスタイルが「家族や友人と囲む43cm」なのか、「自分一人の世界に浸る29.5cm」なのかを明確にしましょう。
型番で言うと、(※↓↓画像レギュラーは683040、soloは683095)です。これを間違えると、せっかくの五徳がただの金属板になってしまうので、公式サイトのスペック表をしっかり確認しておくことが大切ですね。
ダッチオーブン調理を支える分散耐荷重の魅力

ユニフレームのファイアグリルが長年、焚き火台の「標準」として君臨し続けている最大の理由は、その驚異的な分散耐荷重にあります。
一般的に、軽量を売りにした焚き火台は耐荷重が数kg程度のものも多いですが、ファイアグリルは分散耐荷重 約20kgを公表しています。これは、満水にした12インチの大型ダッチオーブンを載せても、フレームが歪んだり脚が閉じたりしないことを意味します。
この強さを支えているのが、4本の太いステンレス製スタンドと、炉を保持する絶妙な角度の「ツメ」です。重さがかかればかかるほど安定感が増すような構造になっており、ダッチオーブンでの煮込み料理や、重い鋳鉄製スキレットでのステーキ調理には欠かせない信頼性を提供してくれます。
筆者も一度、他社の安価な焚き火台でダッチオーブンを使ったことがありますが、熱で脚が柔らかくなり、倒れそうになってヒヤヒヤした経験があります。食の安全と、火を扱う場所での事故防止を考えれば、この20kgという数字がどれほど心強いか分かりますよね。
| モデル名 | 分散耐荷重 | 推奨クッカー | 特徴 |
|---|---|---|---|
| レギュラーサイズ | 約20kg | 10〜12インチ ダッチオーブン | ファミリー・グループ向けの王道 |
| soloモデル | (非公開だが高耐久) | 6〜8インチ ダッチオーブン | 卓上でも使える超コンパクト設計 |
燕三条で作られるこのクオリティは、まさに日本のモノづくりの結晶です。正確な最新の耐荷重や仕様については、メーカーである(出典:株式会社新越ワークス「ユニフレーム公式サイト」)をご確認するのが一番確実です。道具への信頼が、キャンプ料理の味をさらに引き立ててくれますよ。
ユニフレームのファイアグリル:五徳を使いこなす

ここからは、標準的な使い方を超えて、さらにファイアグリルを「自分仕様」にアップデートするためのテクニックを紹介します。長年使い込んでいるユーザーたちの知恵を借りれば、キャンプサイトでの調理効率が劇的に向上します。
✅ボルトを使った高さ調整カスタマイズのやり方
✅100均製品を代用する際のリスクと安全性
✅ポットハンガーで実現する立体的な焚き火調理
✅まとめ:ユニフレームのファイアグリルと五徳
ボルトを使った高さ調整カスタマイズのやり方

※ファイアグリルを使っていて唯一「惜しい!」と感じるのが、火元と五徳の距離が固定されている点です。(誰もが思いますよね!笑)
薪を高く積み上げると食材がすぐに焦げてしまいますし、炭が少なくなると火力が届かなくなります。この問題をスマートに解決するのが、多くの熟練キャンパーが実践しているM12サイズのステンレスボルトによる高さ調整術です。
やり方は非常にシンプル。ファイアグリルの四隅にある、網を支えるための「ツメ」の部分に、M12(ネジ径12mm)のボルトを垂直に立てるだけです。ボルトの頭がちょうどツメの受け皿にフィットし、そのボルトの先端に五徳を載せることで、強制的に調理面を高くすることができます。
ボルトの長さは100mm(10cm)程度のものを用意し、ナットで高さを固定できるようにしておけば、自分の好きな位置に「五徳の座面」を新設できるわけです。
ボルトカスタムの具体的なメリット
このカスタマイズの最大の利点は、単に高さを変えるだけではなく、炉と五徳の間に「大きな隙間」が生まれることです。純正の網の高さだと、トングを差し込んで炭を動かすのが精一杯ですが、5cmほど底上げするだけで、横から直接薪を放り込めるほどのスペースが確保できます。
これにより、ヘビーゴトクを使わなくても薪の追加が容易になり、さらには遠火でのじっくり焼き(焼き魚や厚切り肉など)が可能になります。まさに、数百円のDIYでファイアグリルが「ハイエンドな調理台」に化ける瞬間です。
ただし、あまり高くしすぎると(例えば15cm以上など)、重心が上がって非常に不安定になります。重い鍋を載せる際は、ボルトのガタつきがないか、地面が平坦であるかを必ず確認してくださいね。
DIYカスタマイズに必要なものリスト:
・M12ステンレスボルト(長さ100mm)× 4本
・M12ステンレスナット × 8個(上下で固定する場合)
・M12用ワッシャー(安定性を高める場合)
100均製品を代用する際のリスクと安全性
最近はダイソーやセリアのアウトドアコーナーが非常に充実しており、「これ、ファイアグリルの五徳に使えるんじゃない?」と思うようなキッチン用シンクラックや、焼き網がよく売られています。確かにサイズ的には43cm前後のものが存在し、見た目にはピッタリ収まることもあります。
しかし、筆者としては、長期的な使用や重量物での使用は避けるべきだと強く感じています。

まず、最大の懸念は「熱への耐性」です。100均のキッチンラックの多くは、家庭での常温またはぬるま湯程度での使用を想定しており、材質は鉄にクロームメッキやビニールコーティングが施されていることがほとんどです。
これを焚き火の直火(数百度、時には1,000度近くに達します)にさらすと、一瞬でメッキが焼けて有害な煙が出たり、金属そのものが「焼きなまし」状態になって強度が激減します。お湯を沸かすだけならまだしも、5kgを超える鍋を載せていた場合、金属が熱で軟化して突然崩落する危険があります。これは大火傷や火災の原因になりかねません。
また、錆びやすさも段違いです。ユニフレームの純正五徳は、高熱に強いステンレス鋼を採用しているため、錆びにくく長持ちしますが、100均製品は一度火にかけると表面の保護層が破壊されるため、次のキャンプまでには真っ赤に錆びていることが珍しくありません。
「使い捨て」と割り切るならまだしも、お気に入りのギアを大切に使い続けたい人にとっては、結果的にコスパが悪くなってしまうかもしれませんね。もし代用する場合は、あくまで一時的な緊急用として、軽いクッカーのみを扱う範囲に留めるのが賢明かなと思います。
ポットハンガーで実現する立体的な焚き火調理

ファイアグリルの真のポテンシャルを引き出す隠れた名品が「FGポットハンガー」です。
これはファイアグリルの脚(スタンド)部分に直接差し込んで固定する、専用の吊り下げポールです。多くの焚き火台では、鍋を吊るすために別途「トライポッド(三脚)」を立てる必要がありますが、これがあると焚き火台そのものが吊り下げ機能を備えることになります。
これの何が凄いかというと、焚き火台の周辺が非常にスッキリすることです。トライポッドは脚が広がって場所を取りますが、ポットハンガーならファイアグリルのフットプリント内に収まります。
筆者はこれを使い始めてから、調理の「同時進行」が格段にスムーズになりました。五徳の上でスキレットを使いながら、その真上でダッチオーブンやケトルを吊るしておくことができるんです。火力が強いときは高く、弱くなったら鎖の長さで低く調整するのも一瞬で終わります。
効率的な多段調理の例
例えば、下段の網でステーキを焼きつつ、中段に吊るしたポットでスープを温め、さらに付属のツールハンガーにトングやリフターをかけておく……。この「調理ステーション」感は、一度味わうと元には戻れません。焚き火の熱を余すことなく使い切る、非常にエコロジーで効率的なスタイルと言えますね。
ただし、ポットハンガーを装着すると重心が片側に寄るため、必ず対角線上に重いものを配置するか、スタンドがしっかり地面に食い込んでいるかを確認しましょう。これもレギュラーサイズ専用のオプションですので、soloユーザーの方は注意してくださいね。
FGポットハンガー運用のコツ:
・吊り下げられる重さは約10kgまで。10インチダッチオーブンが限界の目安です。
・レギュラーサイズの脚のみに対応。他社製品への流用はできません。
・使用後は非常に熱くなっているため、レザーグローブは必須です。
まとめ:ユニフレームのファイアグリルと五徳

ここまで、ユニフレームのファイアグリルと五徳をめぐる深い世界についてお伝えしてきました。1998年の誕生から四半世紀を超えてもなお、これほどまでに愛され、カスタマイズの対象となる焚き火台は他にありません。
結論として、「調理のしやすさを最優先するなら2023年新作のヘビーゴトク」、「小さな道具を多用するなら伝統のヘビーロストル」、そして「火力を自在に操りたいならボルトによる高さ調整」を組み合わせるのが、現時点での最適解と言えるでしょう。
100均アイテムのような便利な代用品も世の中には溢れていますが、過酷な熱環境で使う道具だからこそ、燕三条の職人が丹精込めて作った純正品の「本物の強さ」には、代えがたい価値があります。
筆者自身、長年このファイアグリルと付き合ってきましたが、使うたびに新しい発見があり、次はどんなアクセサリーを買い足そうか、どんな改造をしようかとワクワクさせてくれる、まさにキャンプの相棒です。
焚き火の炎は、ただ眺めているだけでも癒されますが、その炎を自在に操って美味しい料理を作ることができれば、キャンプの夜はもっと素晴らしいものになります。ぜひ、あなたのスタイルに最適なユニフレームのファイアグリルと五徳のセットアップを完成させて、次のキャンプに出かけてみてください。
なお、本記事で紹介したカスタマイズや製品の細かな仕様、価格などは、予告なく変更される場合があります。購入前には必ず公式サイトやアウトドアショップでの現物確認を行い、最終的な判断はご自身の責任で行うようにしてください。安全で楽しい焚き火ライフを!



