キャンプの楽しみといえば、やっぱり美味しいご飯ですよね。特にユニフレームのキャンプ羽釜は、見た目の本格的な雰囲気だけでなく、驚くほど美味しいご飯が炊けることで人気のアイテムです。
でも、いざ使ってみようと思うと、火加減はどうすればいいの?失敗して芯が残ったらどうしよう?と不安になることもあるかもしれません。
ユニフレームの羽釜での炊き方を検索してみると、ガスバーナーでの調整や固形燃料を使ったほったらかし炊飯、さらには3合や5合といったサイズ別の水加減など、意外とチェックすべきポイントが多いことに気づきます。
この記事では、筆者が実際に使ってみて感じたコツや、万が一失敗した時のリカバリー方法、徹底した温度管理、そして長く愛用するためのメンテナンス術まで、実体験を交えて分かりやすくお届けします。これを読めば、次のキャンプで自信を持って最高の一杯を炊き上げることができるはずですよ。
この記事でわかること
①羽釜の構造を活かした美味しい炊き方の基本
②ガスバーナーや固形燃料、焚き火など火加減のコツ
③芯が残った時や焦げ付いた時の対処法とメンテナンス
④炊き込みご飯を美味しくする具材投入のタイミング
ユニフレームの羽釜での炊き方:コツを極めてキャンプ飯を格上げ

ユニフレームのキャンプ羽釜は、日本の伝統的な調理器具である「羽釜」をキャンプ用に進化させた名作です。その独特な形状と素材の厚みが、なぜ美味しいご飯を生むのか。
まずはその基本となる炊き方と、道具の特性を理解していきましょう。この道具を使いこなすことは、単なる調理を超えて、火と水と米の対話を楽しむ素晴らしい体験になりますよ。
✅3合や5合サイズでも失敗しない吸水のコツ
✅固形燃料でほったらかし炊飯を成功させる熱量計算
✅焚き火やネイチャーストーブラージで火力を操る技術
✅焦げ付きを防ぐ厚肉アルミ鋳造の熱伝導とメリット
✅吹きこぼれを抑えて圧力をかけるステンレス蓋の役割
3合や5合サイズでも失敗しない吸水のコツ

羽釜炊飯において、加熱と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが事前の吸水です。キャンプ場に到着してすぐに火にかけたくなる気持ちを抑えて、しっかりお米に水を吸わせることが「芯」を残さない最大の秘訣になります。
なぜ吸水がこれほど重要なのかというと、乾燥した米の組織内にあらかじめ水分を浸透させておくことで、加熱時に熱がスムーズに中心部まで伝わり、デンプンが均一に糊化(アルファ化)するからです。吸水が不十分なまま加熱すると、表面だけが先に糊化してバリアを作ってしまい、内側に熱が届かず、外はベチャベチャなのに中は硬いという最悪の状態を招いてしまいます。
具体的な目安としては、夏場(水温が高い時期)なら最低30分、冬場(水温が低い時期)なら1時間程度は水に浸けておきたいところです。無洗米を使う場合は、通常のお米よりも表面の溝が少なく吸水力が弱いため、プラス15分ほど余裕を持たせるのが筆者の経験上ベストかなと思います。
ユニフレームの羽釜には3合用、5合用ともに内側に非常に正確な目盛りが付いているので、基本はこれに従えば失敗はありません。
標高や好みに合わせた微調整
登山や高所でのキャンプの場合、気圧の関係で沸点が下がるため、目盛りより数ミリ多めに水を入れるのがコツです。
逆にシャッキリした硬めが好きな方は目盛りのわずかに下、柔らかめが好きな方はわずかに上という調整を、自分の指の関節や感覚で覚えられるようになると、まさに「羽釜マスター」への第一歩ですね。お米が水を吸って真っ白に透き通った状態になれば、準備完了の合図です。
固形燃料でほったらかし炊飯を成功させる熱量計算
メスティンなどで人気の「ほったらかし炊飯」ですが、ユニフレームの羽釜でも可能です。しかし、ここで注意が必要なのは、羽釜が本体に厚みのある「アルミ鋳造」で作られているという点です。
一般的な薄いアルミのメスティンに比べて、釜自体を温めるために必要な熱量(蓄熱量)が大きいため、25gの固形燃料1個ではパワー不足になるリスクが高いんです。筆者が実践している計算では、1合炊く場合でも30gの固形燃料1個、または25gを1個半使うのが安心です。
2合や3合を炊くときは、さらに工夫が必要です。例えば3合炊飯の場合、30gの固形燃料を3個同時に着火し、沸騰して「吹きこぼれ」が始まったタイミングで火から1〜2個遠ざけ、弱火の状態を作り出すというハイブリッドな運用が、羽釜の重厚な蓄熱性を活かす賢い方法ですね。
風防と保温の徹底
固形燃料は風に非常に弱いため、必ず風防(ウインドスクリーン)を併用してください。また、外気温が低い時は、固形燃料の下に断熱材を敷くなどの対策をしないと、せっかくの熱が地面に逃げてしまいます。
羽釜はその自重で安定感がありますが、固形燃料の台座が耐荷重に耐えられるかもしっかり確認しておきましょう。完璧な熱量計算ができれば、文字通り「ほったらかし」で極上のご飯に出会えますよ。

| 炊飯量 | 推奨固形燃料(25-30g) | 成功のポイント |
|---|---|---|
| 1合 | 1個(大型) | 徹底した風防の使用 |
| 2合 | 2個同時 | 沸騰後に1個減らす調整 |
| 3合 | 3個同時 | 蓄熱性を活かした後半の弱火維持 |
焚き火やネイチャーストーブラージで火力を操る技術
焚き火での炊飯はキャンプの醍醐味ですが、火加減のコントロールが少し難しいですよね。しかし、ユニフレームの「ネイチャーストーブラージ」を使えば、その難易度はぐっと下がります。
このストーブは、羽釜を縁に載せることでロケットストーブのような強力な上昇気流を生み出し、釜の底から側面まで炎が包み込むように設計されているからです。焚き火台で炊く場合も、この「炎が包み込む形」を意識することが重要です。
具体的な手順としては、まず「最初は強火」。細い薪や枝を多めに投入し、着火から約10分前後で吹きこぼれが始まる勢いを目指します。蓋がカタカタと鳴り、白い泡(おねば)が出てきたら沸騰のサイン。
ここで「次は弱火」に切り替えます。薪を横に避けて「熾火(おきび)」の状態にするか、釜を火から少し遠ざけ、蓋の鳴り方が静かになる程度の火力を20分間維持します。焚き火はガスと違ってレスポンスが遅いので、早め早めに薪の量を調整するのがコツかなと思います。
仕上げには、消火直前の10〜15秒だけ再び火力を強めてみてください。

これを「追い炊き」と呼び、釜底の余分な水分を飛ばしてお米の表面にハリを与え、美味しいおこげを作る高度なテクニックです。焚き火特有の香ばしさが加わった羽釜ご飯は、一度食べたら忘れられない味になりますよ。
焦げ付きを防ぐ厚肉アルミ鋳造の熱伝導とメリット

ユニフレームの羽釜が他のアウトドア用クッカー、例えば一般的なメスティンや薄いステンレス鍋と決定的に違う点は、その「素材の厚み」にあります。
アルミは鉄の約3倍、ステンレスの約13倍という非常に高い熱伝導率を誇りますが、薄いと熱が局所的に集中し、「スポット加熱」による焦げ付きが起きやすくなります。キャンプ羽釜はこの課題を、贅沢な厚みを持たせることで解決しているんです。
厚肉のアルミ鋳造は、一度温まると高い蓄熱性を発揮し、温度勾配(温度のムラ)を最小限に抑えながらお米全体にじっくりと熱を伝えます。これにより、米粒を壊すことなく、中心部まで均等にアルファ化を促進させることが可能になります。
また、底部が丸みを帯びた「すり鉢形状」であることも重要です。熱力学的に見ると、加熱された水が中心から上昇し、側面に沿って下降するという理想的な「対流」を生み出します。この対流によってお米一粒一粒が釜の中で躍動し、「米が立った」状態の炊き上がりを実現できるわけですね。
重厚感がある分、パッキングの際に「重いかな?」と一瞬迷うかもしれませんが、この厚みが生み出す「熱の包容力」こそが、どんな過酷なキャンプ場でも家庭用高級炊飯器を凌駕する美味しさを実現してくれる最大のメリットなのです。
吹きこぼれを抑えて圧力をかけるステンレス蓋の役割
羽釜の炊飯において、蓋は単なる「ホコリ除け」ではありません。ユニフレームの羽釜の蓋は、ずっしりと重いステンレス製で作られています。
例えば3合炊きモデルの場合、蓋単体で約740gもの重量があります。この重さが、炊飯中の釜内部に適切な圧力をかけ、水の沸点をわずかに上昇させています。これにより、お米の芯まで熱が通りやすくなり、甘みを引き出す酵素(アミラーゼ)の働きが活性化されるのです。
また、羽釜特有の「羽(つば)」の存在も忘れてはいけません。この羽には3つの役割があります。
- 焚き火台などで釜を適切な位置に固定し、炎を効率よく受熱する役割
- 吹きこぼれた「おねば」を受け止め、バーナーの火口が汚れて消えるのを防ぐ役割
- 重い蓋と相まって、内部の圧力を安定させるための錘(おもり)としての役割
この「羽」と「重い蓋」のコンビネーションがあるからこそ、多少火力が強くても失敗しにくく、安定した美味しさを提供してくれるんです。吹きこぼれを恐れず、蓋がカタカタと元気に鳴るのを見守るのが、正しい羽釜との付き合い方ですね。
ユニフレームの羽釜の炊き方:実践と理想の米を味わう黄金律

基本を理解したら、次は実践編です。もし失敗してしまった時のリカバリー法や、ワンランク上の「炊き込みご飯」の作り方、そして一生モノとして使うためのメンテナンスについて見ていきましょう。道具を使いこなすことで、あなたのキャンプライフはより豊かなものになります。
✅芯が残るトラブルを解決するリカバリー方法
✅炊き込みご飯の具材投入と水加減の微調整
✅重曹は厳禁!お酢を使った焦げ落としと手入れ
✅酸化皮膜を作るシーズニングで一生モノの道具に育てる
✅まとめ:ユニフレームの羽釜での炊き方
芯が残った時や焦げ付いた時の具体的な対処法とメンテナンス
どんなに気をつけていても、標高が高い場所や気温が低い冬のキャンプでは、炊き上がったはずなのに「芯が残っている……」という失敗が起こり得ます。でも、諦めて捨ててしまうのは早すぎますよ。

そんな時は、お米1合に対して大さじ1〜2杯程度の水(または日本酒)を振りかけ、全体を軽くほぐしてから蓋をし、ごく弱火で5分ほど再加熱してください。その後、再び10分間しっかり蒸らせば、アルコールの低い沸点や追加の水分が米の組織に届き、ふっくらと復活させることができます。
逆に焦げ付かせてしまった場合、絶対にやってはいけないのが「金属たわしでゴシゴシ擦る」ことと「重曹を使う」ことです。アルミはアルカリ性に極めて弱いため、重曹を使うと表面が真っ黒に変色し、腐食を早めてしまいます。
焦げ落としの正解は「お酢」です。釜に500ml程度の水と大さじ3杯のお酢を入れて沸騰させ、20分ほど煮込んでから放置してください。酸の力で焦げの結合が弱まり、木べらや割り箸で優しく撫でるだけで、酸化皮膜を傷めずに焦げだけをペリリと剥がすことができます。
蒸らしの重要性:不可逆的な熟成プロセス
火を止めた後の「蒸らし」は、単なる待ち時間ではありません。釜内部に残った高温の蒸気が米粒全体の水分分布を均一化し、組織を安定させる「熟成」の時間です。少なくとも10分、理想的には15分は蓋を開けずに我慢してください。
この間、一度でも蓋を開けてしまうと内部の温度が急激に下がり、デンプンの再結晶化が起こって食感が一気に損なわれます。「開けたい」という誘惑に打ち勝つことこそ、美味しいご飯への最後の関門です。
炊き込みご飯の具材投入と水加減の微調整
白米に慣れてきたら、ぜひ挑戦してほしいのが炊き込みご飯です。ユニフレームの羽釜なら、厚肉アルミの均一な熱伝導により、具材の多い炊き込みご飯でもムラなく美味しく炊き上がります。

ただし、失敗しないための「設計学」があります。まず最大のポイントは、「具材は混ぜずに米の上に広げて載せるだけ」にすること。具材を米と混ぜ合わせてしまうと、釜内部の大切な「水の対流」が遮断され、炊きムラや芯残りの原因になるからです。
味付けのタイミングも重要です。醤油、酒、みりんなどの調味料は、米の吸水が終わった後、火にかける直前に投入してください。塩分が含まれると浸透圧の関係でお米が水を吸いにくくなるため、事前の吸水は必ず真水で行います。
また、調味料を入れた後は比重の関係で底に沈みやすく、焦げ付きの原因になるため、一回だけ底から大きくかき混ぜてから具材を載せて着火するのがコツです。
具材による水加減の微調整
生の魚介やキノコなど水分を多く含む具材の場合は、水を目盛りよりわずかに減らします。逆に、油揚げや乾物など水分を吸う具材の場合は、わずかに増やしたほうがいいです。この微細な加減をコントロールできるようになると、炊き込みご飯のクオリティが劇的に向上しますよ。
重曹は厳禁!お酢を使った焦げ落としと手入れ
先ほども触れましたが、アルミ製品のメンテナンスにおいて「重曹」は禁忌です。
アルミの腐食を防ぎ、長く愛用するためには、素材の性質を理解したケアが必要です。特にユニフレームの羽釜は鋳造品のため、表面に微細な凸凹(ポア)があります。ここに汚れが詰まらないよう、使用後は早めに洗浄するのが理想ですね。
日常の洗浄には中性洗剤と柔らかいスポンジを使用してください。もしキャンプ場で水洗いが難しい場合は、キッチンペーパーで汚れを拭き取っておくだけでも違います。
帰宅後はしっかり洗って完全に乾燥させることが大切。水分が残ったまま放置すると、「白粉(しろこ)」と呼ばれる白いサビが発生することがありますが、これは水道水の成分とアルミが反応したもので、人体に害はありません。しかし、見た目や寿命を考えると、「乾燥させてから保管」を徹底したいですね。
酸化皮膜を作るシーズニングで一生モノの道具に育てる
新品のユニフレーム羽釜を手に入れたら、まず最初に行ってほしい儀式が「シーズニング」です。アルミは空気に触れるだけで自然に酸化皮膜を作りますが、これを人為的に強化することで、食材の黒ずみ付着や腐食を強力に防ぐことができます。

方法は簡単で、「米の研ぎ汁」を釜の8分目まで入れ、15分ほど沸騰させるだけ。研ぎ汁に含まれるデンプン質がアルミ表面の微細な穴を埋め、強固なバリアを作ってくれます。もし研ぎ汁がなければ、野菜のクズ(特に大根やジャガイモの皮)を煮込む方法も有効です。
保管の際は、完全に乾燥させた後、新聞紙に包んで湿気の少ない場所へ。新聞紙が適度な湿気を吸い取り、カビやサビを防止してくれます。
半年に一度くらいは、お湯を沸かしてコンディションを確認してあげると、羽釜も喜びますよ。適切なメンテナンスを施された羽釜は、使い込むほどに色が深まり、自分だけの「一生モノの相棒」へと育っていきます。
| お手入れ項目 | 方法・手順 | 得られる効果 |
|---|---|---|
| シーズニング | 米の研ぎ汁で15分煮沸 | 変色防止・耐食性アップ |
| 日常の洗浄 | 中性洗剤+柔らかいスポンジ | 表面保護・清潔維持 |
| 焦げ付き除去 | 水+お酢で煮沸(重曹厳禁) | 素材を傷めず焦げを分離 |
| 長期保管 | 完全乾燥+新聞紙で包む | サビ・カビの発生を抑制 |
まとめ:ユニフレームの羽釜での炊き方
いかがでしたでしょうか。ユニフレームのキャンプ羽釜は、道具としての魅力はもちろん、日本の炊飯文化の知恵と現代の金属加工技術が融合した、まさに「野外調理の極致」とも言える一品です。

「30分以上の浸水」「10分の強火」「20分の弱火」「15分の蒸らし」。この黄金律さえ守れば、風が吹くキャンプ場でも、気温の低い雪山でも、一粒一粒が輝き、甘みと弾力を備えた完璧な白米に出会うことができます。
筆者も最初は火加減に不安を感じていましたが、一度この羽釜で炊いたお米の美味しさを体験してからは、炊飯そのものがキャンプの一番の楽しみになりました。
失敗を恐れずに、まずは自宅のガスコンロで一度試してみてください。お米の状態を見極め、火の音を聞き、蒸気の香りで炊き上がりを感じる。そんな五感を使った調理は、デジタルの炊飯器では決して味わえない喜びを与えてくれます。
今回ご紹介したユニフレームの羽釜での炊き方を参考に、ぜひ次のアウトドアで最高の食卓を演出してください。なお、製品の仕様や安全性に関する詳細な情報は、必ずメーカーの公式ガイドを確認してくださいね。
(出典:株式会社ユニフレーム 公式サイト)
さあ、次の週末は羽釜を持って外へ出かけましょう。美味しいご飯が、あなたのキャンプをもっと特別なものにしてくれるはずですよ!



