最近、登山道を歩いているとよく見かけるのが、トレイルランニングシューズのように軽快に歩いているハイカーの方々ですね。そんな中で今、熱い注目を集めているのがアークテリクスのコペックです。
このシューズ、見た目はシュッとしていてカッコいいけれど、実際のところトレランでも使えるのか、それともハイキング専用なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。ネット上ではアークテリクスのコペックのサイズ感や、幅広の足に合うのかといったフィッティングに関する悩み、さらには実際の履き心地や評判など、知りたい情報が溢れています。
筆者も新しいギアには目がない方なので、この一足がどういった地形に向いているのか、自分の登山スタイルにどうハマるのかをじっくり探ってみました。この記事を読めば、コペックがあなたの次の相棒にふさわしいかどうかがスッキリ分かるはずですよ。
①コペックに採用された最新技術とトレラン適応力
②ユーザーのレビューから見えるメリットと注意点
③ノーバンld4やエアリオスfl2など他のモデルとの違い
④失敗しないサイズ選びのコツとメンテナンス方法
アークテリクスのコペック:技術仕様とトレランへの適応性
アークテリクスが満を持して投入したコペックは、ただのハイキングシューズではありません。その中身には、トレランシューズの軽快さと登山の安定感を両立させるための「驚きの技術」が詰まっているんです。まずはその中身を詳しく見ていきましょう。
✅トレイルランニングのDNAを持つ軽量な設計
✅ヴィブラム搭載アウトソールのグリップ性能
✅走れるハイキングシューズを実現するロッカー構造
✅悪天候に強いゴアテックスの防水透湿性
✅サイズ感や幅広の足に馴染むフィット感
トレイルランニングのDNAを持つ軽量な設計

コペックを手に取って最初に驚くのは、その圧倒的な軽さかなと思います。ミッドカットモデルでも片足約350g程度、ローカットならさらに軽く300g前後と、一般的な重厚な登山靴に比べると笑っちゃうくらい軽いんですよね。
これは、アークテリクスが誇るトレランシューズ「ノーバン」シリーズで培ったスピードと効率性のノウハウを、ハイキングに必要な耐久性の枠組みの中に再構築しているからなんです。
かつてのハイキングシューズは、重いバックパックを支えるための剛性が最優先されていました。しかし、最近は装備を軽量化するウルトラライト(UL)ハイキングが主流になりつつあります。
筆者も荷物を軽くして遠くまで歩くのが好きなんですが、そうなると靴に求めるのは「重厚感」よりも「軽快さ」と「クッション性」になってくるんですよね。コペックはまさにそのニーズに応えるべく、足運びの軽快さはまさにトレイルランニングシューズ譲りと言える設計になっています。
ファストハイクへの最適化
この軽さは、単に数字上のメリットだけではありません。歩行時のエネルギー消費を抑え、結果として「より速く、より遠くへ」移動することを可能にします。
低山のハイキングから、森林限界を超えるような稜線歩きまでをカバーする汎用性がありつつ、特に「ファストハイク」と呼ばれるアクティビティにはこれ以上ないほどマッチします。重装備での長期縦走というよりは、日帰りのスピードハイクや、装備を絞った軽快な山行でその真価を発揮する一足ですね。

ヴィブラム搭載アウトソールのグリップ性能
山道で一番大切なのは、やっぱり滑らないこと。コペックには、イタリアのヴィブラム社と共同開発されたVibram® Megagrip(ヴィブラム メガグリップ)が採用されています。
これ、濡れた岩場や泥濘地、乾燥した砂利道など、あらゆる路面状況で強力なグリップ力を発揮する魔法のようなソールなんですよ。トレイルランニングにおいても、急峻な下り坂での安定性やウェットな路面での推進力を担保するための業界標準的な素材として信頼されています。
さらに注目なのが、LiteBase(ライトベース)技術です。これは従来のメガグリップ・アウトソールと比較して、ソールの厚みを約50%削減し、重量を約30%も軽減しながらグリップ性能を維持する革新的な技術なんです。
筆者も実際に履いてみて感じたのは、足元の軽さが直感的に伝わってくること。LiteBaseのおかげで、トレイルランナーが重視する「足元の軽さ」を実現しているのは大きなポイントですね。

緻密に設計されたラグパターン
アウトソールのラグ(溝)の配置も非常に考え抜かれています。前方は地面をしっかり掴んで推進力を生み出す形状、後方は下り坂での制動力を確保する形状と、エリアによって役割が分かれているんです。
泥落ちの良さも考慮されているので、悪路を走り抜けるようなシーンでもグリップ力が落ちにくいのが特徴。これなら、ハイキング中にちょっとした斜面を駆け抜けたくなるような、トレラン的な動きにも十分対応できそうですね。

走れるハイキングシューズを実現するロッカー構造
靴の底を横から見ると、土踏まずからつま先にかけて大きなアールを描き、グイッと反り上がった形をしています。これが「ロッカー構造」と呼ばれるもので、スムーズな体重移動を強力にサポートしてくれるんです。
普通の登山靴はソールが硬くて平らなものが多いですが、コペックは着地から蹴り出しまでが転がるようにスムーズ。この感覚は、まさにランニングシューズのそれですね。
歩くだけでなく、平坦な場所や緩やかな下りで「ちょっと走る」という動作が自然に出る設計になっています。ミッドソールには二層構造のEVA素材が使われていて、着地時の衝撃を吸収しつつ、次の一歩を踏み出すための反発エネルギーに変えてくれます。
長時間の行動でも足の疲労を軽減してくれるのは、筆者のような週末ハイカーにとっても非常にありがたい機能です。
TPUミッドフットシャンクの役割
「走れる」と言っても、ただ柔らかいだけではありません。靴のねじれを抑制するために、中足部にはTPU(熱可塑性ポリウレタン)製のシャンクが搭載されています。
これが、不安定な岩場や木の根が露出した不整地での安定性を高めてくれるんです。軽量なシューズでありながら、ハイキングに必要なプロテクション性能を確保し、ランニング中の捻挫リスクを軽減している。
この剛性と柔軟性の絶妙なバランスこそが、コペックが「走れるハイキングシューズ」と言われる所以かなと思います。

悪天候に強いゴアテックスの防水透湿性
山では急な雨がつきものですが、コペックは最新のゴアテックス(ePEメンブレン)を搭載しているので安心です。
この新しいゴアテックス、環境負荷の低いPFASフリー素材を採用しており、従来のモデルよりも薄くてしなやかなのが大きな特徴なんですよ。防水性はバッチリなのに、足の蒸れを外に逃がしてくれる透湿性もしっかり確保されています。
筆者が特に気に入っているのは、その「しなやかさ」です。従来の防水シューズにありがちだった、歩くたびにアッパーが硬く当たってゴワゴワする感じが激減しています。
足の動きを邪魔しないので、トレイルランニングのような激しい足の動きにもしっかり追従してくれる頼もしい味方ですね。水たまりや濡れた草むらを突き進むようなシーンでも、靴の中をドライに保ってくれるパフォーマンスは非常に高いと感じます。

補足:最新ゴアテックス(ePE)のメリット
最近のアウトドア業界では「PFASフリー」が大きな流れとなっていますが、コペックに採用されている新メンブレンはその先駆けです。
より薄く軽量になりつつ、防水透湿性能を維持しているため、シューズ全体の柔軟性向上に大きく寄与しています。
(出典:GORE-TEXブランド公式サイト『PFASフリーへの取り組み』)
サイズ感や幅広の足に馴染むフィット感
さて、一番気になるのが「自分の足に合うか?」というサイズ感の問題ですよね。アークテリクスの靴って、昔は「欧米人向けで細身」というイメージが強かったんですが、コペックはそのイメージを覆してくれました。
つま先周り(トゥボックス)がゆったり目に作られているのが最大の特徴で、これは幅広・甲高な足が多い日本人にはめちゃくちゃ朗報かなと思います。長時間歩いていると足がむくんできて、つま先が当たって痛くなることがありますが、コペックのワイドな設計はそのストレスを軽減してくれます。
さらに、アッパーには高強度のコーデュラメッシュとUスロート構造が採用されていて、シューレースを締め込んだ際も足の屈曲を妨げず、包み込むようなフィット感を提供してくれます。カカト周りは3D立体成型でしっかり固定されるので、つま先に余裕があっても靴の中で足が前後左右にズレる心配が少ないのも優秀ですね。

サイズ選びのアドバイス
筆者の感覚では、普段のサイズか、厚手の登山用ソックスを履くならハーフサイズアップ(0.5cm上げ)を検討するのが無難かなと思います。
特に下り坂でのつま先の当たりを回避するためには、少し余裕を持ったサイズ選びが一般的です。※正確な情報はアークテリクス公式サイトや店頭でのフィッティングでご確認ください。
アークテリクスのコペック:競合モデルとの比較分析
性能が良いのは分かったけれど、実際に使っている人の生の声や、他の人気モデルと比べてどうなの?という部分も掘り下げていきましょう。いいことばかりではない、リアルな部分も見えてきました。
✅ユーザーレビューから見る実際の履き心地と利点
✅砂の侵入や靴紐の緩みに関する注意点
✅ノーバンやエアリオスとの用途別使い分け
✅コーマックとの併用による快適な行動の提案
✅コペックが拓くファストハイクの未来とは?
✅まとめ:アークテリクスのコペック
ユーザーレビューから見る実際の履き心地と利点
実際にコペックを愛用しているユーザーの評判を調査してみると、「履きおろしの日から靴擦れしなかった」という驚きの声が非常に多いですね。これは先ほども触れた、カカトをしっかりと固定する3D成型ヒールカップと、柔軟なアッパー素材の恩恵でしょう。
筆者の周りのハイカー仲間も、「登山靴の安心感があるのに、履いている感覚はスニーカーに近い」と絶賛していました。
また、「見た目の重厚感に反して、歩き出すと驚くほど軽い」という点も多くのユーザーが実感しています。LiteBase技術による軽量化が、実際のフィールドでの疲労軽減に直結していることが伺えますね。
岩場での安定感もありつつ、平坦なトレイルではロッカー構造のおかげでスイスイ足が出る。この「ハイキングの安心感」と「ランニングの軽快さ」を高い次元で融合させた点が、今のファストハイクブームに完璧にマッチしていると言えそうです。
砂の侵入や靴紐の緩みに関する注意点
一方で、気になるデメリットや改善を求める声もいくつか挙がっています。特に目立つのが「細かい砂や小石の侵入」についてです。

アッパーのメッシュ構造やシュータン(ベロ)の脇の隙間から、乾燥した砂礫地や砂埃の多いトレイルを走ると、微細な砂が内部に入り込みやすいという指摘があります。これは、通気性を重視した結果かもしれませんが、砂の多い山を歩く際は少し気になるポイントかもしれません。
また、付属の丸紐タイプのシューレース(靴紐)について、「活動中に結び目が緩みやすい」という意見も散見されます。激しい動きを伴うトレラン的な使い方をする場合は、二重結びにするか、市販のストッパーを活用するなどの工夫が必要になるかもしれません。
とはいえ、これらは事前の対策で十分カバーできる範囲内。完璧なギアはなかなかありませんから、こうした個性を理解して付き合っていくのが登山の醍醐味でもありますね。

注意:砂地での使用について
砂浜に近いトレイルや、火山灰の多いエリアを走る際は、ゲイター(足首を覆うスパッツ)の併用を強くおすすめします。内部に入った砂は取り出すのが意外と大変なので、事前対策が肝心ですよ。
ノーバンやエアリオスとの用途別使い分け
アークテリクスのフットウェアラインナップは非常に充実していますが、それゆえに「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。コペックの立ち位置を明確にするために、主要モデルと比較してみましょう。

| モデル名 | カテゴリー | 主な特徴 | 適したシーン |
|---|---|---|---|
| ノーバンld4 (NORVAN) | トレラン専用 | 究極の軽量性とクッション性。 | トレランレース、整備された高速トレイル。 |
| コペック (KOPEC) | ファストハイク | 軽快さと安定のハイブリッド。 | デイハイク、走りを交えたスピードハイク。 |
| エアリオスfl2 (AERIOS) | ハイキング | 高い剛性とプロテクション。 | 重荷を背負った縦走、テクニカルな長時間移動。 |
ざっくり言うと、「ノーバンより守備力が高く、エアリオスより身軽」なのがコペックのスイートスポットです。
純粋な走りの性能ではノーバンに軍配が上がりますが、尖った岩が多い場所での足の保護や、歩行時の安定感を求めるならコペックが圧倒的に有利。山歩きをベースにしつつ、気分や地形に合わせて「走る」という選択肢を持ちたい方には、これ以上ないバランスのシューズと言えます。
コーマックとの併用による快適な行動の提案
足元がこれだけ軽快になるなら、ウェアもそのスピード感に合わせたいですよね。筆者が個人的に最高の組み合わせだと思っているのが、アークテリクスのベースレイヤー「コーマック(CORMAC)」シリーズです。
このウェア、ポリエステル100%なんですが、肌触りがシルクのように滑らかで、汗をかいても肌に張り付かない工夫がされているんです。
コペックを履いて心拍数が上がるような激しい登りを行えば、当然汗も大量にかきます。そんな時、コーマックの高い吸汗速乾性と通気性があれば、ウェア内が蒸れる不快感を最小限に抑えられます。
さらにUPF 50+の紫外線カット性能も備えているので、標高の高い稜線歩きでも安心。コペックが提供する「軽快なフットワーク」と、コーマックが提供する「ドライな着心地」。
この2つをセットにすることで、山行のクオリティは一段階も二段階も引き上がるかなと思います。見た目のスタイリッシュさも相まって、山での自信にも繋がりますね。
コペックが拓くファストハイクの未来とは?
最後にまとめると、アークテリクス コペックは、これまでの「重い登山靴」という常識を軽やかに塗り替えてくれる一足だと言えます。トレランの技術をうまく取り入れつつ、ハイカーが求める安定感もしっかり確保されている。
この絶妙なバランスこそが、今のアウトドアシーンで求められている「自由さ」の象徴なのかなと感じました。
もちろん、どんなに優れた靴でもメンテナンスは不可欠です。使用後は泥や砂をしっかり落とし、風通しの良い日陰で乾燥させることで、ゴアテックスの性能やソールの寿命を延ばすことができます。高価な買い物ではありますが、その分、長く愛用できる信頼性がアークテリクスにはあります。
最終的な判断は、ぜひ店頭で実際に試し履きをして、自分の足との相性を確かめてみてくださいね。最新の技術を詰め込んだこの一足が、あなたの山歩きをもっと軽やかに、もっと楽しくしてくれることを願っています!

記事の振り返り:アークテリクス コペックのポイント
・トレランシューズの軽快さと、登山靴の安定性を高次元で融合。
・Vibram® Megagrip LiteBaseにより、驚異の軽さと強力なグリップを実現。
・日本人の足にも馴染みやすいワイドなトゥボックス設計。
・最新のPFASフリー・ゴアテックス採用で、防水透湿性能としなやかさを両立。
※この記事の内容はあくまで筆者の見解に基づく一般的な目安であり、全ての地形や個人に対して性能を保証するものではありません。登山の際は最新の気象情報やルート情報を確認し、自己責任のもと安全な計画を立ててください。

まとめ:アークテリクスのコペック
この記事で解説した重要なポイントをリストにまとめました。最終チェックとして活用してくださいね。
- トレランシューズの軽快さと登山の安定性を高次元で融合させた一足
- 片足約300gから350gという従来の登山靴とは一線を画す圧倒的な軽さ
- トレランシューズであるノーバンシリーズのスピードと効率性を継承
- 荷物を軽量化するウルトラライトハイキングやファストハイクに特化
- エネルギー消費を抑えてより速くより遠くへの移動を可能にする設計
- 濡れた岩場や泥道でも滑らない強力なグリップを誇るヴィブラムメガグリップ
- ソールの性能を維持したまま30パーセントの軽量化を実現したライトベース技術
- 推進力と制動力を生み出すために計算し尽くされた緻密なラグパターン
- 着地から蹴り出しまでが転がるようにスムーズなロッカー構造を採用
- 靴のねじれを防ぎ不整地での安定性を確保して捻挫リスクを軽減するTPUシャンク
- 環境負荷が低くしなやかで蒸れにくい最新のゴアテックスePEメンブレンを搭載
- 日本人の足に馴染みやすく長時間の歩行でも痛みを軽減するワイド設計
- 3D立体成型のヒールカップによりカカトをしっかりロックしてズレを防止
- 厚手の登山ソックスを履く場合は普段より0.5cmアップのサイズ選びを推奨
- ノーバンより守備力が高くエアリオスより身軽な中間のスイートスポット
- 砂礫地では細かい砂が入りやすいためゲイターの併用による対策が有効
サイズ選びや用途に不安がある場合は、登山専門店などの専門スタッフにご相談することをおすすめします。
↓↓画像:コペックと比較したエアリオスシリーズです。これはこれでいいですよ!

