富士山の5合目から頂上までの時間は?ルート別目安と新ルールを解説!

富士山登山の攻略ガイドの表紙スライド。初心者から中級者を対象とした時間管理と高度順応のテーマが記載されている登山の知識・計画関連
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日本最高峰の富士山。いつかは登ってみたいけれど、実際に富士山の5合目から頂上までの時間はどのくらいかかるのか、体力に自信がない自分でも大丈夫なのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

特に初めての挑戦となると、登山ルートごとの難易度や、最近話題になっている山梨県側の通行規制の内容、さらには混雑による渋滞で予定通りに進めるのかなど、事前に確認しておきたいポイントがたくさんありますよね。

筆者も初めて富士山を意識したときは、標準タイムを調べるだけでドキドキしたものです。この記事では、各ルートの具体的な所要時間から、高山病を防ぐためのペース配分、そして最新の入山規制まで、安心して計画を立てられるよう詳しくまとめました。

この記事を読めば、あなたの体力や経験にぴったりのプランが見つかるはずですよ。

①主要4ルートの5合目から頂上までの標準タイム
②吉田ルートの通行規制とゲート閉鎖の詳細
③混雑や渋滞のロスタイムを避けるスケジュール術
④リスクを抑えて登頂するための体調管理

富士山で5合目から頂上までの時間は?ルート別に解説!

実際の所要時間は「標準タイム」に「休憩・食事」「写真撮影」「高度順応」「渋滞」をプラスしたものであることを示す図解
実際の所要時間を構成する要素

富士山には4つの主要な登山ルートがありますが、どこから登るかによって歩く距離も標高差もバラバラです。まずは、それぞれのルートが持つ個性と、標準的な歩行時間をチェックしてみました。

筆者の個人的な感覚では、この「標準タイム」に休憩や高度順応の時間をプラスして考えるのが、余裕のある計画のコツかなと思います。

✅吉田ルートの標準タイムと下山にかかる時間
✅富士宮ルートは最短距離でも高山病リスクに注意
✅須走と御殿場ルートの砂走りで下る所要時間
✅初心者が日帰りや一泊二日で登る際の目安

吉田ルートの標準タイムと下山にかかる時間

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

山梨県側から登る吉田ルートは、最も多くの登山者が利用する王道ルートです。5合目の標高は2,305mで、頂上までの標準的な登り時間は約6時間とされています。

しかし、この「6時間」という数字はあくまでスムーズに歩き続けた場合。実際には、道中の山小屋での小休憩や写真撮影、そして空気の薄さに慣れるための時間が必要です。

筆者の経験上、体力に自信がない方や景色を楽しみながら登りたい初心者の方なら、7時間から8時間は見ておいたほうが、精神的な余裕も生まれるかなと思います。

吉田ルートの区間別タイム詳細

吉田ルートは、合目ごとに山小屋が点在しているため、目標を立てやすいのがメリットですね。5合目から6合目までは約45分と比較的平坦ですが、7合目を超えると岩場が増え、一歩の負荷が大きくなります。

8合目から頂上にかけては酸素濃度もぐっと下がるため、1区間に1時間以上の時間を要することも珍しくありません。

下山道の特徴と所要時間

一方、下山にかかる時間は約3時間20分ほど。吉田ルートは登りと下りが別ルートになっており、下り専用道は広い砂利道が続きます。一見楽そうに見えますが、膝を痛めやすい「ジグザグの道」が数時間続くため、物理的な疲労によるペースダウンが顕著に現れる傾向があります。

筆者も初めてのときは、下りで膝が笑ってしまい、予定より大幅に時間がかかったのを覚えています。ストックを活用して、膝への衝撃を逃がしながら歩くのがおすすめですよ。

吉田ルートの登りでは標準タイムより余裕を持つこと、下りでは膝への負担が大きい砂利道が続くことを説明するスライド
吉田ルートの登りと下りの注意点

富士宮ルートは最短距離でも高山病リスクに注意

静岡県側の富士宮ルートは、5合目の標高が2,400mと4ルートの中で最も高く、山頂(剣ヶ峰)までの物理的な距離が最短です。登りの標準時間は約5時間、下りは約2時間40分と、数値だけ見れば最も手軽そうに感じますよね。でも、最短ルートだからこそ潜むリスクがあるんです。

急激な高度上昇が体に与える負荷

最短で登れるということは、それだけ「短時間で急激に標高を上げる」ことと同義です。これが身体に大きな負担となり、高度順応が追いつかずに高山病を発症するリスクを増大させてしまいます。

富士宮ルートは岩場が多く、一歩あたりのステップが高い箇所も多いため、標準タイムの5時間で登り切るには相応の筋力と心肺機能が求められます。筆者の周りでも「最短だから選んだけど、高山病で動けなくなった」という話をよく耳にします。

富士宮ルートの下山事情

また、このルートは登りと下りが同じ道(併用道)であることもポイントです。狭い岩場ですれ違い待ちが発生するため、混雑時は予想以上に時間が削られます。下りも段差の激しい岩を下りる必要があるため、標準の2時間40分で戻るのは健脚者でないと厳しいかもしれません。

焦って転倒しないよう、たっぷり3時間半は見込んでおくのが誠実な計画と言えるでしょう。安全に楽しむためには、少しでも異変を感じたらその場で立ち止まる勇気が大切ですね。

富士宮ルートは標高が高く最短だが高山病リスクが高く、登山・下山道が同じため渋滞が発生しやすいことを示すスライド。
富士宮ルートの急登と高山病リスク

須走と御殿場ルートの砂走りで下る所要時間

須走ルート御殿場ルートは、登山玄人や静かな山歩きを好む方に愛されるルートです。須走ルートの登りは約5時間40分、御殿場ルートにいたっては標高差が2,270mもあり、標準登り時間は驚異の約7時間30分。初心者が御殿場ルートを選ぶと、10時間を超えてしまうことも珍しくありません。

砂走りという特殊な下山体験

これらのルートの最大の特徴は、下山時間の劇的な短縮を可能にする「砂走り」です。須走ルートには「砂走り」、御殿場ルートにはさらにスケールの大きい「大砂走り」があり、火山礫のふかふかした斜面を、スキーのように大股で駆け下りることができます。

この区間に入ると、登りで数時間かけた距離をわずか数十分で移動できることもあり、下山時間は登りの半分以下にまで短縮されます。筆者も一度体験しましたが、あの爽快感は他の山ではなかなか味わえません!

火山礫の斜面を下る砂走りの特徴と、御殿場ルートの過酷な標高差、須走ルートの混雑合流地点について解説するスライド
須走・御殿場ルートの特徴と砂走り体験

静かなルートゆえの準備の重要性

ただし、須走ルートは8合目で吉田ルートと合流するため、そこから急に混雑に巻き込まれる時間差が発生します。また、御殿場ルートは道中の山小屋が極端に少なく、一度トラブルが起きると自力で解決する能力が問われます。

飲料水や食料の予備もしっかり持っておく必要がありますね。これらのルートは、自分自身の歩行ペースを正確に把握している中級者以上の方が、その魅力を最大限に引き出せるかなと思います。

吉田、富士宮、須走、御殿場の4ルートの標高、登り・下り標準タイム、難易度をまとめた比較表。
富士山主要4ルート比較表
ルート名5合目標高登り(標準)下り(標準)難易度
吉田ルート2,305m約6時間約3時間20分初級〜
富士宮ルート2,400m約5時間約2時間40分中級〜
須走ルート2,000m約5時間40分約2時間30分中上級
御殿場ルート1,440m約7時間30分約3時間10分上級

※標高差や路面状況により、体感的な疲れは数値以上に異なります。余裕を持った計画を!

初心者が日帰りや一泊二日で登る際の目安

「富士山は日帰りできる?」という質問をよく受けますが、筆者の答えは「体力的には可能だけど、安全を考えるなら一泊二日が理想」です。

日帰りの場合、5合目から頂上までの往復だけで10時間近く歩き続けることになります。これに移動時間を加えると、丸一日の強行軍となり、疲労による事故のリスクが高まります。

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

一泊二日のタイムスケジュール例

理想的なのは、初日の午前中に5合目に到着し、高度順応をしてから12時頃に出発。夕方までに7合目や8合目の山小屋に到着し、温かい食事を摂って仮眠するプランです。

翌朝(あるいは深夜)に出発すれば、体力が回復した状態で頂上を目指せます。この余裕こそが、登頂成功率を大きく左右します。筆者も、一泊二日で行った時の方が、山頂からの景色をじっくり楽しむ余裕がありました。

日帰り・弾丸登山のNG例と、1泊2日で仮眠と高度順応を取り入れた理想的な登山フローの比較図
1泊2日の理想的な富士登山スケジュール

日帰りプランの現実的な限界点

どうしても日帰りで挑戦する場合は、朝一番のバスで5合目に入り、登山口を朝7時には出発する必要があります。山頂滞在を最小限にしても、下山の最終バス(17時〜18時頃)に間に合わせるには、休憩込みで往復10時間以内のペースを維持しなければなりません。

これは、普段から山歩きに慣れている方でないと、かなり厳しいタイムスケジュールです。無理をしてペースを上げると、高山病の引き金にもなるため、「自分の体力に見合った選択」を誠実に判断してほしいなと思います。

富士山で5合目から頂上までの時間は?規制と混雑に影響!

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

近年の富士登山を取り巻く環境は激変しています。特に「時間」を気にするなら、純粋な歩行スピード以上に、行政による通行規制や、登山道の混雑という外部要因を考慮しなければなりません。

これを知らずに計画を立てると、現地で「えっ、登れないの?」と途方に暮れることになりかねません。

✅2025年からの山梨県側通行規制とゲート閉鎖
✅吉田ルートの混雑渋滞による大幅な遅延予測
✅弾丸登山の禁止理由と高度順応に必要な休憩
✅まとめ:富士山で5合目から頂上までの時間は?

2025年からの山梨県側通行規制とゲート閉鎖

山梨県は、深刻なオーバーツーリズムや無謀な弾丸登山を抑制するため、2025年シーズンから本格的な通行規制を開始しました。これにより、吉田ルートの5合目から先は「自由に入れる場所」ではなくなっています。

この変化は、所要時間やスケジュール設計に直結する大きなポイントですね。

ゲート閉鎖時間と入山制限のルール

最も重要なのは、午後4時から翌午前3時までのゲート閉鎖です。以前は夜中にふらっと現れて登り始める人がいましたが、現在は山小屋の予約がない限り、この時間帯にゲートを通過することはできません。

また、1日の入山者数が4,000人に達した時点でもゲートが閉鎖されます。つまり、「早朝3時に開門と同時に登り始める」か、「山小屋に泊まって夜中に中から出発する」という二択が基本になったわけです。

通行料2,000円の支払いも義務化されていますので、事前のオンライン予約と準備を忘れないようにしましょう。最新の規制状況については、(出典:富士登山オフィシャルサイト)などの公的情報を必ずチェックしてくださいね。

午後4時から午前3時までのゲート閉鎖、1日4,000人の入山制限、通行料2,000円の義務化を説明するイラスト付きスライド。
吉田ルートの2025年新規制とゲート閉鎖時間

吉田ルートの混雑渋滞による大幅な遅延予測

富士登山の時間は、自分の足の速さだけでは決まりません。特に日本一の人気を誇る吉田ルートでは、「人間による渋滞」が最大のロスタイム要因となります。特にお盆休みや連休の深夜、頂上で日の出を見るために8合目付近から登山者が集中する時間帯は、道が完全にストップすることがあります。

渋滞によるロスタイムの実態

この渋滞に捕まると、通常なら1時間で歩ける区間に2時間、あるいはそれ以上かかることもあります。自分のペースで歩けないストレスに加え、標高3,500m付近の極寒の中で立ち止まったまま待つのは、体温を奪われ体力を削られる非常に過酷な状況です。

筆者も一度経験しましたが、頂上目前で動けなくなり、御来光を登山道の途中で迎えた苦い思い出があります。渋滞を予測して予定より1〜2時間早めに動くか、あえて頂上での御来光にこだわらず、空いた時間に登る「時間差登山」を検討するのが賢明な判断かもしれません。

御来光前の渋滞で通常の倍の時間がかかることと、5合目で1〜2時間休憩する高度順応の重要性を示す図解。
登山道での人間渋滞と5合目での高度順応

弾丸登山の禁止理由と高度順応に必要な休憩

「弾丸登山」とは、夜間に5合目を出発して一気に頂上を目指す宿泊なしの登山形態ですが、これは現在、公的に強く自粛・制限されています。その理由は、あまりにもリスクが高いからです。

寝不足の状態で急激な気圧の変化にさらされると、脳や肺に悪影響を及ぼし、重篤な高山病を招く可能性が非常に高いんです。

高度順応が時間を味方にする

「早く登りたい」という気持ちは痛いほど分かりますが、急がば回れ。5合目に到着したら、まずは深呼吸をしながら1〜2時間、現地でゆっくり過ごしましょう。これだけで身体が気圧に慣れ始め、その後の歩行スピードの低下や体調不良を防ぐことができます。

筆者も、5合目でしっかり食事を摂り、ストレッチをしてから登り始めた時は、後半のバテ方が全然違いました。高度順応をサボって途中で動けなくなるよりも、最初に時間を投資するほうが、最終的な所要時間は短くなる可能性が高いですよ。

まとめ:富士山で5合目から頂上までの時間は?

「5合目から頂上まで○時間」という計画は、あくまで「天候が安定していること」が前提です。標高3,776mの世界では、ふもとの常識は通用しません。風速10m/sを超える強風は日常茶飯事で、風に煽られると一歩を踏み出すのにも倍の時間がかかります。

天候によるスケジュール破綻を防ぐために

  • 風速1m/sにつき体感温度は1度下がる。夏でも山頂は真冬の寒さです。
  • 雨天時は岩場が滑り、歩行スピードが通常の1.5倍以上遅くなることがあります。
  • 落雷の兆候(入道雲など)が見えたら、たとえ頂上まであとわずかでも即撤退してください。
天候急変への注意喚起と、命を最優先にした余裕のある計画を促すメッセージスライド。
安全な富士登山の心得

筆者から最後に伝えたいのは、「時間はいくらでも取り戻せるけど、命は一つしかない」ということです。スケジュールが遅れたからといって無理にペースを上げるのではなく、状況が悪ければ山小屋に留まるか、潔く下山を選ぶ。

その判断ができる人こそが、本当の意味で「富士登山を楽しめる人」なのだと思います。装備を整え、(最新の富士山の天気予報:Tosin.com)などを確認し、無理のない安全な計画で日本一の空を目指してくださいね!

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