グレゴリーの人気ハイキング向けバックパック「アリオ」シリーズ。購入を検討しているものの、「18・22・24の各モデルで何が違うの?」「自分に合うサイズはどれ?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。特に、背中の蒸れを軽減するアリオの優れた特徴は魅力的ですが、実際の使い勝手やモデルごとの違いは気になるところです。
この記事では、アリオの共通する特徴から、18レビュー、22レビュー、24レビューといった各モデルの詳細な評価まで、専門的な視点で深く掘り下げていきます。さらに、3つを比較し、その違いを明確に解説。
登山に使いやすいサイズの選び方はもちろん、女性が使う場合の最適なモデルや、通勤・通学といった普段使いの適性についても徹底的に分析します。
この記事でわかること
①グレゴリー「アリオ」シリーズ共通の優れた特徴
②アリオ18・22・24各モデルの仕様と詳細レビュー
③3モデルのスペックと使い勝手の徹底比較
④利用シーン別(登山・普段使い)の最適なモデル選び
グレゴリーのアリオ18・22・24 レビュー【基本情報】

✅アリオとは?その特徴を解説
✅小型でスタイリッシュな18レビュー
✅定番パネルロード式の22レビュー
✅雨蓋式で大容量な24レビュー
アリオとは?その特徴を解説
グレゴリーのアリオシリーズは、特に暑い季節のハイキングで涼しく快適に過ごすことをコンセプトに開発されたデイパックです。日帰り登山や短期のトレイルに最適な軽量性と、計算された機能性が魅力と言えるでしょう。多くのアウトドア愛好家から支持されるアリオですが、その最大の特徴は、グレゴリー独自の背面構造にあります。
高通気性を実現する背面パネル
アリオシリーズの核心部とも言えるのが、「フリースパン・オープンエアメッシュ・バックパネル」です。これは、バックパック本体と背中の間に空間を生み出すトランポリンのようなメッシュパネル構造を指します。
この空間を空気が通り抜けることで、汗をかいても背中がバックパックに密着せず、不快な蒸れを劇的に軽減します。まさに「背中が蒸れないデイパック」という評価の源泉となる機能です。
また、ショルダーハーネスも通気性の高い素材で作られており、肩周りの快適性も追求されています。これらの機能により、体温の上昇を抑え、夏場のパフォーマンス維持に貢献するでしょう。
グレゴリーのアリオ24
— スイカのお寿司 (@must2step) October 9, 2023
トレイル用らしい。軽く触った感じかなり良さそう。今迄背中に汗かきやすくてリュックをいつも片掛けしてたので、こいつならしっかり背負えそう。
pc入れたら流石にそこまで大量には物は入らないけど、普段使いにはかなり良さそう。背中面が曲面になってる影響で直立はしなさそう pic.twitter.com/cOZQZOZPSL
アリオシリーズ共通の主な特徴
- フリースパン・バックパネル:背中の蒸れを防ぐ高通気性サスペンション
- ハイドレーション対応:別売りのリザーバーを装着可能
- 専用レインカバー付属:急な天候の変化にも対応できる安心仕様
- サイドポケット:片側はストレッチメッシュ、もう一方はジッパー式で収納性良好
- 軽量設計:日帰りハイキングに最適な軽さを実現
このように、アリオシリーズは「いかに涼しく、快適に行動できるか」という課題に対して、グレゴリーが持つ技術を結集して作られた高機能デイパックなのです。
小型でスタイリッシュな18レビュー
アリオ18は、シリーズの中で最もコンパクトなモデルです。容量18Lと聞くと小さく感じるかもしれませんが、その細長いスタイリッシュなシルエットは、軽快なトレイルや街中での普段使いにも自然に溶け込みます。
このモデルの荷室へのアクセス方法は、一本締めのトップローディング式(雨蓋式)です。巾着のようにドローコードを引いて開閉するタイプで、荷物の量に応じて容量を多少調整できるメリットがあります。雨蓋部分にもジッパー付きのポケットがあり、小物の収納に便利です。
また、フロント部分にはバンジーコードが装備されており、脱いだシェルジャケットや帽子などを一時的に挟んでおくのに役立ちます。
アリオ18の注意点
トップローディング式は、ジッパーで大きく開くパネルローディング式と比較して、底の方に入れた荷物を取り出しにくいというデメリットがあります。開閉時にドローコードを操作する手間も、人によっては面倒に感じるかもしれません。
短距離のハイキングや、荷物が少ない日のタウンユースに最適ですね。特に、ミニマルな装備でスタイリッシュに行動したい方には、アリオ18が最もフィットする選択肢となるでしょう。
定番パネルロード式の22レビュー
アリオ22は、シリーズの中で唯一、パネルローディング式(ジッパー開閉式)を採用したモデルです。デイパックとして最も馴染み深いこの形式は、ジッパーを全開にすることでスーツケースのように荷室が大きく開き、荷物の整理や出し入れが非常にしやすいのが最大のメリットです。
容量は22Lと、日帰り登山において最も標準的で汎用性の高いサイズ感。レインウェアや防寒着、食料、水分などをしっかり収納しても余裕があります。そのため、初心者から経験者まで、幅広い層におすすめできるバランスの取れたモデルと言えます。
背面構造は他のモデルと共通の「フリースパン・バックパネル」を搭載しており、通気性は抜群。アリオ18と同様にフロントにはバンジーコードも装備されています。
PCの収納について
アリオシリーズには、一般的なデイパックのようなクッション付きPCスリーブはありません。ハイドレーションリザーバー用のスリーブはありますが、背面フレームが湾曲しているため、ノートPCの収納には不向きです。あくまでアウトドアでの使用を主眼に設計されている点を理解しておく必要があります。
言ってしまえば、アリオ22は「アリオの快適性」と「一般的なデイパックの利便性」を両立させた、シリーズの中で最も使いやすく、失敗の少ないモデルです。
雨蓋式で大容量な24レビュー
アリオ24は、シリーズ最大の容量24Lを誇るモデルです。アリオ18と同じクラシックなトップローディング式(雨蓋式)を採用しており、より多くの荷物を携行したいユーザーのニーズに応えます。最大積載重量も9.1kgと、他のモデルより高く設定されています。
このモデルの大きな特徴は、雨蓋部分の収納力が高いことです。ジッパー付きポケットが2つ(表と裏)あり、行動食や地図、ヘッドライトといった小物を効率的に仕分けることができます。特に、雨蓋の裏側には専用レインカバーが収納されていますが、使用しないときはここも収納スペースとして活用可能です。
ただし、アリオ18・22に装備されていたフロントのバンジーコードは、アリオ24にはありません。これは、よりクラシカルな登山用ザックとしての性格を強めたデザインと言えるでしょう。
ワイヤーフレームの違和感
一部のレビューでは、背面の通気性を確保するためのワイヤーフレームの下部が、背負った際に腰骨あたりに当たって硬く感じることがある、という指摘があります。これは体型による個人差が大きい部分のため、可能であれば購入前に試着してフィット感を確認することをおすすめします。
少し多めの荷物を持っていく日帰り登山や、夏の低山での山小屋泊など、より本格的なアクティビティを見据えるのであれば、アリオ24が最も頼りになる存在です。
グレゴリーのアリオ18・22・24 レビュー【比較で選ぶ】

✅3つのサイズを比較!仕様と違い
✅登山に使いやすいサイズはどれ?
✅女性が使う場合に最適なモデルは?
✅通勤や街歩きなど普段使いには?
✅総括:グレゴリーのアリオ18・22・24 レビュー
3つのサイズを比較!仕様と違い
こんにちは❗️石井スポーツリンクス梅田店ザックコーナーです⛰
— 石井スポーツ リンクス梅田店 (@ishii_links_umd) November 6, 2021
本日は、グレゴリーのARIO(アリオ)18、22、24をご紹介します!
アリオは、エアメッシュパネルの背面と、高通気性素材のショルダーハーネスにより涼しく快適、通気性に優れています✨
ぜひ、チェックしてみてください🌟 pic.twitter.com/qn3Aa7d2Fz
ここまで各モデルの特徴を解説してきましたが、ここでは改めて3つのモデルの仕様を一覧で比較し、違いを明確にします。どのモデルを選ぶべきか迷っている方は、この表を参考に自身の使い方と照らし合わせてみてください。
グレゴリー「アリオ」シリーズ スペック比較表
項目 | アリオ18 | アリオ22 | アリオ24 |
---|---|---|---|
容量 | 18L | 22L | 24L |
重量 | 653g | 696g | 757g |
最大積載重量 | 6.8kg | 6.8kg | 9.1kg |
サイズ(高さ) | 52cm | 48.5cm | 55cm |
荷室アクセス | トップローディング式 | パネルローディング式 | トップローディング式 |
フロントバンジー | あり | あり | なし |
この表から分かる通り、最も大きな違いは「荷室へのアクセス方法」です。荷物の出し入れのしやすさを最優先するならアリオ22が、伝統的なザックのスタイルを好み、容量を重視するならアリオ18や24が選択肢となります。また、容量に比例して本体重量も増加しますが、いずれも軽量な部類に入ります。
登山に使いやすいサイズはどれ?
登山でアリオシリーズを使いたいと考えたとき、どのサイズが最適か、特に初心者の方は迷ってしまうポイントです。結論からお伝えすると、もしあなたが一般的な日帰り登山を始める初心者であれば、「アリオ22」が最もバランスが良く、使いやすいモデルと言えます。
ここでは、登山スタイル別に最適なサイズを詳しく解説していきます。
結論:初心者は「アリオ22」が最もおすすめ
なぜ初心者の方にアリオ22が最適なのでしょうか。その理由は「容量の汎用性」と「荷物の出し入れのしやすさ」にあります。
22Lという容量は、日帰り登山に必要な装備を収納するのにまさに「黄金サイズ」です。具体的に、以下のような一般的な装備が無理なく収まります。
アリオ22に収納できる日帰り登山装備の例
- レインウェア上下
- フリースなどの防寒着
- 水分(1〜1.5L程度のボトル)
- 昼食やおやつ
- ファーストエイドキット
- ヘッドライト
- タオルや着替え
- その他小物(モバイルバッテリー、日焼け止めなど)
さらに重要なのが、アリオ22が採用している「パネルローディング式(ジッパー開閉式)」です。これは、スーツケースのようにガバッと大きく開くため、荷物の整理が苦手な方でも、どこに何があるか一目で分かり、出し入れが非常にスムーズです。
休憩時に防寒着をサッと取り出したり、下山準備で荷物を整理したりする際に、この使いやすさが大きなメリットになります。
他のモデルはどのような人におすすめ?
もちろん、アリオ18やアリオ24が選択肢にならないわけではありません。ご自身の登山スタイルに合わせて選ぶことが重要です。
▼アリオ18がおすすめな人
アリオ18は、すでに登山の経験があり、自分の装備を最小限に軽量化(UL化)できる中級者以上の方におすすめです。荷物が少ないため、より軽快に、スピーディーに行動したい場合に最適です。
しかし、初心者の方が使うと、必須の安全装備(防寒着やレインウェアなど)を収納しきれない可能性があるため、最初の一個としては少し小さいかもしれません。
▼アリオ24がおすすめな人
アリオ24は、「荷物が少し多めになる心配性な方」や「山頂でコーヒーを淹れるなど、プラスアルファの楽しみ方をしたい方」におすすめです。容量に余裕があるため、パッキングに慣れていない初心者の方でも安心感があります。
ただし、荷室が巾着式の「トップローディング式」のため、底に入れた荷物が取り出しにくいという特性があります。この点に慣れが必要な場合があります。
このように、各モデルに特徴がありますが、やはり総合的に見ると、失敗が少なく、誰にとっても使いやすいのがアリオ22です。登山をこれから快適に楽しむための最初のパートナーとして、自信を持っておすすめできるモデルですよ。
女性が使う場合に最適なモデルは?
アリオシリーズはユニセックスモデルであり、特定の女性用モデルは展開されていません。しかし、その特徴から女性にも非常におすすめできるシリーズです。選ぶ際のポイントは「背面長」と「用途」です。
まず、アリオシリーズは背面長の調整機能がないため、小柄な方が大きすぎるモデルを選ぶとフィットしない可能性があります。特に高さのあるアリオ24(55cm)やアリオ18(52cm)は、一度試着して体に合うか確認するのが理想的です。
その点で、高さが最もコンパクトなアリオ22(48.5cm)は、比較的多くの女性の体型にフィットしやすいと言えるでしょう。
女性におすすめのモデル選び
- フィット感を重視するなら:高さが最も低いアリオ22が合いやすい傾向にあります。
- 荷物の整理しやすさを重視するなら:パネルローディング式のアリオ22が圧倒的に便利です。
- デザインや軽快さを重視するなら:細身でスタイリッシュなアリオ18も良い選択肢です。
もちろん、これはあくまで一般的な傾向です。重要なのはご自身の体型と、どのようなシーンでバックパックを使いたいかです。可能であれば、実際に店舗で背負い心地を確かめてみることを強く推奨します。
通勤や街歩きなど普段使いには?
アリオシリーズの優れた通気性は、汗をかきやすい夏場の通勤や街歩きといった普段使いでも大いに役立ちます。満員電車や移動中に背中が汗で濡れる不快感を、大きく軽減してくれるでしょう。
普段使いでおすすめのモデルは、アリオ22です。その理由は、やはりパネルローディング式の利便性にあります。財布や書類、お弁当箱などをガバッと開いて簡単に出し入れできるのは、日常シーンにおいて大きなメリットです。
一方、アリオ18も、そのスリムなデザインから街使いに適しています。持ち物が少なく、デザイン性を重視する方にはこちらがおすすめです。
普段使いでの注意点
前述の通り、アリオシリーズはノートPCやタブレットの専用収納スペースがありません。クッション性もないため、これらの電子機器を持ち運ぶ際は、別途保護ケースに入れるなどの対策が必須です。この点は、ビジネスユースを考えている場合、特に注意が必要なポイントとなります。
アリオ24は、その大きさとトップローディング式という特性から、日常的な普段使いには少し持て余すかもしれません。やはり、普段使いを主眼に置くなら、利便性の高いアリオ22か、コンパクトなアリオ18のどちらかを選ぶのが賢明です。
総括:グレゴリーのアリオ18・22・24 レビュー
この記事では、グレゴリーの人気シリーズ「アリオ」について、各モデルのレビューと比較、そしてシーン別の選び方を解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。
- アリオは暑い季節の快適性を追求した高通気性デイパック
- 最大の特徴は背中の蒸れを防ぐフリースパン・バックパネル
- シリーズ共通で専用レインカバーが付属し雨天でも安心
- アリオ18は容量18Lのコンパクトなトップローディング式
- 細身のデザインでスピードハイクや街使いに適する
- アリオ22は容量22Lの定番的なパネルローディング式
- 荷物の出し入れが最も簡単で汎用性が非常に高い
- 日帰り登山から普段使いまで幅広く対応する万能モデル
- アリオ24は容量24Lのクラシックなトップローディング式
- シリーズ最大の容量で荷物が多い山行にも対応可能
- モデル選びの最大の違いは荷室へのアクセス方法
- 多くの場合、アリオ22が最もバランスの取れた選択肢
- 女性は高さが最も低いアリオ22がフィットしやすい傾向
- 普段使いでは利便性の高いアリオ22かコンパクトなアリオ18が推奨
- ノートPC専用スリーブはなく電子機器の運搬には注意が必要