ミステリーランチのバッグで特に人気の高い「フルムーン」と「ヒップモンキー」。どちらも魅力的な製品ですが、いざ選ぶとなると「自分にはどちらが合っているのだろう?」と悩んでしまう方も少なくないでしょう。
見た目は似ていても、容量や機能性には明確な違いが存在します。この記事では、フルムーンとヒップモンキーの比較を行い、それぞれのユーザーレビューから見える長所や、購入前に知っておきたいフルムーンとヒップモンキーの残念なところまで、客観的な情報に基づいて徹底的に解説します。
あなたのライフスタイルに最適なバッグを見つけるお手伝いができれば幸いです。
この記事で分かること
①フルムーンとヒップモンキーの基本的なスペックの違い
②実際のユーザーレビューから見る各モデルの長所と短所
③それぞれのバッグが活躍する具体的な利用シーン
④あなたに最適なミステリーランチのバッグを選ぶためのポイント
ミステリーランチ フルムーンとヒップモンキーの比較①

✅そもそもフルムーンとは?
✅レビューを紹介
✅ここが惜しい!残念なところ
✅アウトドアで使うとしたらどんな場面?
そもそもフルムーンとは?
ミステリーランチのフルムーンは、ブランド初期のデザインを彷彿とさせる、どこかクラシックな雰囲気が魅力のウエストバッグです。
容量は6.3Lと、ヒップモンキーと比較すると一回りコンパクトな設計になっています。この絶妙なサイズ感が、日常のちょっとしたお出かけから、荷物を最小限に抑えたいアウトドアシーンまで幅広く対応します。大きすぎず小さすぎないため、性別を問わず多くのユーザーから支持を得ています。
■フルムーンの基本スペック
- 容量:6.3L
- 重量:約400g
- サイズ:約18cm × 33cm × 19cm
- 主な特徴:体にフィットしやすい構造、シンプルな1気室構造、レトロなデザイン
バッグの側面から伸びるコンプレッションストラップを締めることで、荷物が少ない時でも体にぴったりとフィットさせることが可能です。これにより、ランニングやサイクリングといった動きの多いアクティビティ中でもバッグが揺れにくく、快適な使用感を提供してくれます。
レビューを紹介
信濃 松本からのお便り Vol.358【松本店】 ~本日はミステリーランチの小型バッグ「フルムーン」をご紹介致します。自転車の旅、旅行のサブバック、ちょっとしたお出かけでの小物入れと汎用性が高いモデルです◎~ https://t.co/LIxB8WZ9pP#ミステリーランチ #mysteryranch pic.twitter.com/OySPGPG85U
— エイアンドエフ (@aandf_corp) November 27, 2023
フルムーンを実際に使用しているユーザーからは、特にその軽さと見た目以上の収納力に高い評価が集まっています。
「財布やスマートフォン、500mlのペットボトルを入れてもまだ余裕がある」といった声が多く、日常使いには十分な容量であることがうかがえます。また、開口部が大きく開くため、荷物の出し入れがスムーズに行える点も好評です。YKK製のジッパーは開閉が非常に滑らかで、ストレスを感じさせません。
多くのレビューで共通しているのは、「大きすぎず、小さすぎない、ちょうど良いサイズ感」という点です。ヒップモンキーでは大きいと感じるけれど、サコッシュでは物足りない、という方に最適な選択肢と言えるでしょう。
さらに、ミステリーランチ製品ならではの堅牢な作りも魅力の一つです。軽量でありながら丈夫な生地を使用しているため、気兼ねなく日常的に使い込める安心感があります。
ここが惜しい!フルムーンの残念なところ
多くのメリットがある一方で、フルムーンには指摘されがちな注意点も存在します。最も多く声が挙がるのが、ウエストベルトの余った部分の処理に関するものです。
体にフィットするようにベルトを短く調整すると、余ったベルトが長く垂れ下がり、歩行中に体に当たって気になることがあります。これは同じミステリーランチのヒップモンキーでも見られる共通の課題点です。
■ベルト問題の解決策
この問題は、市販のアジャスターパーツ(ウェブドミネーターなど)を追加することで解決できます。ベルトにパーツを一つ取り付けるだけで、余った部分をすっきりとまとめることができ、使い勝手が格段に向上するという情報があります。フルムーンの購入を検討する際は、この対策も視野に入れておくと良いでしょう。
また、内部のポケットはジッパー付きのものが一つあるだけで、小物を細かく整理したい方には少し物足りなく感じるかもしれません。オーガナイザー機能よりも、メインコンパートメントに荷物をざっくりと入れたい人向けの構造になっています。
フルムーンをアウトドアで使うとしたらどんな場面?

フルムーンのコンパクトさとフィット感の良さは、特定のアウトドアシーンでその真価を発揮します。
例えば、身軽さが求められる渓流釣りが挙げられます。岩場を移動したり、藪を漕いだりする際に、大きなバックパックは動きの妨げになりがちです。
その点、フルムーンであれば体に密着させられるため、両手を自由に使え、安全かつ快適に行動できます。実際に、釣り用の小物や貴重品を入れるのに十分な容量と、急な雨にもある程度対応できる耐水性が、多くのアングラーから評価されています。
■日帰りハイキングやフェスにも最適
行動食、水、スマートフォン、小さなレインウェアなど、必要最低限の装備で楽しむ日帰りのハイキングや、音楽フェスなどでも活躍します。バッグ自体の軽さが、長時間の行動における体への負担を軽減してくれるでしょう。
言ってしまえば、「大きなバックパックは必要ないけれど、ポケットだけでは心許ない」というシチュエーションに最適なバッグです。
ミステリーランチ フルムーンとヒップモンキーの比較②

✅一方でヒップモンキーとは?
✅レビューを紹介
✅ここが惜しい!残念なところ
✅アウトドアで使うとしたらどんな場面?
✅2つを比較してみた!結局どっち?
✅まとめ:ミステリーランチ フルムーンとヒップモンキーの比較
一方でヒップモンキーとは?
ヒップモンキー(主に現在流通している「ヒップモンキー2」)は、ミステリーランチのウエストバッグの中でも特に象徴的なモデルです。
容量は8Lと、フルムーンよりも大きく、その収納力が最大の魅力と言えます。コンパクトな見た目からは想像しにくいかもしれませんが、500mlのペットボトルや薄手の上着、カメラなども収納可能です。この抜群の収納力により、ウエストバッグの枠を超えた多様な使い方に対応します。
■ヒップモンキー2の基本スペック
- 容量:8L
- 重量:約400g
- サイズ:約24cm × 30cm × 13cm
- 主な特徴:大容量、荷物を固定するコンプレッションベルト、豊富なポケット
ヒップモンキーを特徴づけるのが、正面に配置されたコンプレッションベルトです。このベルトを絞ることで、中の荷物をしっかりと固定し、バッグの型崩れを防ぎます。荷物が少ない時でもバッグが体にフィットし、アクティブな動きを妨げません。ウエストバッグとしてだけでなく、たすき掛けでボディバッグのように使うスタイルが定番となっています。
レビューを紹介
これ見るとミステリーランチのヒップモンキーもなかなかタウンユース向けではある✨ pic.twitter.com/xC2DUB0iNP
— 079904 (@079904_go) February 10, 2024
ヒップモンキーのレビューでは、やはりその圧倒的な収納力を称賛する声が多数を占めています。
「これ一つで一泊旅行の荷物も収まる」「普段使いでは容量を持て余すほど」といった意見もあり、荷物が多い人にとっては非常に頼りになる存在です。フロントと内部にそれぞれジッパーポケットが備わっているため、鍵や財布といった小物の整理がしやすい点も評価されています。
また、素材には耐久性に優れた500デニールのコーデュラナイロンが使用されており、非常にタフな作りです。少々手荒に扱ってもへこたれない堅牢性は、ミステリーランチブランドへの信頼感を高めています。
デザイン面では、ミリタリーテイストの「男前な佇まい」が人気の理由の一つです。カジュアルな服装はもちろん、アウトドアウェアとの相性も抜群で、ファッションのアクセントとしても機能します。
開口部が「蓋」のように大きく開く構造も特徴で、どこに何があるか一目で分かり、荷物の出し入れが非常にしやすいというメリットがあります。
ここが惜しい!残念なところ
大容量で便利なヒップモンキーですが、いくつかの注意点も報告されています。
一つは、フルムーンと同様にベルトの余りが長いという点です。これは多くのユーザーが指摘するポイントで、別途ベルトをまとめるためのクリップなどを用意することで快適性が増すようです。
もう一つのデメリットとして、夏場の使用時に背面が蒸れやすいという点が挙げられます。背面にはクッション性の高いパッドが内蔵されており、フィット感を高めるのに一役買っています。しかし、その厚みゆえに、気温が高い日には体に密着している部分が汗で蒸れてしまう、という個人的な感想を持つユーザーもいます。
■USA製とアジア製の違いに注意
ヒップモンキーには、アメリカ国内で生産された高価な「USA製」と、ベトナムやフィリピンで生産された比較的安価な「ヒップモンキー2」が存在します。現在、市場に多く流通しているのは後者です。
基本的なデザインや容量は同じですが、価格や一部のパーツ、タグの表記が異なりますので、購入の際はどちらのモデルかを確認することをおすすめします。
アウトドアで使うとしたらどんな場面?

ヒップモンキーの8Lという容量は、アウトドアシーンでの活用の幅を大きく広げます。
例えば、キャンプや野外フェスでは、財布やスマートフォンなどの貴重品に加えて、タオル、モバイルバッテリー、小型のLEDランタン、さらには薄手のレインジャケットまで収納可能です。両手を空けておきたいこれらのシーンで、リュックを背負うほどではない絶妙な荷物量をスマートに持ち運べます。
■カメラバッグとしての活用
マチが広く、コンプレッションベルトで荷物を固定できるため、ミラーレスカメラや交換レンズを収納するカメラバッグとして活用するユーザーもいます。クッション性は専用品に劣るため、インナーケースと組み合わせるのがおすすめです。
このように、フルムーンよりも多くの荷物を持ち運びたい、あるいは天候の変化に備えて上着を一枚入れておきたいといった、「備え」を重視するアウトドア活動において非常に心強いパートナーとなります。
2つを比較してみた!結局どっち?

ここまで両モデルの特徴を見てきましたが、最後にスペックを表で直接比較してみましょう。どちらが自分の使い方に合っているか、最終的な判断の参考にしてください。
項目 | MYSTERY RANCH FULL MOON | MYSTERY RANCH HIP MONKEY 2 |
---|---|---|
容量 | 6.3L | 8L |
サイズ(約) | 高さ18×幅33×奥行19cm | 高さ24×幅30×奥行13cm |
重量(約) | 400g | 400g |
主な特徴 | ・コンパクトで体にフィット ・レトロなデザイン ・動きの多いシーンに最適 | ・圧倒的な収納力 ・コンプレッションベルト ・荷物が多いシーンに最適 |
価格帯の目安 | 8,000円台~ | 10,000円台~ |
表を見ると、最も大きな違いはやはり容量にあることが分かります。2L近い容量の差は、実際に収納できるアイテムに大きく影響します。一方で、重量はほぼ同じであるため、純粋に「どれくらいの荷物を持ちたいか」が選択の分かれ目となります。
■選択のポイント
フルムーンがおすすめな人
→ とにかく身軽に行動したい、荷物は財布とスマホなど必要最低限で十分、という方。
ヒップモンキーがおすすめな人
→ 飲み物や上着も持ち歩きたい、一つのバッグで様々なシーンに対応したい、という方。
あなたの普段の荷物の量や、バッグを使いたいシーンを具体的に想像することが、最適なモデル選びへの近道です。
まとめ:ミステリーランチ フルムーンとヒップモンキーの比較
この記事では、ミステリーランチのフルムーンとヒップモンキーについて、様々な角度から比較を行いました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。
- フルムーンは容量6.3Lでコンパクトなモデル
- ヒップモンキーは容量8Lで収納力が高いモデル
- フルムーンはレトロなデザインが特徴
- ヒップモンキーはコンプレッションベルトが象徴的
- 両モデルとも体にフィットさせる工夫がされている
- ユーザーレビューではどちらも堅牢な作りが評価されている
- フルムーンは軽さと絶妙なサイズ感が人気
- ヒップモンキーは見た目以上の収納力が魅力
- 両モデル共通の注意点としてベルトの余り問題がある
- この問題は市販のパーツで解決可能
- ヒップモンキーは夏場に背面が蒸れやすいという意見もある
- フルムーンは渓流釣りなど身軽さが求められるシーンで活躍
- ヒップモンキーはキャンプやフェスなど荷物が多めのシーンで活躍
- 選択の最大の決め手は「持ち歩きたい荷物の量」
- 価格はヒップモンキーの方がやや高めの設定
これらの情報を元に、ご自身のライフスタイルやファッションに合った、最高の相棒を見つけてください。