アウトドアブランド、モンベルのフリースは、その品質の高さとコストパフォーマンスで多くの人々に愛されています。中でも人気の「クリマプラス」シリーズについて、「100と200、一体どちらを選べば良いのだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そもそもクリマプラスとは何かという基本から、2つの違いを比較し、それぞれのモデルに関する詳細な100のレビューと200のレビューをお届けします。さらに、100の登山シーンでの活用法や、200の登山における適性、そして購入前に必ず確認したいサイズ感に至るまで、あらゆる角度から徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの用途に最適な一着がきっと見つかるはずです。
この記事でわかること
①クリマプラス100と200のスペック上の明確な違い
②各モデルのメリット・デメリットと具体的な活用シーン
③登山などのアクティビティにおける最適な選び方
④自分に合ったサイズ感を見つけるためのポイント
モンベルのクリマプラス100・200の違いとレビュー【基礎編】

✅そもそもモンベルのクリマプラスとは?
✅2つの違いを徹底比較
✅汎用性が魅力!100・レビュー
✅保温性重視なら200・レビュー
そもそもモンベルのクリマプラスとは?
モンベルの「クリマプラス」とは、モンベルが独自に開発した高機能なフリース素材のことです。一般的なフリースが持つ保温性に加え、アウトドア環境で求められるさまざまな性能を高いレベルで実現しているのが特徴になります。
その秘密は、繊維の間に多くの空気を蓄えることで高い保温性を保ちつつ、汗をかいた際には素早く湿気を外に逃がす優れた通気性と速乾性にあります。素材にはポリエステルが使われており、軽量でありながらも、体の動きを妨げない優れたストレッチ性も備えています。
ただ暖かいだけでなく、アクティブに動く際の快適性まで追求して作られた、まさにアウトドア活動のためのフリース素材と言えるでしょう。
クリマプラス素材の主な特徴
高い保温性: 繊維間に空気を保持し、体温を逃がしません。
通気性と速乾性: 汗をかいても蒸れにくく、汗冷えを防ぎます。
ストレッチ性: 伸縮性に優れ、あらゆる動きに快適にフィットします。
軽量性: 軽やかで、持ち運びにも負担が少ないです。
2つのクリマプラスの違いを徹底比較
クリマプラス100と200、この二つのモデルを分ける最も根本的な違いは、「生地の厚み」から生まれる設計思想にあります。片やアクティブな「動」の快適性を追求し、もう一方は静的な「静」の暖かさを重視しています。この違いが、保温力、通気性、重量、そして最適な用途といったあらゆる側面に影響を与えているのです。
まずは、両者のスペックを一覧で確認し、その全体像を掴みましょう。この表を基に、各項目の持つ意味をさらに深く掘り下げていきます。
比較項目 | クリマプラス100 | クリマプラス200 |
---|---|---|
設計コンセプト | 行動着・中間着(動的保温) | 保温着・アウター(静的保温) |
生地の厚み | 中厚手 | 厚手 |
生地の感触 | しなやかで体にフィット | ふっくらとボリュームがある |
保温力 | 適度で調整しやすい | 単体で高い保温性を発揮 |
通気性・速乾性 | 非常に高い | やや控えめ |
重量(ジャケットMen’s) | 約333g(軽量) | 約437g(やや重め) |
収納性(かさばり) | コンパクト | やや大きい |
価格(ジャケットMen’s) | 8,140円(税込) | 8,250円(税込) |
推奨シーズン | 春・夏(高山)・秋 | 秋・冬 |
※重量、価格は2025年9月19日時点の「クリマプラス100 ジャケット Men’s」「クリマプラス200 ジャケット Men’s」を参考にしています。モデルや年度によって変動する場合があります。
最大の違いは「生地の厚み」と「保温力」
表の通り、両者の違いは「生地の厚み」に集約されます。フリースが暖かいのは、起毛した繊維の間に「デッドエア」と呼ばれる動かない空気の層を保持するからです。クリマプラス200は生地が厚い分、より多くのデッドエアを溜め込むことができるため、クリマプラス100よりも高い保温力を発揮します。
これを身近な衣類で例えるならば、クリマプラス100が「汎用性の高いカーディガンやスウェットシャツ」だとすれば、クリマプラス200は「本格的な冬用のセーターやニット」に相当します。どちらが優れているというわけではなく、求められる暖かさのレベルが根本的に異なるのです。
「通気性」と「速乾性」のトレードオフ
高い保温力を持つクリマプラス200ですが、それは通気性とのトレードオフの上に成り立っています。生地が厚く繊維の密度も高いため、クリマプラス100に比べると空気の抜けは穏やかです。そのため、登山やランニングなど汗を多くかく活動中に着用すると、熱や湿気がこもりやすく、不快に感じることがあります。
一方で、クリマプラス100は抜群の通気性で積極的に湿気を外へ逃がすため、汗をかいてもベタつきにくく、常にドライな着心地を保ちやすいのが特徴です。この特性が、行動着としての評価を不動のものにしています。
「重量」と「収納性(かさばり)」
ジャケット単体で約100gの重量差は、手に持てばすぐに分かる違いです。しかし、それ以上に重要なのが「収納性(かさばり)」になります。クリマプラス200は生地にボリュームがあるため、ザックの中で相応のスペースを必要とします。
対照的に、クリマプラス100は比較的コンパクトに圧縮できるため、登山の防寒着や旅行の際の予備の一枚として気軽に持ち運ぶことが可能です。装備の軽量化・コンパクト化が求められるシーンでは、この差は非常に大きなメリットとなるでしょう。
結局、どちらを選べばいいの?
もしあなたがどちらか一着だけを選ぶなら、「どちらの状態でいる時間が長いか?」を考えてみてください。山を歩いている時間、体を動かしている時間が長いならクリマプラス100が最適です。逆に、キャンプや釣り、冬の屋外での作業など、じっとしている時間が長いならクリマプラス200があなたの体を冷えから守ってくれるでしょう。
汎用性が魅力!100・レビュー
5年間、秋から春まで3シーズン、風呂上がりから起床まで&自転車に乗っている間を除き、仕事中も休日も家でも外でも着続けてきたモンベルのクリマプラス100ジャケット(左)がついに寿命を迎えた。
— やくも (@wartori621) February 20, 2025
…ので、5年前同時購入していた2着目(右)を開封して事なきを得た。
10年間、おれは同じ服を着るのか… pic.twitter.com/msKFMWoRdf
クリマプラス100の最大の魅力は、3シーズンにわたって活躍するその汎用性の高さです。適度な保温性と高い通気性を兼ね備えているため、さまざまなシーンで快適な着心地を提供してくれます。
春や秋にはTシャツの上に羽織るアウターとして最適ですし、冬場にはシェルの下に着るミドルレイヤー(中間着)として活躍します。生地が厚すぎないため着ぶくれしにくく、重ね着しても動きやすいのが嬉しいポイントです。
また、運動量の多いアクティビティでも蒸れにくく、汗をかいてもすぐに乾くため、常にドライな状態を保てます。袖口に親指を通せるサムホールが付いているモデルもあり、手の甲まで暖かく保てるなど、細かな配慮も行き届いています。耐久性にも定評があり、適切なケアをすれば長年にわたって愛用できる一着です。
クリマプラス100の注意点
クリマプラス100は通気性が高い反面、風を比較的通しやすいという特性があります。そのため、風が強い日や気温の低い環境でアウターとして使用する際は、ウインドブレーカーやレインウェアなど、防風性のあるウェアを上に重ねることが快適さを保つための重要なポイントになります。
保温性重視なら200・レビュー
クリマプラス200は、冬場の活動や寒さが厳しい環境で真価を発揮する、保温性に特化したモデルです。厚手の生地が体温で暖められた空気の層をたっぷりと保持し、冷たい外気をシャットアウトしてくれます。
特に、冬のキャンプや釣り、天体観測といった、あまり体を動かさないけれどもしっかりと防寒したいシーンでは絶大な信頼を置けます。一枚でアウターとしても十分な暖かさを備えており、見た目にも温かみのある風合いが特徴です。
襟元や袖口など、汚れやすく傷みやすい部分には別の生地を当てるなどの工夫が施されているモデルもあり、ハードな使用にも耐えるタフさも持ち合わせています。
一方で、その高い保温性はデメリットにもなり得ます。保温性を重視するあまり、通気性はクリマプラス100に比べてやや控えめです。
モンベルはオシャレという意味では遅れをとると思うが、機能という面では間違いなく。もはやインナーは基本的にモンベルしか着ていないし、クリマプラス200のライニングジャケットはすさまじく有能。 https://t.co/ua8TEOEamz
— フクメン@R.I.P. Tomo (@fukumens) February 23, 2023
クリマプラス200の注意点
高い保温力ゆえに、運動量が多いアクティビティの行動着としてはオーバースペックとなり、暑くなりすぎることがあります。汗を大量にかくと乾きにくさにも繋がり、かえって汗冷えの原因になる可能性も。冬山登山などでの使用は、行動着としてではなく、休憩中や山小屋で羽織る保温着としての活用がおすすめです。
モンベルのクリマプラス100・200の違いとレビュー【用途編】

✅サイズ感と選び方
✅100の登山での活用法
✅200の登山での活用法
✅まとめ:モンベルのクリマプラス100・200の違いとレビュー
サイズ感と選び方
クリマプラスシリーズを選ぶ上で、機能性と同じくらい重要なのがサイズ感です。モデルによって想定される着用シーンが異なるため、フィット感にも若干の違いがあります。用途に合わせて最適なサイズを選ぶことで、ウェアの性能を最大限に引き出すことができます。
クリマプラス100のサイズ選び
クリマプラス100は、中間着としての着用を主な目的としているため、比較的体にフィットするタイトめなシルエットに設計されています。アウターを重ねた際に中でごわつかず、動きやすさを確保するためです。
基本的にはジャストサイズを選ぶのがおすすめですが、春や秋にアウターとしてゆったり着たい場合は、ワンサイズ上を検討するのも良いでしょう。
クリマプラス200のサイズ選び
一方、クリマプラス200はアウターとしての着用や、寒い時期に中に着込むことを想定しているため、クリマプラス100に比べるとややゆとりのある作りになっています。インナーやシャツの上から羽織っても窮屈に感じにくいサイズ感です。
こちらも基本はジャストサイズで問題ありませんが、厚手のインナーを重ね着することが多い方は、試着の上でサイズを決めると安心です。
購入前には公式サイトの確認を
サイズ感は個人の体型や好みによっても変わるため、可能であれば実店舗での試着が最も確実です。難しい場合は、モンベル公式サイトに掲載されているサイズ表を参考に、ご自身の体の寸法と比較して慎重に選びましょう。
(参照:モンベル公式サイト サイズ表)
100の登山での活用法
クリマプラス100は、春から秋にかけての3シーズンの登山において、行動着として極めて優れたパフォーマンスを発揮します。その最大の理由は、行動中に発生する汗を効率的に処理する「汗処理能力」の高さにあります。
優れた通気性と速乾性により、汗を素早く生地の外へ放出し、体をドライに保つことで、体温が奪われる危険な「汗冷え」のリスクを大幅に軽減してくれるのです。
ミッドはモンベルの「クリマプラス200」と、「プラズマ1000ダウンジャケット」。ハードシェルもモンベルだけど、着古しているので記録しなくても良いかな。 pic.twitter.com/SgRPtBXdXz
— autopoiesis (@986px) February 5, 2021
行動着としての圧倒的なパフォーマンス
登山では、歩き始めは寒くても、登り始めるとすぐに汗ばむという状況が頻繁に起こります。ここでかいた汗を放置してしまうと、休憩中や風に吹かれた際に急激に体温が低下し、低体温症につながることも少なくありません。クリマプラス100は、まさにこの問題を解決するために設計されたウェアです。
肌面の汗を素早く吸い上げて外側へ拡散させるため、ウェア内部は常に快適な状態が保たれます。まるで呼吸するかのように湿気をコントロールしてくれるため、激しい運動を続けても不快な蒸れを感じにくいのです。
言ってしまえば、気温や運動量の変化に柔軟に対応してくれる「賢いセカンドスキン(第二の皮膚)」のような役割を果たします。
シーズン・山域別の具体的な活用術
クリマプラス100の汎用性は、様々な季節や標高の山で実感できます。
- 春・秋の低山ハイク
麓と山頂で気温差が大きい春や秋の登山では、クリマプラス100が中心的な役割を担います。行動中はベースレイヤーの上にこれ一枚で十分なことが多く、体が熱くなればフロントジッパーの開閉で簡単に温度調節が可能です。そして、風の強い稜線や休憩で体が冷える場面では、上からウインドシェルやレインウェアを羽織ることで、一気に保温性を確保できます。 - 夏のアルプス・高山
夏山であっても、標高が2,500mを超える高山では気温が10℃以下になることも珍しくありません。このような環境で天候が崩れれば、夏でも低体温症のリスクは十分にあります。クリマプラス100は、軽量でコンパクトに収納できるため、「万が一のための防寒着」としてザックに常備しておくのに最適です。朝晩の冷え込みが厳しい山小屋やテント場での羽織ものとしても重宝します
レイヤリングにおける中心的な役割
皆からよく寒くないの?と聞かれるけど作業着の下に4枚(スケスケベスト、スーパーメリノウール、半T、クリマプラス)着てるんですよ
— かどもん (@kwabibinga) January 16, 2024
長袖が無いのは手洗い、洗い物しやすいようにね pic.twitter.com/Cme7iMXn8O
登山の服装の基本である「レイヤリング(重ね着)」において、クリマプラス100はミドルレイヤー(中間着)として理想的な一着です。
まず、肌に直接触れるベースレイヤー(下着)には、汗を素早く吸い上げるポリエステルやメリノウールなどの高機能素材を選ぶことが重要です。これにより、クリマプラス100の持つ湿気を外へ逃がす性能が最大限に引き出されます。
逆に言えば、汗を保持しやすい綿のTシャツなどを下に着てしまうと、せっかくの機能が半減してしまうため注意が必要です。そして、一番外側に着るアウターレイヤー(シェル)には、防水性や防風性を持つジャケットを組み合わせます。
こうすることで、「ベースレイヤーで汗を吸い上げ、ミドルレイヤーで拡散・保温し、アウターレイヤーで雨風を防ぐ」という理想的なレイヤリングシステムが完成し、あらゆる天候に対応できるようになります。
知っておくべき限界と注意点
非常に優秀なクリマプラス100ですが、万能ではありません。その限界を知っておくことも安全な登山には不可欠です。最大の注意点は「防風性の低さ」です。通気性が高いことの裏返しとして、風は容易に通り抜けてしまいます。単体では風によって体感温度が大きく下がるため、風のある場所では必ずシェルを携帯しましょう。
また、森林限界を超えるような本格的な冬山登山においては、クリマプラス100の保温力だけでは不十分です。あくまで3シーズンの行動着、もしくは積雪の少ない冬の低山ハイクまでが主な活躍の場と考えるのが賢明です。
200の登山での活用法
モンベルのクリマプラス200買いました。色は黒。アウトドアブランドでコスパに関しては右に出るブランドはないな。おすすめです。#montbell#モンベル pic.twitter.com/uucJNJiSD9
— なし (@ngngs28) December 7, 2024
クリマプラス200の真価は、「スタティックインサレーション(静的保温着)」、つまり保温に特化した一着として活用することで最大限に引き出されます。前述の通り、その高い保温力は、歩行中などの行動時に着用するにはオーバースペックとなり、過剰な発汗による「オーバーヒート」を招く可能性が高いからです。
そのため、登山においては行動中に着るのではなく、適切なタイミングで羽織る「保温着」としてザックに忍ばせておくのが最も賢い使い方と言えるでしょう。
「保温着」としての役割に特化する
なぜ行動着として不向きなのか、もう少し詳しく見ていきます。登山中に体が熱くなりすぎると、体は体温を下げようと大量の汗をかきます。クリマプラス200の高い保温性はこの熱を内部に溜め込んでしまい、汗の蒸発を妨げがちです。
そして、汗で濡れたウェアは休憩時に外気で急激に冷やされ、かえって低体温のリスクを高めるという悪循環に陥りかねません。この点から、クリマプラス200は「行動を止めた瞬間に、汗が冷える前に羽織る」という役割に特化させるべきです。
ダウンジャケットと比較した場合、フリース素材は湿気に強いという大きなメリットがあります。万が一、雪や結露で少し濡れてしまっても、ダウンほど急激に保温性が低下することがありません。この安心感は、天候が変わりやすい山岳環境において大きなアドバンテージとなります。
具体的な活用シーンとタイミング
では、具体的にどのようなタイミングでクリマプラス200を着用するのが効果的なのでしょうか。
- 山頂や稜線での休憩・食事
汗をかきながらたどり着いた山頂は、風にさらされ体温が最も奪われやすい場所です。ザックを下ろしたら、「寒い」と感じる前に、今着ている行動着の上からすぐにクリマプラス200を羽織ることが重要です。この一手間が、快適な休憩時間を確保し、体力の消耗を防ぎます。 - テント場や山小屋でのリラックスウェアとして
一日の行動を終え、日が落ちて急に冷え込むテント場や山小屋での着用に最適です。汗で濡れた行動着から着替えた後、この一枚を羽織るだけで安心感のある暖かさに包まれます。汚れを気にせずラフに扱える耐久性の高さも、リラックスしたい場面では嬉しいポイントです。 - 緊急時や不測の事態(ビバーク)への備え
道迷いや怪我など、予期せぬトラブルで行動不能になった際、クリマプラス200は命を守るための重要な安全装備となり得ます。確実に体温を維持してくれるこの一着がザックに入っているという事実は、精神的な安心にも繋がります。
冬季アクティビティでの心強いパートナー
特に、冬の低山ハイキングやスノーシューイングといったアクティビティでは、クリマプラス200は心強いパートナーになります。これらの活動は、運動中は汗をかくほど暑くなる一方で、休憩に入ると氷点下の冷気に晒されるという、寒暖差が非常に激しいのが特徴です。
短い休憩のたびにこまめに羽織ることで、体温の低下を最小限に抑え、快適に行動を続けることができます。まさに「動と静」を繰り返す冬のアクティビティのためにあるようなウェアと言えるでしょう。
今年寒さ厳しい、暖房費高い、って思ってる人は、モンベルのクリマプラス200のベストかTを買おう。
— まおまお (@nontamum) January 23, 2023
8000円くらいするのだけど、10年着ても毛玉にならないし、荒っぽく着ててもジップ類はまだ大丈夫だから、買う価値あると思う。産後の腰痛がひどい時に、背中が寒くて買って以来、冬はいつも着てる。 pic.twitter.com/khAPqfBPNf
行動着として使える例外的なケース
基本的には保温着としての活用を推奨しますが、例外もあります。例えば、厳冬期の氷上ワカサギ釣りや野鳥観察など、運動量が極端に少なく、じっとしている時間が非常に長い場面です。
また、極度に寒がりな方が、ゆっくりとしたペースで歩く場合にも行動着として選択肢に入るかもしれません。ただし、少しでも汗ばむようなら、すぐに脱いで温度調節をすることが大切です。
まとめ:モンベルのクリマプラス100・200の違いとレビュー
この記事では、モンベルのクリマプラス100と200について、その違いとレビューを多角的に解説しました。最後に、最適な一着を選ぶためのポイントをまとめます。
- クリマプラスはモンベルが独自開発した高機能フリース素材
- 100と200の最も大きな違いは生地の厚みとそれに伴う保温性
- クリマプラス100はバランスに優れ3シーズンに対応する汎用モデル
- 通気性と速乾性が高くアクティブなシーンの行動着に最適
- 春や秋には一枚でアウターとしても十分に活躍する
- クリマプラス200は保温性に特化し冬場の防寒で頼りになるモデル
- 冬キャンプなど動きの少ないアクティビティで真価を発揮
- 運動量の多い場面ではオーバースペックで暑すぎる場合がある
- サイズ感は100がタイトめ、200がややゆとりのある作り
- 登山では100を行動着、200を休憩時の保温着として使い分けるのが基本
- どちらのモデルも風を通しやすいため防風性のあるシェルとの併用が効果的
- 高い耐久性を持ち長期間にわたって愛用できるコストパフォーマンスの良さも魅力
- どちらを選ぶか迷ったらまずは汎用性の高いクリマプラス100がおすすめ
- 自分の主な用途や活動する季節を明確にすることが最適な一着を選ぶコツ
- 購入前には公式サイトでのスペック確認や実店舗での試着を推奨