夏の登山で気になるのが、強い日差しによる紫外線です。登山の服装選びで、ノースフェイスのアームカバーを検討しているものの、その特徴や実際のレビューが気になっている方も多いのではないでしょうか。
また、アームカバーのUVカット効果はどの程度なのか、自分の腕に合うサイズ感はどのように選べば良いのか、選び方とポイントで失敗や後悔をしたくないものです。
この記事では、ノースフェイスのアームカバーが持つ独自の特徴から、適切な選び方、何色が使いやすいかといった具体的な疑問まで、詳しく解説します。さらに、日焼け止めとの併用がベストなのか、それともどちらか一方で十分なのかという悩みにもお答えします。
比較対象としてユニクロやワークマンのアームカバーも取り上げ、それぞれの違いを明らかにすることで、あなたに最適な一着を見つける手助けをします。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
①ノースフェイス製アームカバーの具体的な特徴やUVカット効果
②登山初心者でも失敗しないアームカバーの選び方とポイント
③日焼け止めとの効果的な併用方法や最適な色の選び方
④ユニクロやワークマン製品との比較を通した最適な一着の見つけ方
ノースフェイスの登山用アームカバー:効果と選び方

✅アームカバーのUVカット効果
✅選び方とポイントを初心者に解説
✅特徴とサイズ感
✅アームカバーのレビュー
アームカバーのUVカット効果
登山後。
— ゆず|登山は万能薬 (@Mu93mF4F7VqztXs) July 10, 2023
アームカバーって改めて日焼け止め効果があることを実感しました。 pic.twitter.com/4GPlNmNGW4
登山において紫外線対策は、快適な活動を続けるために不可欠な要素です。標高が1,000m上がるごとに紫外線量は約10%増加すると言われており、高所での活動となる登山では平地よりも格段に強い紫外線を浴びることになります。
このため、適切な対策を怠ると、肌が赤くなる日焼けだけでなく、長期的なシミやシワの原因にもなりかねません。アームカバーを着用する最大の理由は、この紫外線を物理的に遮断できる点にあります。
日焼け止めクリームのように汗で流れたり、時間が経つことで効果が薄れたりする心配が少なく、一度装着すれば長時間にわたって安定したUVカット効果が期待できます。肌を布で覆うという単純な方法ですが、これが非常に効果的なのです。
具体例を挙げると、日焼けは単に肌の色が変わるだけでなく、皮膚へのダメージによる疲労感の増大にもつながります。体力を消耗しやすい登山中に、紫外線による余計なストレスを避けることは、パフォーマンスを維持する上でも大切です。
加えて、アームカバーは紫外線対策だけでなく、虫刺されや、木の枝・岩などによる擦り傷から肌を守る役割も果たしてくれます。これらの点から、アームカバーは登山の快適性と安全性を高めるための有効なギアと言えます。
選び方とポイントを初心者に解説
登山用のアームカバーを初めて選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることで、失敗を防ぎ、より快適な一着を見つけることができます。デザインや価格だけでなく、機能性に注目することが鍵となります。
機能性で選ぶ
まず確認したいのが機能性です。夏の登山では大量の汗をかくため、汗を素早く吸収し、乾燥させる「吸湿速乾性」は必須の機能と考えられます。肌が濡れたままだと不快なだけでなく、休憩時に体が冷える原因にもなります。
また、肌に触れるとひんやりと感じる「接触冷感」機能があれば、暑い日でも快適性が向上します。さらに、腕の動きを妨げない「ストレッチ性」も、特に岩場などで腕を大きく動かす際に大切です.
サイズ感で選ぶ
次に、自分の腕に合ったサイズを選ぶことが求められます。サイズが小さすぎると血行を妨げ、圧迫感から不快に感じることがあります。逆に大きすぎると、歩いているうちにずり落ちてきてしまい、何度も引き上げる手間が発生します。
多くの製品には腕周りのサイズが記載されているため、購入前に自身の腕の太さを測っておくと良いでしょう。二の腕部分に滑り止めのゴムが付いている製品は、ずり落ちを防ぐのに有効です。
UVカット性能で選ぶ
紫外線対策を主な目的とする以上、UVカット性能の高さは非常に重要です。製品には「UPF(紫外線保護指数)」という数値が記載されていることが多く、この数値が高いほど紫外線防止効果が高まります。
一般的に「UPF50+」が最高値とされており、長時間の屋外活動である登山には、UPF40以上の高い性能を持つ製品を選ぶと安心です。
ノースフェイスのアームカバーの特徴とサイズ感
世界的なアウトドアブランドであるノースフェイスは、機能性に優れた登山用アームカバーも展開しています。ただ紫外線を防ぐだけでなく、ブランド独自の技術を投入し、過酷な環境下での快適性を追求しているのが大きな特徴です。
ノースフェイスのアームカバーの代表的な機能として、「Dry Dotテクノロジー」が挙げられます。これは生地の肌面に撥水糸を使用することで、かいた汗を素早く表面に吸い上げて拡散し、肌をドライな状態に保つ技術です。
これにより、汗によるベタつきや、汗が乾く際の気化熱で体温が奪われる「汗冷え」を効果的に軽減します。長時間の行動で汗をかき続ける登山シーンにおいて、この機能は大きなメリットとなります。
また、銀イオンによるポリジン・ステイフレッシュ加工が施されている製品もあり、これは微生物やバクテリアの繁殖を抑制し、汗の臭いを防ぐ抗菌防臭効果を発揮します。数日間にわたるテント泊など、着替えが難しい状況でも快適に使用し続けることが可能です。
サイズ感については、ユニセックス(男女兼用)でS、M、Lといったサイズ展開が基本です。伸縮性の高い素材が使われているため、ある程度の体格差には対応できますが、最適なフィット感を得るためには、やはり試着するか、公式サイトなどで公表されている腕周りや長さの寸法を確認することが推奨されます。
フィット感が高い製品が多いため、締め付けが苦手な方は一つ上のサイズを検討するのも一つの方法です。
アームカバーのレビュー
ノースフェイスの登山用アームカバーは、実際に使用したユーザーから高い評価を得ていますが、客観的な視点からその長所と注意点を整理します。
高いフィット感とドライ性能
多くのレビューで指摘されるのが、その優れたフィット感です。ストレッチ性の高い素材と立体的なカッティングにより、腕の動きにしっかりと追従し、ずり落ちにくいと評判です。
前述の通り、独自の「Dry Dotテクノロジー」によるドライ性能も高く評価されており、「汗をかいても肌がサラサラしている」「休憩中の汗冷えを感じにくい」といった声が多く見られます。長時間の登山でもストレスなく着用し続けられる点は、大きな魅力と考えられます。
ブランドイメージとデザイン性
ノースフェイスというブランドが持つ信頼性や、洗練されたシンプルなデザインも人気の理由です。ワンポイントのロゴが入ったデザインは、さまざまなウェアと合わせやすく、ファッション性を重視するユーザーからも支持されています。
価格とUVカット性能に関する注意点
一方で、注意すべき点も存在します。一つは価格帯です。機能性が高い分、他のブランド、特にワークマンやユニクロの製品と比較すると高価になる傾向があります。初めてアームカバーを試す方にとっては、少しハードルが高く感じるかもしれません。
もう一つの注意点として、一部のモデルではUVカット性能を示すUPF値が「15-30」と、他の専門ブランドの「UPF50+」に比べて低い場合があります。
もちろん、日常生活や短時間の活動では十分な性能ですが、森林限界を超える高山など、特に強い紫外線を浴びる環境での使用を想定している場合は、モデルごとのUPF値をしっかりと確認する必要があります。
ノースフェイスの登山用アームカバー:ユニクロとワークマンとの比較

✅黒と白どっち?何色が使いやすい
✅日焼け止めとどっちが効果的?併用がベスト
✅ユニクロのアームカバー・詳しく解説
✅ワークマンのアームカバー・詳しく解説
✅まとめ:ノースフェイスの登山用アームカバー
黒と白どっち?何色が使いやすい
アームカバーを選ぶ際に、意外と悩むのが「色」の選択です。特に定番である黒と白は、それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが良いかは一概には言えません。自身の登山スタイルや何を重視するかによって、最適な色は異なります。
一般的に、黒をはじめとする濃い色は紫外線を吸収する性質があるため、UVカット率が高いとされています。そのため、紫外線対策を最優先に考えるのであれば、黒やネイビーなどのダークカラーが適しています。肌への紫外線の到達を最大限に防ぎたい方には、黒が最も合理的な選択肢となります。
しかし、黒には熱を吸収しやすいというデメリットも存在します。炎天下ではアームカバー自体が熱を持ち、暑さを感じやすくなる可能性があります。涼しさを重視する方にとっては、この点が少し気になるかもしれません。
一方で、白や水色などの淡い色は、光を反射する性質があるため、熱を吸収しにくく、黒に比べて涼しく感じられます。見た目にも涼しげで、夏のウェアともコーディネートしやすいでしょう。ただし、黒と比較するとUVカット率はわずかに劣る傾向があるほか、土や泥などの汚れが目立ちやすいという欠点があります。
色 | メリット | デメリット | おすすめのシーン |
---|---|---|---|
黒・濃色 | UVカット率が高い | 熱を吸収しやすく、暑く感じることがある | 紫外線対策を最優先したい高山登山や長時間の活動 |
白・淡色 | 熱を吸収しにくく、涼しい | UVカット率は濃色に劣る傾向、汚れが目立ちやすい | 涼しさを優先したい低山ハイクや夏の普段使い |
以上のことから、絶対的な日焼け対策を求めるなら黒、少しでも涼しく快適に過ごしたいなら白、というように、優先順位に合わせて色を選ぶのが賢明な方法です。
日焼け止めどっちが効果的?併用がベスト
紫外線対策として、アームカバーと日焼け止めはしばしば比較されますが、どちらか一方が絶対的に優れているわけではありません。それぞれの長所と短所を理解し、状況に応じて使い分けること、そして最適解として「併用」を視野に入れることが大切です。
アームカバーの最大の長所は、一度装着すれば効果が持続することです。物理的に肌を覆うため、汗で流れたり、こすれて落ちたりする心配がありません。こまめに塗り直す手間が省けるので、特に長時間の登山では非常に便利です。
対して日焼け止めは、手軽に塗ることができ、アームカバーでは覆うことのできない顔や首、手の甲など、あらゆる露出部分に使えるのが利点です。ただし、効果を持続させるためには2~3時間おきに塗り直す必要があり、汗を大量にかく登山中にはその手間が負担になることもあります。
対策方法 | 長所(メリット) | 短所(デメリット) |
---|---|---|
アームカバー | ・効果が持続する・塗り直しの手間がない・虫刺されや擦り傷も防げる | ・覆っている部分しか防げない・着脱の手間がある・製品によっては蒸れを感じる |
日焼け止め | ・全身の露出部分に使える・手軽に使用できる・ファッションに影響しない | ・こまめな塗り直しが必要・汗や摩擦で落ちやすい・肌への負担や使用感が気になる場合がある |
これらの特性を踏まえると、最も効果的な方法は両者を併用することです。具体的には、腕全体をアームカバーで保護し、袖口とアームカバーの隙間や、手の甲、そして顔や首筋といったアームカバーで覆えない部分には日焼け止めを塗る、という使い方です。
この方法であれば、塗り直しの手間を最小限に抑えつつ、隙間なく紫外線を防ぐことが可能になります。登山のような過酷な環境下では、この併用が最も確実で安心な対策と言えるでしょう。
ユニクロのアームカバー・詳しく解説
最近買って感動したもの、UVカットのアームカバー(今更🤣)
— ピノ 7m (@pino_ESTJ) June 8, 2025
つけても暑くないしスーパー入ったらもちろん、日陰や風受けるだけで腕だけひんやり涼しくなるのスゲェー!!と感動した。
これが990円か。ユニクロに乾杯🥂 pic.twitter.com/ugWZuWDSeZ
高い機能性を持ちながら、圧倒的なコストパフォーマンスで知られるユニクロも、登山で活用できるアームカバーを販売しています。特に「UVカットシームレスアームカバー」は、多くのユーザーから支持を得ています。
この製品の最大の特徴は、ユニクロ独自の「エアリズム」と同等の素材が使われている点です。ナイロンとポリウレタンから成る生地は、接触冷感機能を備え、肌に触れるとひんやりとした感触を提供します。また、非常に滑らかで肌触りが良く、汗をかいてもサラッとした着心地が持続します。
さらに、製品名にもある通り「シームレス」、つまり縫い目がない構造になっているため、縫い目が肌に当たってゴロついたり、ストレスを感じたりすることがありません。長時間の着用でも快適性が保たれるように設計されています。
価格も1,000円以下と非常に手頃で、アームカバーを初めて試す方でも気軽に購入できる点は大きな魅力です。ただし、専門的なアウトドアブランドの製品と比較した場合の注意点も存在します。
例えば、エアリズムのTシャツなどに見られる「消臭機能」は、このアームカバーには備わっていないことが多いようです。また、着圧による筋肉のサポート機能や、防虫機能といった付加価値は基本的にありません。
あくまで基本的なUVカットと快適性を追求したモデルであり、より高度な機能を求める場合には、ノースフェイスなどの専門ブランドの製品が適していると考えられます。手軽に紫外線対策を始めたい初心者の方や、普段使いと兼用したい方には非常におすすめできる一着です。
ワークマンのアームカバー・詳しく解説
一昨日、恥ずかしながら人生ではじめてアームカバー着けたんですが…(笑)冷感で涼しくてこんなにいいとは思いませんでした(笑)
— いーぬい@山ごはん屋 (@iinui88) July 22, 2024
日焼け対策や草木の擦れ防止にもなって、めちゃストレスフリー!!こんなにいいモノだったのか😂
ワークマンで800円✨ pic.twitter.com/sgorTHgCP7
作業着の専門店から、今や高機能・低価格なアウトドアウェアの代名詞的存在となったワークマンも、登山で活躍するアームカバーを豊富にラインナップしています。その魅力は、専門ブランドに匹敵するほどの高い機能性を、驚くような低価格で実現している点にあります。
代表的な製品である「トリプル冷感アームスリーブ」は、その名の通り3つの冷感機能を搭載しています。生地自体が持つ「接触冷感」に加え、裏地には汗に反応して熱を吸収する「キシリトール加工」、さらに肌に清涼感を与える「メントール」プリントが施されており、夏場の厳しい暑さの中で高い冷却効果を発揮します。
また、「アイスチャージアームカバー」シリーズも人気で、こちらも接触冷感とUVカット機能を備えながら、500円前後という驚異的な価格で販売されています。これらの製品は、コストを抑えたいけれど機能性には妥協したくない、というユーザーのニーズに完璧に応えてくれます。
一方で、デメリットとして挙げられるのは、デザインのバリエーションがアウトドア専門ブランドに比べると限られる点や、人気商品は品切れになりやすい点です。また、一部商品はオンラインストアでの取り扱いがなく、店舗に足を運ぶ必要がある場合もあります。
とはいえ、基本的な性能は非常に高く、特にコストパフォーマンスを重視する方にとっては、ワークマンのアームカバーは非常に有力な選択肢となるでしょう。ノースフェイス製品が高価に感じる場合、まずはワークマンでアームカバーの効果を試してみるのも良い方法です。
まとめ:ノースフェイスの登山用アームカバー
以下に、ポイントをまとめました。
• 登山の紫外線対策は肌の保護と体力消耗を防ぐ上で不可欠
• 標高が上がると紫外線量は増加するため平地以上の対策が必要
• アームカバーは汗で流れる心配なく紫外線を物理的にカットできる
• ノースフェイス製品は独自の技術で汗冷えを軽減し快適性が高い
• 抗菌防臭機能付きモデルは長期の山行でも安心
• アームカバー選びは吸湿速乾性・ストレッチ性・UPF値がポイント
• サイズが合わないとずり落ちや圧迫感の原因になるため注意
• 黒色はUVカット効果が高いが熱を吸収しやすい
• 白色は涼しいが汚れが目立ちやすくUVカット率は黒に劣る傾向
• 日焼け止めとの併用が最も確実で効果的な紫外線対策
• 腕はアームカバーで覆い、隙間や顔には日焼け止めを塗ると万全
• ユニクロは低価格とエアリズムの快適な肌触りが魅力
• ワークマンは高い機能性と圧倒的なコストパフォーマンスを誇る
• 各ブランドの特徴を理解し自分の登山スタイルに合った一着を選ぶ
• 快適性と安全性を高めるギアとしてアームカバーを活用しよう