旅行やアウトドアの計画を立てていると、どうしても悩んでしまうのがバッグ選びですよね。特に大容量で使い勝手が良いと評判のオスプレーのポーター46のレビューが気になっている方は多いと思います。
筆者も、このバッグの収納力の高さや独特なデザインには前々から注目していました。ただ、実際に購入を検討するとなると、サイズや重量はどれくらいなのか、あるいはLCCでの機内持ち込みは本当に可能なのかといったリアルな使い勝手が不安になるものです。
そこで今回は、新型として生まれ変わったソージョンポーター46を詳しくチェックしてみました。旧型からの変更点やファーポイント40との違い、あるいは実際のパッキングでの使い方まで、筆者が感じたことを正直にお伝えします。
この記事を読めば、あなたの旅のスタイルにこのバッグが合っているかどうかがスッキリ分かるはずですよ。
この記事でわかること
①新型ポーター46のサイズと重量のスペック
②LCCや航空会社の機内持ち込みの適合性
③ストレートジャケット機能やPCスリーブなどの利便性
④ファーポイント40との違いとモデルの選び方
オスプレーのポーター46：レビューと進化点
ここでは、オスプレーのポーターシリーズが最新の「ソージョンポーター」へとアップデートされたことで、具体的にどこが変わったのかを見ていきます。
素材の質感から背負い心地の改善まで、筆者が気になったポイントを詳しくお話ししますね。特に長年愛されてきた「ポーター」の名が「ソージョン」ファミリーに統合された背景には、単なる名称変更以上の大きな設計思想の変化が隠されているかなと感じています。
✅新型ソージョンポーター46のサイズと重量
✅機内持ち込み制限とLCC利用時の注意点
✅ストレートジャケット機能による収納力の魅力
✅背面パネルの改良で向上した背負い心地
新型ソージョンポーター46のサイズと重量
まず気になるのが、バッグそのものの大きさですよね。新型のソージョンポーター46の重量は約1.58kgとなっています。旧モデルと比較すると、実は100g弱ほど重くなっているのですが、その分、生地の耐久性が格段にアップしている印象です。筆者が実際に手に取ってみて驚いたのは、その「剛性感」ですね。
メイン素材には「460Dリサイクル高強力ナイロン」が使われていて、触ってみるとかなりガッシリしています。さらに、ダメージを受けやすい底面や角の部分には、なんと「1680Dバリスティックポリエステル」という、防弾チョッキにも使われるような極めて強靭な素材が配置されています。
これなら、空港の雑なコンベアベルトで少々手荒に扱われても、あるいはザラついた地面にそのまま置いても、破れや摩耗を気にする必要はほとんどないでしょう。まさに「一生物の旅の道具」という風格が漂っています。この素材変更は、単なるスペックアップ以上の価値があるかなと思います。
詳細なサイズスペックは「56H x 36W x 23D cm」となっていて、容量は46リットルです。この数値は、実は多くの航空会社が定めている「55cm」という高さ制限に対して、わずか1cmだけオーバーしているという絶妙なラインなんですね。ただし、本機はセミソフト構造なので、パンパンに詰め込みすぎなければ、実用上は多くのケースで問題なく運用できるサイズ感に収まっています。
また、この46リットルという絶妙な容量もポイント。40リットルだと少し心許ない、でも50リットルを超えると大きすぎて取り回しが悪い……そんな悩みを持つ旅行者にとって、この「プラス6リットル」の余裕が、帰りのお土産や予備の防寒着を飲み込んでくれる安心感に繋がっています。
※↑↑これ、そういう事だったんですね(笑)
機内持ち込み制限とLCC利用時の注意点
多くの人が一番心配しているのが、機内持ち込みができるかどうかという点ではないでしょうか。結論から言うと、JALやANAなどの大手航空会社なら概ねクリアできますが、日本のLCC（ピーチやジェットスターなど）を利用する場合はかなり注意が必要です。
筆者が特に懸念しているのは、その「重さ」と「膨らみ」の2点です。
日本のLCCの多くは、機内持ち込み手荷物の重量制限が「合計7kgまで」と非常に厳格です（出典：国土交通省『航空機内への持ち込み制限について』）。バッグ自体の重量が1.58kgあるので、中身に入れられるのは実質5.4kg程度。13インチのラップトップ（約1.3kg）と充電器、モバイルバッテリーなどを入れると、それだけで3kg近くを占有してしまい、衣類や洗面用具を入れる余地がほとんどなくなってしまいます。
さらに形状の問題もあります。ポーター46は、荷物を詰め込むと特有の「亀の甲羅」のように中央がぷっくりと膨らむ形状をしています。この状態になると、奥行き（厚み）が公称の23cmを優に超えて25cm〜28cmほどになってしまうことがあるんです。
LCCの搭乗ゲート前には鉄製の計測枠（サイザー）がありますが、パンパンの状態だとここに入らず、その場で受託手荷物として高額な追加料金を支払うことになりかねません。
もしLCCでの旅行をメインに考えているなら、最初から「預け入れ荷物」として運用するプランを立てるか、あるいは中身を極限まで減らして、ストレートジャケットで思い切り圧縮して薄く保つ工夫が必要です。
特に冬季の厚手のジャケットなどを入れる場合は、サイズオーバーになりやすいので注意してくださいね。正確な規定は頻繁に変更されるので、必ず搭乗前に各航空会社の公式サイトをチェックしましょう。
ストレートジャケット機能による収納力の魅力
ポーターシリーズの代名詞とも言えるのが、サイドにある「ストレートジャケット・コンプレッション」ですよね。筆者がこのバッグを愛してやまない最大の理由がこれです。これは単なる圧縮ベルトではなく、フォームパッドが入った「厚みのあるウィング（翼）」がバッグの両サイドから全体を包み込むように設計されています。
この構造がもたらすメリットは、大きく分けて2つあります。
一つ目は、圧倒的な保護性能です。このウィングにはクッションが入っているため、外部からの衝撃を和らげてくれます。
例えば、薄手のカメラバッグやガジェットポーチを中に入れている場合、サイドからの衝撃をこのウィングがバンパーのように受け止めてくれるんです。登山用ザックにはない、トラベル専用機ならではの安心感と言えますね。
二つ目は、可変容量の柔軟性です。46リットルのバッグを常にフルで使うわけではありませんよね。
目的地に到着して、着替えをホテルに置いた後、このバッグを背負って街に出たいという時もあるでしょう。そんなとき、ストレートジャケットをギュッと締め上げれば、バッグの厚みが半分近くまでスリムになります。この「大は小を兼ねる」を物理的に実現しているのが、この機能の凄さなんです。
また、防犯上のメリットも見逃せません。コンプレッションを効かせると、メインコンパートメントのジッパーがウィングの下に隠れるような形になります。
これにより、混雑した電車内や海外の市場などで、背後からスッとジッパーを開けられるリスクを大幅に下げることができます。筆者も、治安が不安な場所を歩くときはいつも以上に強くベルトを引いて、精神的な安心感を得るようにしています。
背面パネルの改良で向上した背負い心地
今回のアップデートで筆者が特に感動したのが、AirScape（エアスケープ）バックパネルの採用です。正直に言うと、旧モデルのポーターは背面がフラットな板のようで、夏場に背負うと背中が汗でびっしょりになってしまうのが大きな弱点でした。
しかし、新型はこの点が劇的に改善されています。波状に成形されたフォームの上にメッシュ素材を貼ることで、背中とバッグの間に空気の通り道が確保されているんです。
もちろん、同社の本格登山用ザック（アトモスなど）のような完璧な通気性とはいきませんが、トラベルパックとしては最高峰の快適さと言っていいでしょう。
また、ショルダーハーネスやヒップベルトのクッション性も向上しており、重い荷物を背負った際の肩への食い込みが軽減されています。筆者が10kg程度の荷物を詰めてテストした際も、以前のモデルより明らかに重心が安定しているのを感じました。
収納式ハーネスの利便性
さらに、これらのハーネス類はすべて「背面パネルの中に完全に収納可能」です。これはポーターの大きな特徴ですよね。
空港のチェックインカウンターでバッグを預ける際、プラプラしているストラップは機械に巻き込まれる原因になりますが、これをサッと仕舞い込めば、見た目もスマートな「手提げダッフル」に早変わりします。この切り替えのスムーズさは、旅のストレスを確実に減らしてくれます。
ただし、一点だけ注意したいのは、このシステムは背面長の調整（トルソー調整）ができない固定式だということです。身長が極端に高い方や低い方は、購入前に一度背負ってみて、ヒップベルトの位置が自分の腰骨に合っているかを確認することをおすすめします。
適正な位置に合えば、重さの大部分を腰で支えることができるので、驚くほど楽に移動できますよ。
オスプレーのポーター46：レビューと選び方
ここからは、より具体的な活用シーンに踏み込んでいきましょう。トラベルパック選びで必ずと言っていいほど名前が挙がる「ファーポイント」との違いや、現代の旅に欠かせないデジタルデバイスの収納術など、筆者の視点で深掘りしていきます。自分に最適なのはどちらなのか、その答えを見つけるヒントにしてくださいね。
✅ファーポイント40との比較で分かる用途の違い
✅16インチ対応のPC収納スリーブの利便性
✅長期旅行に役立つパッキングと使い方のコツ
✅まとめ：オスプレーのポーター46のレビュー
ファーポイント40との比較で分かる用途の違い
オスプレーのトラベルパック選びで最も多くの人を悩ませるのが「ソージョンポーター46」と「ファーポイント40」の比較です。筆者も友人から「結局どっちがいいの？」とよく聞かれます。この二つ、似ているようで実は全く異なるキャラクターを持っているんです。その違いを以下の表にまとめてみました。
| 比較項目 | ソージョンポーター 46 | ファーポイント 40 |
|---|---|---|
| 容量のゆとり | ◎（46L＋圧縮機能） | ○（40L固定に近い） |
| 背負い心地 | ○（標準的な快適さ） | ◎（登山ザックに近い調整機能） |
| PCの保護性能 | ◎（サイドパッドが優秀） | ○（標準的な保護） |
| バッグの自立性 | ◎（何も入れなくても自立する） | △（柔らかいため自立しにくい） |
最大の決定打は、「旅先でどのくらい歩くか」です。ファーポイント40は、内部に軽量なワイヤーフレームが入っており、さらに背面長の微調整が可能です。そのため、バックパックを背負ったまま数時間移動したり、時には軽いハイキングも楽しみたいという方にはファーポイントが圧倒的に向いています。
一方でポーター46は、フレーム構造こそ簡素ですが、その分「箱」としての使い勝手が追求されています。荷物を詰め込みやすい四角い形状、サイドパッドによる安心感、そして何より46リットルという容量。
空港からタクシー、あるいは駅からホテルまで、といった短い徒歩移動が中心の旅であれば、ポーター46の方がパッキングの自由度も高く、使い勝手が良いと感じるはずです。筆者は、お土産をたくさん買う予定があるときは迷わずポーターを選んでいます。
16インチ対応のPC収納スリーブの利便性
現代の旅、特にワーケーションやデジタルノマド的なスタイルにおいて、パソコンの収納場所は生命線ですよね。新型ソージョンポーター46は、この点において完璧に近い進化を遂げました。
以前のモデルではPC収納がバッグの最前面（背中から最も遠い位置）にあり、重いPCを入れると後ろにひっくり返りそうになるのが不評でしたが、現行モデルは「背面の直後」に独立したジッパーポケットが配置されています。
この位置にあるメリットは計り知れません。まず、重量物が背中に近くなることで、バッグの重心が安定し、実際の重量よりも軽く感じることができます。
また、厚手のパッドに守られているため、外部からの圧迫にも強いです。最大16インチのラップトップ（MacBook Proなど）が余裕で収まるサイズ感で、さらにはタブレット専用のスリーブまで併設されています。
セキュリティとアクセスの両立
さらに筆者が気に入っているのは、このPCポケットのジッパーには「鍵」をかけられる穴（ロッカブルジッパー）がついている点です。海外の安宿などでバッグを置いておく際、メインルームとPCルームの両方に南京錠をかけられるのは非常に安心感があります。
空港の保安検査でも、メインのパッキングを崩すことなく、背面からスッとPCだけを取り出してトレイに乗せられる。このスマートな所作が、旅慣れた雰囲気を出してくれますよ（笑）。パソコン周りの周辺機器についても、後述するトップポケットと使い分けることで、驚くほど整理整頓が捗ります。
長期旅行に役立つパッキングと使い方のコツ
さて、46リットルという広大なメインコンパートメントをどう使いこなすか。ここがポーターオーナーの腕の見せ所です。
このバッグは、中を開けると仕切りがほとんどない「大きな一つの部屋」になっています。筆者が強くおすすめしたいのは、パッキングキューブ（衣類整理袋）をシステムとして組み込むことです。
衣類をそのまま畳んで入れるだけだと、移動中の振動やバッグの傾きで、どうしても荷物が下の方に溜まってしまいます。これを防ぐために、大小のパッキングキューブをパズルのように組み合わせてみてください。
特にオスプレー純正の「ULパッキングキューブ」などは、ポーターの内寸に合うように設計されているので相性が抜群です。重いもの（予備の靴や重いガジェット類）をバッグの底（背負った時に下に来る側）ではなく、できるだけ背中側の中央付近に配置するのが、背負い心地を良くする最大のコツです。
小物の整理は「トップポケット」を活用
また、ポーターにはバッグの頂点部分に「スタッシュポケット」と呼ばれる小さな独立した部屋があります。
ここは、パスポート、財布、スマートフォン、そして保安検査で取り出す必要がある「液体物（100ml以下の容器に入れたもの）」をまとめて入れておくのに最適です。飛行機の座席上の棚にバッグを収納した後でも、ここだけ開ければ必要なものがすぐに取り出せるんです。
さらに、フロントパネルの裏側にある大型のメッシュポケットは、濡れたタオルを乾かしたり、旅先でもらったパンフレットや地図をサッと放り込んでおくのに重宝します。
このように、「大きな部屋」と「便利な小部屋」を役割分担させることで、46リットルという大容量をストレスなくコントロールできるようになります。自分なりのパッキングスタイルを確立していく過程も、このバッグの楽しみの一つかなと思います。
まとめ：オスプレーのポーター46をレビュー
ここまでオスプレーのポーター46のレビューを詳しくお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。このバッグを長年見てきた筆者の率直な感想としては、「これ一台あれば、ほとんどの旅は完結する」という圧倒的な安心感に尽きます。
46リットルというゆとりある容量、中身をガッチリ守るストレートジャケット機能、そして大幅に改善された背負い心地。これらがハイレベルで融合したソージョンポーター46は、まさに現代トラベルパックの正解の一つと言えるでしょう。
もちろん、LCCの7kg制限という厳しい壁や、登山ザックには及ばない背負い心地といった、人によってはデメリットに感じる部分も正直に書かせていただきました。でも、それらを理解した上で「たくさんの荷物を安全かつスマートに運びたい」というニーズを持つ方にとって、これ以上の選択肢はなかなか見つからないはずです。
筆者自身、このバッグを持って空港のゲートをくぐる瞬間のワクワク感は、他のバッグでは味わえない特別なものがあります。
最後に、この記事の内容を振り返ってみましょう。
- 新型は耐久性が大幅アップし、背面の通気性も劇的に改善された。
- 46Lの容量は心強いが、LCC持ち込みには「重量制限」の注意が必要。
- ストレートジャケット機能は、荷物の保護とスリム化を両立する魔法のシステム。
- 歩く旅ならファーポイント、収納と使い勝手重視ならポーターが正解。
旅行鞄選びは、あなたの旅のスタイルを決める大切なプロセスです。もしあなたが、ガジェットも着替えもお土産も全部詰め込んで、どこへでも自由に飛び出したいマキシマリストなら、ソージョンポーター46は間違いなく最高の相棒になってくれますよ。
この記事が、あなたの次の旅をより快適にするバッグ選びの助けになれば幸いです。それでは、良い旅を！
※掲載している重量やサイズ、航空会社の規定などはあくまで一般的な目安です。実際の製品仕様や最新の持ち込み制限については、必ずオスプレー公式サイトや各航空会社の案内を事前にご確認ください。
