「サロモンの靴ってカッコいいけど、走るための評価はどうなんだろう?」そんなふうに思って検索している方は多いのではないでしょうか。私も最初はデザインから入ったクチですが、実際に調べてみると「滑る」という噂や「サイズ感」が難しいという声があり、購入前はかなり悩みました。
特に雨の日のグリップ力や、普段履きとしても使えるのかといった点は気になりますよね。最近ではワイドモデルも増えてきているので、足幅が広い私のような日本人でも選びやすくなっています。
この記事では、私が実際に調べたり試したりして感じた、サロモンのランニングシューズに関するリアルな評価を包み隠さずお伝えしますね。
この記事でわかること
①独自の技術コンタグリップの耐久性と滑りやすさの真実
②ジェネシスやスピードクロスなど人気モデルの具体的な評価
③失敗しないためのサイズ選びとワイドモデルの活用法
④ホカ(HOKA)との違いや目的に合わせた選び方のコツ
サロモンのランニングシューズの評価:愛用者が解説

サロモンといえば、元々はスキーや登山のブランドというイメージが強いですよね。でも、最近のランニングシューズの進化は本当にすごいです。ここでは、サロモン独自のテクノロジーが実際の走りにどう影響しているのか、良い点も気になった点も含めて評価していきたいと思います。
✅独自の耐久性とコンタグリップ性能
✅雨の日は滑るという口コミの真相
✅トレランとロードの性能比較
✅傑作ジェネシスの評判と実力
✅スピードクロスの泥地への適性
独自の耐久性とコンタグリップ性能
サロモンのシューズを語る上で絶対に外せないのが、アウトソール(靴底)に使われている「Contagrip®(コンタグリップ)」という独自のテクノロジーです。これ、多くのランニングシューズメーカーが「ビブラム(Vibram)」などのタイヤメーカー由来のソールを採用する中で、サロモンは頑なに自社開発のゴム素材にこだわっているんですよ。ここにサロモンの「意地」と「哲学」が詰まっているんです。
サロモンユーザーが実際に何足も履き潰してみて、あるいは周囲のウルトラランナーたちの声を徹底的にリサーチして確信した最大のメリット。それは間違いなく圧倒的な耐久性(摩耗への強さ)です。
ここが凄い!サロモンの寿命とコスパ
一般的なランニングシューズ、特にグリップ重視の柔らかいソールだと、走行距離500kmあたりでラグ(突起)が削れてツルツルになってしまうことがよくあります。しかし、サロモンの主力である「All Terrain Contagrip」採用モデルは、800km〜1,000km走ってもラグの形状がしっかり残っているという報告が非常に多いんです。
🔶「Sense Ride」シリーズのユーザーレビュー
ロードとトレイルをミックスしてガシガシ走っても、半年やそこらでは靴底がへこたれません。ゴムがすり減りにくいということは、単純に「買い替えの頻度が減る」ということ。初期投資が多少高くても、長く履ける分だけ結果的にコストパフォーマンスは最強クラスだと評価しています。
自社開発だからこそできる「最適化」
なぜこれほど耐久性が高いのか。それはサロモンがアウトソールを「自社で配合(コンパウンド)から製造まで行っているから」です。
他社製ソールを買ってきて貼り付けるのではなく、モデルごとの用途に合わせてゴムの粘り気や硬度をミクロ単位で調整しています。例えば、岩場が多いコース向けには少し粘度を高く、泥が多いコース向けには硬く深く、といった具合です。この品質管理の徹底ぶりが、長期間履いても性能が落ちにくい「タフな相棒」を生み出しているんですね。
(出典:サロモン公式 テクノロジー解説)
雨の日は滑るという口コミの真相

さて、皆さんが検索して一番心配になっているかもしれない「サロモンは雨の日に滑る」という噂についてです。これ、購入を迷わせる最大の要因ですよね。正直に言いますと、この評価は「半分正解で、半分間違い」というのが、リアルな結論のようです。
まず、誤解しないでいただきたいのは、サロモンが「グリップしない靴」ではないということです。むしろ逆で、「泥(マッド)」や「乾いた岩」、「土のトレイル」においては、地面に爪を立てるような食いつきを見せ、他ブランドを寄せ付けないほどの強さを発揮します。
なぜ「滑る」と言われるのか?
では、なぜ「滑る」という口コミが出るのか。それは苦手なシチュエーションがはっきりしているからです。サロモン(特に耐久性重視のモデル)が苦戦するのは、以下の条件です。
注意が必要な「滑る」シーン
- 雨に濡れたツルツルの岩(川沿いの石など)
- 雨の日のマンホールやグレーチング(金網)
- 濡れた木の根っこや木道
これは先ほど褒めた「耐久性」とのトレードオフの関係にあります。コンタグリップのゴムは、長く使えるように「少し硬め」に設定されていることが多いんです。対して、よく比較される「ビブラム・メガグリップ」などは、消しゴムのように柔らかくて粘り気があるため、濡れたツルツル面には吸い付きますが、その分だけ摩耗が早い傾向にあります。
他社ソールとの特性比較
分かりやすく、ライバルとなるソール材と特性を比較してみました。
| 特性 | Salomon (Contagrip) | Vibram (Megagripなど) |
|---|---|---|
| 泥・土でのグリップ | ◎ 最強クラス 硬いラグが突き刺さる | ◯ 優秀 ラグ形状による |
| 濡れた岩・マンホール | △ 苦手 弾かれて滑りやすい | ◎ 非常に強い 粘り気で吸い付く |
| 耐久性(寿命) | ◎ 非常に長い 800km以上持つことも | △ 普通〜やや早い 柔らかい分削れやすい |
こうして見ると、サロモンが「滑る靴」なのではなく、「耐久性と泥抜け性能に特化したチューニングをしている」ということが分かりますよね。
対策としては、雨の日のロードランニングではマンホールを避ける、濡れた岩場では「点」ではなく「面」でフラットに着地する、といった技術でカバーできます。また、最新の「Aero」シリーズなどのロード向けモデルでは、濡れた路面に対応した新しいコンパウンドも採用され始めており、弱点は徐々に克服されつつあります。
もし、あなたが走るコースが「常に雨で濡れた岩場ばかり」なら他社を検討する余地がありますが、「晴れの日も雨の日も、泥んこになりながらタフに長く走りたい」なら、サロモンのコンタグリップは間違いなく信頼できる選択肢です。
トレランとロードの性能比較

以前は「サロモン=トレイルランニング(山)」というイメージ一択でしたが、最近はロードシューズにもかなり力を入れています。「S/LAB Phantasm 2」などの本格的なレーシングモデルが登場したことで、ロードランナーからの注目度も急上昇しています。
評価を分けるポイントは明確で、「クッションの質」と「安定感(スタビリティ)」です。それぞれのフィールドで、具体的にどのような評価を受けているのか、実走経験者のレビューと最新の市場評価を交えて詳しく見ていきましょう。
トレイルランニングシューズの評価:鉄壁の防御力
山岳エリアでの評価は、現在も依然としてトップクラス、いや「王者」の貫禄があります。特筆すべきは「プロテクション(足の保護)」と「シャーシによる安定感」です。
サロモントレイルの強み
- トゥキャップの堅牢さ: 山道を走っていると、岩を蹴飛ばしたり、木の根につま先をぶつけたりすることが日常茶飯事です。サロモンのトゥキャップ(つま先補強)は非常に硬く頑丈で、指先が青あざになるのを防いでくれます。
- シャーシシステム: 「3D Advanced Chassis」や最新の「Active Chassis」といった独自のフレーム構造がミッドソールに組み込まれています。これが着地時のねじれを防ぐため、疲れてきても足首がカクンと曲がる(捻挫する)リスクを物理的に減らしてくれるんです。
「守られている感」がとにかく強いので、足首に不安がある初心者から、荒れた岩稜帯を攻める上級者まで、絶対的な信頼を置いています。
ロードランニングシューズの評価:安定志向の快走感
一方、ロード向けモデル(Phantasm 2やAero Glide 2など)の評価はどうでしょうか。正直なところ、ナイキやアシックスのような「爆発的な反発力」や「マシュマロのようなフワフワ感」を期待して履くと、少し印象が違うかもしれません。
サロモンのロードシューズに対する評価は、「適度な硬さ(Firm)があり、ブレずに淡々と走れる」というものです。
- Energy Foam(エナジーフォーム): ロードモデルの主力となるこのミッドソール素材は、EVAにオレフィンを配合したもので、へたりにくく、着地衝撃を吸収しつつも過度な沈み込みを防ぎます。
- Energy Foam+(エナジーフォームプラス): トップモデルの「Phantasm 2」にはPEBAベースのこの素材が使われており、こちらはしっかり反発します。ただ、それでも他社のスーパーシューズに比べると「接地感が分かりやすい」設計になっています。
個人的には、「流行りの厚底シューズは柔らかすぎて、後半足首やふくらはぎが疲れてしまう」「地面を捉える感覚がもっと欲しい」というランナーには、サロモンの「カチッとした乗り心地」がかなりハマると思います。
また、ロードシューズであってもアウトソールには高耐久の「Contagrip」が使われているため、すり減りに強く、ちょっとした砂利道(グラベル)程度ならそのまま突っ込んでいけるのも隠れたメリットですね。
もし、これからロードとトレイルの両方を始めたい、あるいは「ロードからトレイルへステップアップしたい」と考えているなら、まずは兼用できるような汎用性の高いモデルを選ぶのも賢い選択です。
傑作ジェネシスの評判と実力
2024年から2025年にかけて、世界のトレラン界隈で「これは間違いなく傑作だ!」「迷ったらこれを買っておけば間違いない」と評価がうなぎ登りなのが「Genesis(ジェネシス)」シリーズです。
特に、世界のトップアスリートであるコートニー・ドウォルター選手(Courtney Dauwalter)が開発に深く関わり、実際にUTMB(モンブランを一周する世界最高峰のレース)やハードロック100で着用して優勝したことで、その実力が証明されました。
なぜ「傑作」と評価されるのか?
このシューズの何がそんなに高評価されているかというと、「クッション性・安定感・耐久性」のバランスが奇跡的に絶妙だからなんです。
今までサロモンと言えば「S/LAB Sense」のように「薄底で硬派、ダイレクトな接地感」が売りで、100マイルのような超長距離だと後半足裏が痛くなることがありました。しかしジェネシスは、十分な厚みのクッション(Energy Foam)がありながら、サロモン特有の「足がブレない安定感」を失っていません。
| 機能 | 評価ポイント |
|---|---|
| Matryx®アッパー | ケブラー繊維(防弾チョッキ素材)を織り込んだアッパー。岩や枝に擦っても全く破れない最強の耐久性を持ちながら、非常に軽量で足を包み込みます。 |
| Active Chassis | かかと部分に搭載されたサポート機能。着地した瞬間にカカトをガイドしてくれるため、不整地でも足がグネりにくいです。 |
| All Terrain Contagrip | 4.5mmのラグパターンは、泥、岩、林道などあらゆる路面に対応。Speedcrossほど深くありませんが、その分走れる路面の幅が広いです。 |
実際の着用感と注意点
履き口が「ゲイター」のように足首にフィットするニット構造になっているのも特徴で、小石や砂が靴の中に入りにくいです。これ、地味ですが長距離走るときにはめちゃくちゃ重要なんですよ。
ただし、サイズ感には少し注意が必要です。アッパーのMatryx素材は伸びにくい性質があるため、足幅が広い方は窮屈に感じるかもしれません。多くのレビューでは「ハーフサイズアップ」が推奨されています。また、通気性はメッシュ素材ほど高くないため、真夏の低山では少し熱がこもる感覚があるかもしれません。
価格は少し高めですが、Matryxアッパーのおかげでアッパーが破れてダメになることがほとんどなく、ソール寿命まで履ききれるため、結果的なコストパフォーマンスは悪くありません。「最初の一足で絶対に失敗したくない」「ウルトラマラソンに挑戦したい」という人がいたら、予算が許すなら私は迷わずジェネシスをおすすめします。
(出典:Salomon公式 S/LAB GENESIS 製品詳細)
スピードクロスの泥地への適性
最新の「ジェネシス」がどんな状況でも80点を叩き出す「優等生な万能エース」だとしたら、ロングセラーの「Speedcross(スピードクロス)」シリーズは、特定の環境下で120点を叩き出す「泥濘地(マッドコンディション)の絶対王者」です。初代から一貫してコンセプトを変えず、現在はバージョン6まで進化しているこのモデル、ハマる人にはとことんハマる中毒性があります。
まるでスパイク!物理的に刺さるラグ形状
靴底を見てみると一目瞭然ですが、ラグ(突起)が5mm以上と非常に深く、鋭い「シェブロン形状(V字型)」をしています。通常のトレランシューズのラグが3〜4mm程度なので、その攻撃的な深さは別格です。これが物理的に地面にグサッと刺さるため、表面がニュルニュルと滑るような斜面でも、下の硬い土層を捉えてトラクションを生み出します。
Mud Contagrip®の威力
専用のコンパウンド「Mud Contagrip®」を採用しており、粘土質の泥、深い砂利、さらには圧雪された雪道においても、まるでスパイクのように路面を捉えます。また、ラグ同士の間隔が広く設計されているため、粘り気のある泥を踏んでも、蹴り出す瞬間に泥がポロっと落ちる(泥はけが良い)のも大きな特徴です。
梅雨時のドロドロになった登山道や、冬場の雪上ランニング(スノーラン)においては、他のシューズでは滑って登れないような坂道でも、スピードクロスならグイグイ進める感覚があります。この「地面を噛む」感触は一度味わうと手放せません。
高ドロップによる推進力とプロテクション
最近のトレランシューズは低ドロップ(つま先と踵の高低差が少ない)が流行りですが、スピードクロスはあえて10mmという高いドロップを維持しています。これには明確なメリットがあります。
- ふくらはぎへの負担軽減: かかとが高いためアキレス腱やふくらはぎが伸びすぎず、急な登り坂が続くコースでも脚が疲れにくいです。
- ヒールストライク対応: かかと着地(ヒールストライカー)のランナーや、歩くことが多いハイカーにとっても、スムーズな重心移動をサポートしてくれます。
また、アッパー(甲部分)が肉厚で頑丈なのも特徴です。ガレ場(岩場)で石を蹴飛ばしても痛くありませんし、砂や小石の侵入も防いでくれます。
舗装路には向かない明確な弱点
ただし、この「尖った性能」には明確な弱点もあります。それは「硬い舗装路」です。
アスファルトでの注意点
ラグが高すぎるため、アスファルトを走ると突き上げ感(サッカーのスパイクでコンクリートを歩くような感覚)があり、足裏が痛くなりやすいです。また、接地面が「点」になるため、濡れたマンホールやツルツルの石畳では接地面積が稼げず、逆に滑りやすくなります。
あくまで「土と泥のための決戦用兵器」と割り切って使うのが正解です。もし購入を検討される際、足幅が広い方は通常モデルだとかなりタイトに感じるはずです。迷わず「WIDE(ワイド)」モデルを選んでください。日本人の足にはそちらの方が圧倒的にフィットしますよ。
サロモンのランニングシューズの評価:選び方のポイント

性能の評価が分かったところで、次は「じゃあ、自分にはどれが合うの?」という選び方の話です。サロモンは独自のサイズ感や機能が多いので、失敗しないためのポイントを整理しました。
✅サイズ感と幅広ワイドモデルの注意点
✅ゴアテックス搭載モデルの防水性
✅普段履きや街使いでの人気理由
✅ホカとサロモンの比較と違い
✅ソールの寿命と買い替えの目安
✅総括:サロモンのランニングシューズの評価
サイズ感と幅広ワイドモデルの注意点

サロモンのシューズ選びにおいて、多くのランナーが最初にぶつかる最大のハードル、それが「サイズ感」です。正直に言いますと、サロモンは欧米ブランドの中でも特に「全体的に細身(タイト)で縦に長い作り」をしています。
これは、フランス発祥のブランドであるため、欧米人の足型(ラスト)をベースに設計されているからです。そのため、私たち日本人ランナーに多い「幅広・甲高」の足だと、「いつものサイズを選んだのに小指が当たって痛い」「長さは余っているのに甲が圧迫されて痺れる」といったトラブルが非常に起きやすいんです。
失敗しないサイズ選びの鉄則
⇒ では、どう選べば失敗しないのか!
多くのモデルを履き比べてきたであろう、サロモンユーザーのレビューと口コミから導き出した鉄則は以下の通りです。
サイズ選びの具体策
- 基本は0.5cm〜1.0cmアップ: 普段履いている国産メーカー(アシックスやミズノなど)や、ゆったりめの海外ブランド(ニューバランスなど)のサイズより、ハーフサイズ(0.5cm)からワンサイズ(1.0cm)大きめを選んでください。
- 捨て寸(つま先の余裕)を確保: トレイルランニングでは、下り坂で足が前滑りして爪が死ぬリスクがあります。つま先に最低でも1.0cm〜1.5cm程度の余裕があるか確認してください。
- 厚手のソックスで試着: 実際に走るときに履く厚手のランニングソックスを持参して試着するのがマストです。
特に「S/LAB」シリーズなどのレーシングモデルは、さらにフィット感がタイトに作られているため、通販で買う際はサイズ交換可能なショップを選ぶのが無難です。
救世主!日本人に合う「WIDE(ワイド)」モデル
「デザインは好きだけど、足が痛くなるから履けない…」と諦めていた方に朗報です。
最近のサロモンは、日本市場を重視しており、日本人の足型に合う「WIDE(ワイド)」モデルを主要ラインナップで展開しています。
| おすすめのワイドモデル | 特徴・用途 |
|---|---|
| XA PRO 3D V9 WIDE | ハイキングからトレランまでこなす万能モデル。3E相当の幅広設計で、甲高の人でも圧迫感が少ないです。 |
| Speedcross 6 WIDE | 泥道最強のグリップモデルにもワイド版が登場。冬の厚手ソックスを履くシーンでも窮屈になりません。 |
| X ULTRA 5 WIDE | ランニングというよりはファストハイク向けですが、圧倒的な安定感とゆったりした履き心地で人気です。 |
これらのワイドモデルは、通常モデル(レギュラーフィット)に比べて前足部のスペースが明らかに広くなっています。もし足幅が「2E」以上ある自覚がある方は、無理をして細いモデルを履き慣らそうとせず、最初からワイドモデルを選んだ方が絶対に幸せになれます。足の痛みはランニングの最大の敵ですからね。
(出典:サロモン公式 サイズチャート・ガイド)
ゴアテックス搭載モデルの防水性
「サロモンのランニングシューズの評価」と検索されている方の中には、純粋なランニング目的だけでなく、「雨の日の通勤ラン」や「野外フェス」、あるいは「旅行先での急な悪天候」に備えられる万能な一足を探している方も多いのではないでしょうか?
そんな欲張りなニーズに完璧に応えてくれるのが、商品名に「GTX」と付いている「GORE-TEX(ゴアテックス)」搭載モデルです。結論から言うと、サロモンの防水シューズは、単に「水を通さない」だけでなく、防水靴特有の「重くて硬い」という弱点を克服している点で非常に評価が高いです。
革命的技術「GORE-TEX Invisible Fit」の凄さ
従来の防水シューズは、靴の中に靴下状の防水シート(ブーティー)を入れる構造だったため、どうしても生地が分厚くなり、履き心地がゴワゴワしたり、サイズ感がきつくなったりしがちでした。
しかし、近年のサロモン(Sense Ride 5 GTXやPulsar Trail GTXなど)で採用されている「GORE-TEX Invisible Fit(インビジブル フィット)」という技術は、まさに革命です。
Invisible Fitのメリット
- 圧倒的なフィット感: 防水膜をアッパー素材に直接圧着しているため、普通のメッシュシューズと変わらない「しなやかさ」と「フィット感」があります。
- 軽量化: 余計な隙間や生地の重なりがないため、従来の防水靴より最大18%ほど軽量化されています。「防水=重い」という常識を覆す軽さです。
- 速乾性: 表面の生地が保水しにくいため、雨が止んだ後の乾きが(外側に関しては)早いです。
実際に履いて走ってみると、「これ本当に防水?」と疑うくらい自然な履き心地です。雨の日のロードランニングでも、足が重くならずに快適にペースを刻めるのは、この技術のおかげですね。
防水モデルの弱点:蒸れと「バケツ現象」
もちろん、良いことばかりではありません。購入前に絶対に知っておくべきデメリットも包み隠さずお伝えします。
購入前の注意点
1. 夏場はサウナ状態:
いくら透湿性(湿気を逃す力)があるゴアテックスでも、真夏の炎天下で走れば靴の中は猛烈に蒸れます。汗が抜けきらず、靴下がびしょ濡れになり、皮膚がふやけてマメができるリスクが高まります。夏場の長距離ランには正直向きません。
2. 水没したら乾かない(バケツ現象):
「防水」というのは「外からの水を防ぐ」のと同時に「中の水を逃さない」という意味でもあります。もし深い水たまりや豪雨で、足首の隙間から水が侵入してしまうと、その水は二度と出ていきません。まるでバケツに足を入れているような状態になり、普通の靴よりも不快感が増します。
街履き最強説:オールブラックの人気
それでもサロモンのGTXモデルが売れ続けている理由の一つに、「ファッション性」があります。特に「Black/Black」といったオールブラックのカラーリングは、ロゴまで黒で統一されており、非常にモードで洗練された雰囲気があります。
「雨の日の通勤でもスーツやオフィスカジュアルに合わせられる」「旅行に一足だけ持っていくなら、晴れも雨もカバーできるこれ一択」という理由で選ぶ方が非常に多いんです。
ランニングスペックを持ちながら、長靴代わりにもなり、街履きとしてもカッコいい。この汎用性の高さこそが、サロモンGTXモデルの真の評価と言えるかもしれません。
結局、GTXあり・なし、どっちを買うべき?
迷っている方は、以下の基準で選んでみてください。
- GTXモデルを買うべき人: 雨の日の通勤ラン、冬場のランニング(防寒靴としても優秀)、ハイキング兼用、野外フェス、街履きメインで使いたい人。
- 通常モデル(非防水)を買うべき人: タイムを狙うトレーニング、真夏のランニング、水はけの良さを重視するトレイルランナー(川に入るようなコースなら、水が抜ける通常モデルの方がマシです)。
普段履きや街使いでの人気理由

最近、表参道や渋谷などの街中で、サロモンを履いているおしゃれな人をよく見かけませんか? 特に「XT-6」や「ACS PRO」といったモデルは、今や単なる登山靴の枠を超え、ファッションアイテムとしてものすごく評価が高いんです。
「気になってはいるけど、ランニングシューズを街で履くのってどうなの?」と思っている方、実はそれが今の最先端なんです。
なぜ「山靴」がファッションアイコンになったのか?
「登山靴なのに、なんでそんなに人気なの?」と不思議に思うかもしれません。その最大の理由は、機能美を追求した「テック(Tech)感」あふれるデザインにあります。
元々は100km以上の過酷な山道を走破するために設計された、ゴツゴツしたプロテクションパーツや、足を安定させるための複雑なシャーシ構造(Agile Chassis Systemなど)。これらが、近年のファッショントレンドである「ゴープコア(Gorpcore)」や「ストリートスタイル」に完璧にマッチしたんです。
さらに、MM6 Maison Margiela(エムエム6 メゾン マルジェラ)やCOMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)といった世界的ハイブランドとのコラボレーションモデルが相次いで発表されたことで、「サロモン=イケてる靴」というイメージが決定付けられました。
(出典:Salomon公式 Sportstyleコレクション)
日本人の生活様式に神フィットする「Quicklace™」
デザインだけでなく、実用面での評価も抜群です。その鍵を握るのが、サロモンの代名詞である「Quicklace™(クイックレース)」システムです。
これ、本当に便利なんですよ。普通の紐靴のようにいちいち結んだり解いたりする必要がなく、スライダーをシュッと上下させるだけで「締める・緩める」が一瞬で完了します。
日本は「靴を脱いで上がる」文化(居酒屋の座敷、試着室、友人宅など)が多いので、「手を使わずに脱ぎ履きできるレベルの快適さ」は、一度味わうと普通の紐靴に戻れなくなるほどの中毒性があります。
Quicklaceのスマートな収納術
「余った長い紐がブラブラしてダサくない?」と心配な方、ご安心ください。サロモンのシュータン(ベロ)の上部には、伸縮性のある小さな「レースポケット」が隠されています。余った紐とプラスチックパーツをクルクルっと丸めてそこに収納すれば、見た目は非常にミニマルでスッキリしますし、歩いている最中に紐が解けたり、エスカレーターなどに巻き込まれたりする事故も防げます。
一日中歩いても疲れない「スペックの暴力」
そして忘れてはいけないのが、中身はバリバリの「競技用シューズ」だということです。アスファルトの上を一日中歩き回るショッピングや、立ちっぱなしの野外フェスでも、クッション性と足のホールド力が段違いなので、夕方の足の疲れ方が全く違います。
「見た目がおしゃれで、脱ぎ履きが楽で、いくら歩いても疲れない」。これだけ好条件が揃っていれば、街使いで爆発的な人気が出るのも納得ですよね。
ホカとサロモンの比較と違い

トレイルランニングシューズやハイスペックなウォーキングシューズを検討する際、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ブランド「HOKA(ホカ)」と、古豪にして王道の「Salomon(サロモン)」です。
「どっちも人気だけど、結局自分にはどっちが合うの?」と迷子になっている方のために、両者を何足も履き潰してきたであろうユーザーのレビューと口コミ、市場のリアルな評価を元に、その決定的な違いを徹底比較します。
結論から言うと、この2つは「水と油」ほど設計思想が異なります。だからこそ、自分のスタイルに合う方を選ばないと後悔することになります。
設計思想の決定的な違い
HOKAの哲学:マシュマロのような「保護」
HOKAの最大の特徴は、極厚のミッドソールによる「マックスクッション」です。地面の凹凸を飲み込み、雲の上を歩くような感覚で足へのダメージを極限まで減らすことを目的としています。また、船底のような「メタロッカー構造」で、転がるように足を前に運びます。
Salomonの哲学:精密機械のような「操作性」
対するサロモンは、路面状況を足裏で感じ取り、瞬時に反応するための「ダイレクト感」と「安定性」を重視しています。クッションは適度に硬く(Firm)、グラつきを抑えるシャーシ構造を入れることで、テクニカルな山道でも足を挫かないような設計です。
【徹底比較表】スペックで見る違い
| 比較項目 | Salomon(サロモン) | HOKA(ホカ) |
|---|---|---|
| クッション性 | やや硬め~中程度 (反発と安定重視) | 非常に柔らかい (衝撃吸収と浮遊感重視) |
| フィット感 | タイト・精密 (足と一体化する拘束感) | ややゆったり~標準 (リラックスできる履き心地) |
| ドロップ(高低差) | 高め(8mm~10mm) ふくらはぎに優しい | 低め(4mm~5mm) ナチュラルな走り心地 |
| グリップ特性 | 泥や土に強い (自社製Contagripで耐久性◎) | 濡れた岩場に強い (Vibram Megagrip採用が多い) |
| 耐久性 | 非常に高い (アッパーもソールも頑丈) | 平均的 (ソールが削れやすく、へたりも早い) |
あなたはどっち?迷った時の選び方ガイド
比較表を見てもまだ迷っている方へ、具体的なシチュエーション別の選び方を提案します。
1. サロモンを選ぶべき人
- 「山道で足を挫くのが怖い」:足首のサポートと着地の安定感はサロモンの圧勝です。
- 「泥んこの急斜面を攻めたい」:ラグが深く刺さるサロモンの方が、悪路での走破性は高いです。
- 「長く履いて元を取りたい」:耐久性が高いため、コスパ重視ならサロモンです。
2. HOKAを選ぶべき人
- 「膝や腰が痛くなりやすい」:圧倒的なクッションが衝撃を吸収してくれます。
- 「長い距離を楽に移動したい」:ウルトラマラソンやロングハイクなど、後半の疲労抜きにはHOKAが有利です。
- 「濡れた岩場が多いコースに行く」:Vibramメガグリップ搭載モデル(Speedgoatなど)なら、ウェットな路面でも滑りにくいです。
ちなみに、最近はサロモンも「Genesis」のようにクッション性を高めたモデルを出していますし、HOKAも「Speedgoat」のようにグリップを強化したモデルを出しており、お互いの良いところを取り入れつつあります。
それでも、根底にある「安定のサロモン、クッションのホカ」という図式は覚えておいて損はありませんよ。
ソールの寿命と買い替えの目安
サロモンのランニングシューズは「頑丈である」と繰り返しお伝えしてきましたが、どんなにタフなギアでも寿命は必ず訪れます。一般的に、ランニングシューズの寿命は走行距離で約600km〜800kmが一つの目安と言われています。
しかし、サロモンの場合、少し事情が特殊なんです。長年愛用している私だからこそ伝えたい、「見た目の罠」について詳しく解説します。
サロモン特有の「アウトソール強すぎ問題」
サロモンの独自ソール「Contagrip(コンタグリップ)」は、摩耗に対して異常なほど強いです。これが素晴らしいメリットであることは間違いないのですが、同時に買い替え時を見誤らせる原因にもなります。
普通のシューズなら「靴底がすり減ってツルツルになったから買い替えよう」と判断できます。しかしサロモンの場合、800km走ってもまだラグ(溝)がしっかり残っていることが多いのです。これを見て「まだ全然履けるじゃん!」と思い込んでしまうのが一番危険です。
本当の寿命は「ミッドソール」に現れる
靴底(アウトソール)が元気でも、その上にあるクッション材(ミッドソール)は、着地のたびに体重の3倍近い衝撃を受け止め、確実にヘタっています。
特に最近のモデルに使われている軽量フォーム「Energy Foam」などは、反発性が高い反面、寿命を迎えると急激に「スカスカ」した感触になります。クッション性が死んだ靴で走り続けると、膝や股関節へのダメージが直撃し、怪我の原因になります。
買い替えサインのセルフチェックリスト
- 走行距離の管理: 見た目で判断せず、アプリ(StravaやGarminなど)で距離を管理し、800kmを超えたら潔く引退させる。
- ミッドソールのシワ: クッション部分(側面の白いフォームなど)に、深い横シワが多数刻まれていたら、弾力が失われている証拠です。
- 「底付き感」の発生: 走り終わった後に、以前よりも足裏がジーンと痛む、あるいは膝に違和感がある場合は、クッションの賞味期限切れです。
モデルによる寿命の違い
また、選ぶモデルによっても寿命は変わります。
- S/LABシリーズ(レース用): 軽量化を極限まで追求しているため、耐久性は低めです。最高のパフォーマンスを発揮できるのは300km〜500km程度と考えたほうが良いでしょう。
- XA PRO 3D / X ULTRA(安定重視): 構造がガッチリしているため、1,000km近く履けることもあります。ハイキングメインなら数年は持ちます。
- Speedcross(軟質ラグ): 泥用の柔らかいゴムを使っているため、アスファルトを多用するとラグが消しゴムのように早く削れます。路面環境に寿命が大きく左右されます。
「靴底はまだ綺麗なのに勿体ないな…」と思うかもしれませんが、体を守るための投資だと割り切って、適切なタイミングで新しい相棒(ニューシューズ)を迎えてあげてくださいね。
※私は街用の普段履きにデビューさせてます。
総括:サロモンのランニングシューズの評価
ここまで、サロモンのランニングシューズについて、良い点も、そして正直に気になった点(滑りやすさやサイズ感)も包み隠さず評価してきました。長くなりましたが、最後に「最終結論」をお伝えします。
ズバリ、サロモンというブランドは、フカフカのクッションで足を甘やかす靴ではありません。「足と一体化し、どんな過酷な環境でもランナーの意思を地面に伝え、確実に守り抜く、タフな相棒」です。
この靴を選ぶべき人、選んではいけない人
最終的に「買い」なのかどうか、迷っている方は以下の基準で判断してみてください。
| サロモンが「最高」の相棒になる人 | 他メーカーを検討すべき人 |
|---|---|
| ・靴の中で足が遊ぶのが嫌いな人 ・泥や砂利道、不整地を走ることが多い ・1足を長く履き潰したい(コスパ重視) ・足首の捻挫やグラつきが不安 | ・雲の上を歩くような柔らかさが最優先 ・雨の日のマンホールや濡れた岩場がメイン ・極度の幅広甲高で、締め付けが苦手 ・靴紐を自分で細かく調整したい |
失敗しないための「最終チェックリスト」
もし購入を決意されたなら、最後にこれだけは確認してください。サロモンで失敗するパターンの9割は「サイズ選び」と「用途のミスマッチ」です。
購入前のファイナルチェック
- サイズ感: いつものサイズより「0.5cm〜1.0cmアップ」が基本です。足幅が広い自覚がある方は、迷わず「WIDEモデル」を選んでください。
- モデル選定:
- 万能選手が欲しいなら → 「Genesis(ジェネシス)」
- 泥道や雪道を攻めるなら → 「Speedcross(スピードクロス)」
- ハイキングや街履き兼用なら → 「XA PRO 3D」や「XT-6」
かつては「上級者向けの細くて硬い靴」というイメージがありましたが、最新作の「Genesis」やワイドモデルの充実により、その敷居は劇的に下がっています。
自分の足にピタッとハマった時のサロモンの「人馬一体」ならぬ「人靴一体」の感覚は、他のブランドでは味わえない快感です。ぜひ、あなたにぴったりの一足を見つけて、街へ、山へと軽やかに走り出してみてください。きっと、今までよりも遠くまで、自信を持って走れるようになりますよ!(笑)
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新のモデルや価格については公式サイトをご確認ください。
























