富士山の8合目から頂上への時間は?【主要4ルート】目安と混雑対策!

登山の知識・計画関連
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こんにちは、リュウセイです。富士山登山を計画している方にとって、最も気になるのが「最後の踏ん張りどころ」である8合目からの行程ですよね。標高3,000メートルを超えると空気も薄くなり、思うように足が進まなくなるエリアです。

富士山の8合目から頂上への時間は、選ぶルートやその日の混雑状況、環境への順応度によって劇的に変わります。

特に山頂で御来光を拝みたいと考えている方は、深夜の凄まじい渋滞や、酸素濃度低下による高山病のリスク、さらには最新の入山規制についても知っておく必要があります。せっかくここまで登ったのに、時間が足りなくて山頂を断念するなんて悲しいですよね。

筆者も登山ギアを調べるのが大好きで、いろいろなデータを集める中で、富士山の難しさは「体力」だけでなく「事前の時間計算」にあるなと感じています。

この記事では、各ルートごとの標準タイムから、混雑時のリアルな所要時間、さらには安全に登り切るためのポイントをまとめました。これを読めば、当日のスケジュールをどう組めばいいのかがスッキリ解決するかなと思います。

富士登山の後半で直面する「御来光渋滞」と「高山病」という2つの大きな障害を説明するイラスト。渋滞で進めない様子と、エネルギー不足を示すバッテリーアイコンのイメージ。
富士登山8合目以降に立ちはだかる2つの大きな壁

この記事でわかること

①主要4ルートの8合目から山頂までの所要時間
②深夜帯に発生する渋滞の実態と回避策
③通行規制が登山スケジュールに与える影響
④高山病や疲労を抑えて登頂するためのペース配分

富士山の8合目から頂上への時間:主要4ルートで徹底比較

吉田、須走、富士宮、御殿場の4つのルートが山頂に向かって伸びている図解。それぞれの難易度や人気度の違いを示唆するイメージ。
特徴が異なる富士山4大登山ルート

富士山には大きく分けて4つのルートがありますが、8合目と言っても場所や標高がそれぞれ違います。ここでは、ルートごとの標準的な時間と、実際に歩く際の注意点を筆者なりの視点で紹介していきますね。

✅吉田ルートの混雑と8合目から頂上の目安
✅富士宮ルートで8合目から頂上へ最短で登るコツ
✅須走ルートの合流地点と8合目から頂上の注意点
✅御殿場ルートの8合目から頂上の過酷な距離
✅高山病を予防して8合目から頂上の時間を安定させる

吉田ルートの混雑と8合目から頂上の目安

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

一番人気の吉田ルートは、山小屋が非常に多くて初心者でも安心感があるルートですね。8合目の下部にあたる「太子館(標高約3,100m)」から頂上までの日中の標準タイムは約3時間です。

ただ、吉田ルートは8合目自体が非常に長く、最上部の山小屋「御来光館(3,450m)」まで標高差が約350mもあります。本8合目付近から山頂までなら、通常は1時間40分〜2時間ほどで到着します。

深夜の「御来光渋滞」という特殊な環境

しかし、この数値はあくまで「誰もいない道」を歩いた場合の話です。山頂で日の出を見ようとする深夜帯には、状況が一変します。各山小屋に宿泊していた登山者が午前0時〜2時に一斉に出発するため、登山道は文字通り「行列」になります。

混雑日の夜間、8合目から頂上までの所要時間は日中の2倍(約6時間)を見込む必要があります!

特に本8合目で須走ルートと合流した後は、道が飽和状態になり、一歩進んでは止まるの繰り返し。自分のペースで歩くことはほぼ不可能です。

この渋滞を計算に入れず、午前2時頃に8合目を出発しても、山頂にたどり着く前に太陽が昇ってしまう……という失敗談は後を絶ちません。筆者としては、山小屋の標高に合わせて、かなり早めの出発(23時〜1時)を計画に組み込むべきかなと思います。

吉田ルートの8合目(太子館)から山頂まで、日中なら約3時間、夜間混雑時は約6時間かかることを比較したインフォグラフィック。
吉田ルートにおける日中と夜間混雑時の所要時間差

吉田ルートの標高別・時間目安表

地点(宿泊拠点)標高日中の標準時間夜間混雑時の予想
8合目(太子館付近)3,100m約180分約360分
本8合目(富士山ホテル付近)3,400m約100分約200分
8合5勺(御来光館)3,450m約70分約120分

富士宮ルートで8合目から頂上へ最短で登るコツ

富士宮ルートは、5合目の標高が2,380mと4ルート中で最も高いため、8合目から頂上までの物理的な距離が最短です。

8合目の池田館(3,250m)から山頂までは、標準で1時間30分〜2時間程度です。このルートの良いところは、約30分歩くごとに次の山小屋が現れる点ですね。9合目、9合5勺と目標が細かく設定されているので、精神的には少し楽に感じるかもしれません。

一歩一歩が重い「急勾配」の洗礼

ただし、最短であることは「最も急である」ことの裏返しでもあります。緩やかな坂道はほとんどなく、一歩一歩が大きな段差をよじ登るような岩場が続きます。

太ももへの負担は吉田ルート以上かもしれません。また、酸素濃度が薄い中で急激に高度を上げるため、体力が削られやすく、休憩回数が増えることで結果的に時間がかかるケースも多いです。

譲り合いによる予期せぬ停滞

さらに富士宮ルート固有の事情として、登下山道が同じである点が挙げられます。御来光が終わった直後からは、山頂から降りてくる人と登る人が狭い岩場で交差します。

足場の悪い中で「登り優先」とはいえ譲り合いが発生するため、頂上直下の数十分がなかなか進まないこともあります。筆者としては、標準タイムに30分〜1時間程度の余裕を持っておくのが、精神衛生上も良いかなと思います。

富士宮ルートの急勾配と、須走ルートが本8合目で吉田ルートと合流して渋滞に巻き込まれる様子を表現した図解。
富士宮ルートと須走ルートの攻略ポイント

須走ルートの合流地点と8合目から頂上の注意点

須走ルートは、豊かな樹林帯から始まる変化に富んだコースですが、8合目からは「静寂」と「喧騒」の両極端を味わうことになります。8合目の下江戸屋(約3,400m)までは登山者も少なく、自分のペースで着実に高度を稼げます。

しかし、そのすぐ上の本8合目でマンモスルートの吉田ルートと合流した瞬間、目の前が登山客の列で埋め尽くされることになります。

合流後の「ラスト1時間」の読み方

合流地点から山頂までの標準タイムは約1時間10分〜1時間40分ですが、ここからは吉田ルートの渋滞に完全同期します。深夜帯であれば、ここだけで3時間近くかかることも珍しくありません。

筆者もギア好きとして思うのですが、渋滞で立ち止まっている間は体温が急激に奪われます。動けない時間が増えることを想定し、防寒着をすぐ出せる位置に用意しておくことが、タイムロスを防ぐ間接的な戦略になりますね。

あえて山頂を目指さないという賢い選択

須走ルートの宿泊拠点である「見晴館」や「江戸屋」に泊まる場合、無理に混雑する山頂を目指す必要はないかもしれません。須走ルートは東側に面しているため、7合目や8合目付近の登山道からでも、遮るものがない完璧な御来光を拝むことができます。

太陽が完全に昇り、山頂の群衆が下山し始める午前5時半以降にアタックを開始すれば、渋滞なしの快適な登山が楽しめます。これこそが、経験豊富な登山者が推奨する「通な時間管理」ですね。

※↑↑これ、推薦です。群衆を見に来た訳ではないので。混雑は住んでいる東京でこりごりですよ。(笑)

御殿場ルートの8合目から頂上の過酷な距離

御殿場ルートは8合目から山頂まで約2時間30分かかり、渋滞がないため自分の歩行能力がそのまま時間に反映されることを説明するスライド。
御殿場ルートの所要時間目安と特徴

御殿場ルートは、標高差約2,300mを自力で登り切る、まさに上級者向けの「聖地」です。8合目の赤岩八合館(3,300m)から頂上までは、登りで約2時間30分が目安。他のルートと決定的に違うのは、深夜であっても渋滞がほとんど発生しないことです。

自分の歩行能力がそのまま所要時間に反映されるため、4ルート中で最も「時間の計算がしやすい」ルートと言えます。

精神力と路面状況への対応

とはいえ、8合目にたどり着いた時点で、すでに普通の登山一回分以上の体力を使い果たしています。ここからの2時間半は、酸素の薄さと疲労で、一歩が平地の数倍重く感じられます。

道も火山礫(スコリア)のガラ場が多く、足が滑って力を逃がされやすいため、数字以上の過酷さがあります。筆者の見解では、御殿場ルートでの登頂を確実にするには、8合目までにいかに余力を残せるかがすべてかなと思います。

御殿場ルートの戦略的価値

このルートを選ぶ最大のメリットは、山頂直下での「数時間待ち」というストレスがゼロな点です。午前1時半〜2時頃に赤岩八合館を出発すれば、無理なく御来光に間に合います。また、万が一トラブルがあっても、山小屋(赤岩八合館)のスタッフさんは非常に経験豊富で頼りになります。

ただし、山小屋の数自体が極端に少ないルートなので、8合目以降で少しでも体調に異変を感じたら、勇気を持って撤退を決める判断力が必要です。

高山病を予防して8合目から頂上の時間を安定させる

富士登山の失敗原因で最も多いのが、体力不足ではなく高山病によるリタイアです。標高3,000mを超える8合目付近は、空気中の酸素濃度が平地の約7割程度まで減少します。「体調不良=歩行速度の劇的な低下」を招き、結果として予定していた時間を大幅に超過してしまいます。

肺(呼吸法)、水(水分補給)、足跡(歩幅は靴一足分)のアイコンを使い、高山病を防いで歩行速度を安定させる技術をまとめたスライド
高山病を制するための3つの基本技術

高所でのペース管理と注意点:
呼吸法:酸素を取り込むため、意識的に「吐く」ことを意識した深い呼吸を続ける
水分補給:高所は乾燥しており、呼吸だけで水分が失われます。血液をサラサラに保つため、こまめに水を飲みましょう
段差の歩き方:大きな段差は避け、歩幅を「靴一足分」にするくらい小さく歩くのがコツです

急ぐあまり休憩を削って歩き続けると、脳や肺に負担がかかり、強い頭痛や吐き気に見舞われます。こうなると、10分歩いては5分休むといった状態になり、標準タイムの数倍の時間がかかってしまいます。

筆者としては、8合目の山小屋でしっかりと高度順応のための滞在時間を取る(最低でも4〜5時間)ことが、最終的に一番早く、かつ安全に頂上に着くための近道かなと思います。健康に不安がある方は、事前に専門医に相談することも忘れないでくださいね。

富士山の8合目から頂上までの時間:混雑回避戦略

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

せっかくの富士登山、大渋滞の中で立ち往生してイライラするのはもったいないですよね。ここでは、最新の規制情報や筆者が考える戦略的な動き方について深掘りしてお話しします。

✅御来光渋滞を避けて8合目から頂上をスムーズに登る
✅吉田ルートの通行規制が8合目から頂上の時間に与える影響
✅下山道での膝のトラブルを防ぎ8合目まで安全に下る
✅まとめ:富士山の8合目から頂上までの時間

御来光渋滞を避けて8合目から頂上をスムーズに登る

深夜3時〜5時の山頂直下の混雑を避け、8合目で御来光を迎えてから午前5時半以降に空いた道を登る戦略を解説したスライド。
渋滞を避けて快適に登頂するための時間ずらし戦略

「山頂で御来光を見る」というこだわりを少し柔軟にするだけで、登山の快適さは180度変わります。資料でも推奨されていますが、最も混雑するのは午前3時から5時の山頂直下です。

このピークを避ける最も効果的な方法は、宿泊した山小屋付近、あるいは8合目の登山道で御来光を迎えることです。

富士山の東側に面した吉田・須走・御殿場ルートなら、ルート上のどこからでも美しい日の出を拝むことができます。太陽が昇り、周囲が明るくなった午前5時半以降に山頂を目指せば、下山客との入れ替わりで登山道はガラガラになります。

この時間帯なら、日中の標準タイムどおりにスイスイ登れるため、渋滞に巻き込まれるよりもずっと楽に、かつ確実に山頂に立てるはずです。

まとめ:富士山の8合目から頂上までにかかる時間

2024年から、山梨県側の吉田ルートでは本格的な通行規制が導入されました。1日の登山者数が4,000人に制限され、さらに「山小屋の宿泊予約」がない人は、午後4時から翌午前3時まで5合目のゲートを通過できなくなりました。いわゆる夜通し歩き続ける「弾丸登山」を物理的に制限する措置です。

2024年以降の通行規制のポイント:
通行料の徴収:1人2,000円が必須(山梨県側)。予約時に事前決済が必要です
夜間ゲート運用:16時〜3時は予約者以外通行不可。これにより早朝の爆発的な混雑はある程度抑制されています
予約の重要性:8合目の山小屋は予約が非常に困難です。予約なしで8合目まで行っても、16時を過ぎると下山を促される可能性があります

この規制のおかげで、以前のような「道が見えないほどの激しい混雑」は若干緩和されましたが、それでも山小屋宿泊者が一斉に動く午前1時〜3時は非常に混み合います。規制があるからと油断せず、時間に余裕を持った計画が必須ですね。

最新の正確な情報は、必ず富士登山オフィシャルサイト(出典:富士山における適正利用推進協議会)をご確認ください。

下山道での膝のトラブルを防ぎ8合目まで安全に下る

登頂の喜びで忘れがちなのが、山頂から8合目までの「下り」にかかる時間です。吉田ルートの下山道は約1時間〜1時間20分ほどで8合目まで降りられますが、ここは砂礫が続くジグザグ道。一歩ごとに自重の数倍の衝撃が膝にかかります。

筆者が思うに、登りよりも下りのほうが「時間管理の個人差」が激しく出ます。

膝を痛めて「カニ歩き」のような状態になってしまうと、標準タイムの3倍以上の時間がかかり、帰りのバスやツアーに間に合わないという大惨事になりかねません。これを防ぐには、トレッキングポールの活用はもちろん、膝サポーターの装着も有効です。

また、須走や御殿場の「砂走り」では、砂埃で視界が悪くなりペースを落とさざるを得ないこともあるので、マスクやゴーグルも間接的に下山時間を短縮する便利アイテムになりますよ。

まとめ:富士山の8合目から頂上までの時間

ここまで、富士山の8合目から頂上への時間について詳しく解説してきました。筆者の個人的な見解としては、富士登山は「時間をお金(山小屋の宿泊代や通行料)と準備で買う」スポーツだなと感じています。

吉田ルートなら、夜間の渋滞による「所要時間2倍」を前提とした、早めの出発スケジュールを。富士宮ルートなら、急勾配での体力消耗を考慮したこまめな休憩時間を。

そしてどのルートでも、8合目以上での高山病リスクを甘く見ないことが登頂成功への最大の鍵となります。この記事の情報を参考に、ぜひ余裕を持った計画を立ててみてください。

無理だと感じたらすぐに引き返し、次のチャンスを待つ。それが、富士山を本当に楽しむための、筆者からお伝えしたい一番のコツです。

富士登山は「時間」と「準備」で登るスポーツであり、高山病リスクを甘く見ず、無理なら引き返す勇気が大切であることを伝えるメッセージスライド
富士登山を本当に楽しむためのコツ

皆さんの富士登山が、安全で、一生の思い出に残る素晴らしいものになるよう応援しています!

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