肌寒い季節に欠かせない手袋。中でもモンベルの薄手の手袋は、その汎用性の高さとデザイン性で多くの人々から支持されています。しかし、種類が豊富なため「どれを選べばいいのか分からない」と悩む方も少なくありません。
この記事では、モンベルの薄手の手袋について、その特徴や選び方、素材別の違いを詳しく解説します。人気が高いシャミース手袋の特徴とレビューはもちろん、普段使いでの魅力や、ランニング用としての適性にも触れていきます。
また、便利なスマホOK機能や滑り止め加工、保温性の高い防寒用手袋としての側面も紹介。さらに、薄手の手袋・重ねるレイヤリング術から、革手袋の特徴、ユニークなミトンと指なしタイプまで、あなたのニーズに合う一着を見つけるための情報を網羅しました。
①モンベルの薄手手袋が持つ汎用性とデザイン性の魅力
②普段使いからランニングまで、シーン別の最適なモデル
③人気素材(シャミース、ウール等)の特徴と選び方
④レイヤリング(重ね付け)で保温性を高めるテクニック
モンベルの手袋の選び方|薄手の汎用性と人気の理由

✅モンベルの手袋 おすすめ・特徴や選び方、素材別
✅シャミース手袋の特徴とレビュー
✅普段使いにも最適
✅薄手の手袋は重ねる?
✅防寒用手袋の特徴
モンベルの手袋 おすすめ・特徴や選び方、素材別
モンベルの手袋は多種多様なため、自分に最適な一着を見つけるには、いくつかのポイントを押さえて選ぶことが大切です。まずは「用途」「素材」「機能」の3つの軸で考察します。
用途で選ぶ
どのようなシーンで手袋を使いたいかを明確にすることが、最初のステップです。
- 普段使い・通勤通学: デザインがシンプルで、着脱しやすく、スマホ操作が可能なモデルが適しています。
- ランニング・トレイルランニング: 汗をかいても蒸れにくい通気性と、フィット感の高さが求められます。
- 登山・ハイキング: 岩や鎖場での保護機能、温度変化に対応できる保温性やレイヤリングのしやすさが鍵となります。
素材で選ぶ
素材によって保温性や肌触り、機能性が大きく異なります。代表的な素材の特徴は以下の通りです。
素材の種類 | 主な特徴 | おすすめの用途 |
---|---|---|
シャミース™ | 薄手、軽量、速乾性、適度な保温性と通気性 | ランニング、インナーグローブ、春・秋の普段使い |
ストレッチ クリマプラス® | 高いストレッチ性、中厚手、裏起毛で保温性あり | 普段使い、ハイキング、インナーグローブ |
メリノウール | 天然の吸湿発熱性、防臭効果、汗冷えしにくい | 登山・キャンプのインナー、冷え性の方の普段使い |
ゴアテックス® | 非常に高い防水透湿性、防風性 | 雨天・雪中のアクティビティ、アウターグローブ |
やぎ革(レザー) | 高い耐久性、しなやかさ、使い込むほど手に馴染む | 無雪期のトレッキング、作業用、スキー |
機能で選ぶ
最後に、付加機能を確認します。「タッチパネル対応」は今や必須機能の一つですし、自転車に乗るなら手のひらの「滑り止め加工」が有効です。また、雨天での使用が想定されるなら「防水性」や「防滴性」のあるモデルを選ぶ必要があります。これらの要素を総合的に判断することで、ユーザーにとってベストな手袋が見つかるはずです。
シャミース手袋の特徴とレビュー
モンベルの薄手手袋の中でも特に人気が高く、多くのユーザーから支持されているのが「シャミースグローブ」です。その魅力は、独自の素材「シャミース™」がもたらす卓越したバランス性能にあります。
シャミース™とは、人間の毛髪の1/10という極細のマイクロファイバーを密に編んだ素材です。これにより、薄手で軽量ながらも繊維間に多くの空気を蓄え、適度な保温性を発揮します。同時に、通気性と速乾性にも優れているため、ランニングなどで汗をかいても蒸れにくく、快適な状態を保つことが可能です。
実際の使用者からの評価
レビューを見ると、その快適性を称賛する声が数多く見られます。
- 抜群の装着感: 非常に柔らかく滑らかな質感で、着けていることを忘れるほどのフィット感が得られます。
- 優れたタッチパネル操作性: 親指と人差し指の先端に施された導電糸の刺繍が的確な位置にあり、ストレスなくスマートフォンやスマートウォッチの操作が可能です。フィット感が高いため、細かい文字入力もできるという意見もあります。
- インナーとしての汎用性: 薄手なので、より保温性の高いグローブや防水のオーバーグローブの下に装着するインナーとしても最適です。二重にすることで、幅広い温度域に対応できます。
価格が手頃であることも大きな魅力の一つで、機能性の高さと合わせて非常にコストパフォーマンスの高い製品として評価されています。
普段使いにも最適
モンベルの手袋が登山やアウトドア愛好家だけでなく、普段使いのアイテムとして多くの人に選ばれている理由は、高い機能性と日常に溶け込むデザイン性を見事に両立させているからです。
アウトドアブランドの製品は機能性を最優先するあまり、デザインが専門的になりすぎて街中では浮いてしまうことがあります。
しかし、モンベルの手袋は、シンプルで洗練されたデザインのモデルが豊富です。カラーバリエーションも落ち着いたダークカラーから、ファッションのアクセントになる明るい色まで多彩に揃っており、カジュアルな服装からビジネスカジュアルまで、幅広いスタイルに合わせやすいのが特徴です。
もちろん、その背景にはアウトドアで培われた確かな機能性が存在します。薄手でありながら優れた保温性を持つフリース素材、急な雨にも対応できる撥水性、自転車のハンドルをしっかり握れる滑り止め加工など、日常生活をより快適にするための工夫が随所に凝らされています。
このように、厳しい自然環境で求められるスペックを、日々の暮らしに違和感なく取り入れられる点こそ、モンベルの手袋が普段使いで愛される最大の秘密と言えます。
薄手の手袋は重ねる?
「ひよっこ副隊長のつぶやき」
— 山梨県警察山岳警備安全対策隊【公式】 (@yamanashi_M_R) February 16, 2025
「グローブを選ぶ時のポイント?」
夏であれば、登山専用の手袋ではなく、ワークマンやホームセンター等で販売している手袋で代用可能ですが、冬山は、冬山用登山手袋を選びましょう。
素肌を外気にさらさないためにアンダー手袋も忘れずに!
モンベルの薄手手袋の真価は、単体での使用だけでなく、レイヤリング(重ね付け)することでさらに発揮されます。特に気温や天候の変化が激しいアウトドアシーンにおいて、このレイヤリングという考え方は非常に有効です。
基本的な考え方は、肌に直接触れる層に「インナーグローブ」として薄手の手袋を着け、その上に「アウターグローブ」として防風性や防水性に優れたグローブを重ねるというものです。
レイヤリングのメリット
- 温度調節が容易: 暑くなればアウターを脱ぎ、寒くなれば着けるという簡単な着脱で、細かな温度調節が可能になります。これにより、常に快適な状態を保つことができます。
- 幅広いシーンに対応: インナーを変えたり、アウターを変えたりすることで、初秋のハイキングから厳冬期の雪山まで、一つのシステムで対応できる範囲が格段に広がります。
- 濡れと冷えの防止: アウターグローブが雨や雪を防ぎ、インナーグローブが汗を効果的に吸湿・速乾させることで、手が濡れて体温が奪われるのを防ぎます。
- 細かな作業時: アイゼンの装着やカメラの操作など、細かな作業が必要な場面では、アウターグローブだけを外してインナーグローブの状態で行うことができます。素手になるよりも安全で、手の冷えも最小限に抑えられます。
「シャミースグローブ」や「トレールアクショングローブ」のような薄手でフィット感の高いモデルは、このインナーグローブとして非常に優れた性能を発揮します。
防寒用手袋の特徴
モンベルの手袋は、高い防寒性を備えているモデルが数多くあります。これは、高品質な素材の選定と、保温性を高めるための独自技術に基づいています。
高機能な保温素材
- ダウン: 軽量でありながら非常に高い保温性を誇るダウンは、モンベルの防寒ウェアの代名詞です。「ダウンハンドウォーマー」のような製品では、その優れた保温力を手袋に応用し、極寒の環境でも指先を暖かく保ちます。
- フリース: 肌触りが良く、暖かさを持続させるフリースも主要な素材の一つです。モンベル独自の「クリマプラス®」や「シャミース™」は、繊維間に多くの空気を蓄えることで、薄手でも効率的に保温します。
- 化学繊維(シンサレート™など): 水濡れに強く、保温性を維持しやすい高機能な化学繊維も積極的に採用されています。濡れる可能性があるシーンでも安心して使用できるのが強みです。
暖かさを逃さない設計
素材だけでなく、手袋の構造にも暖かさを保つ工夫が凝らされています。例えば、手首部分に伸縮性の高いリブや、フィット感を調整できるベルクロストラップを設けることで、袖口からの冷気の侵入を効果的にシャットアウトします。
これにより、手全体が暖かい空気に包まれるような感覚が得られます。これらの特徴が、モンベルの防寒用手袋の信頼性を支えています。
モンベルの手袋の選び方|薄手モデルの機能と活用術

✅スマホOKで便利
✅手袋の滑り止め機能
✅ランニング用手袋がトレラン必須の理由
✅ミトンと指なしモデル
✅革手袋の特徴
✅まとめ:モンベルの手袋は汎用性が高い薄手が人気
スマホOKで便利
現代生活において、スマートフォン操作は欠かせない要素です。寒い屋外で手袋をいちいち外すのは非常に煩わしく、特に登山やランニング中では大きなストレスとなります。この点において、モンベルの手袋が備えるタッチパネル対応機能は、非常に大きなメリットです。
モンベルの多くのモデルでは、親指と人差し指の先端に導電性の素材が使われており、手袋を装着したままスマートフォンやタブレット、スマートウォッチの操作が可能です。
進化するタッチパネル対応技術
特に注目すべきは、その操作性の進化です。かつてのモデルは、指の腹を広く覆う人工皮革のような素材が主流で、タッチの精度が低く、意図しない場所をタップしてしまうことも少なくありませんでした。
しかし、近年のモデル、例えば「ウイックロン ZEOサーマル グローブ」や「シャミースグローブ」では、導電性の繊維を直接生地に刺繍する方式が採用されています。これにより、タッチポイントが非常に明確になり、ピンポイントでの正確な操作が可能になりました。
小さなリンクをタップしたり、文字入力をしたりといった細かな作業も、以前より格段にスムーズに行えるようになっています。このストレスフリーな操作性は、一度体験すると手放せなくなるほどの快適さです。
手袋の滑り止め機能
モンベルの薄手手袋には、デザインや保温性だけでなく、実用性を高めるための「滑り止め機能」が効果的に施されているモデルが多くあります。この機能は、特にアクティブなシーンや、道具を扱う場面でその真価を発揮します。
滑り止めは、主に手のひら側や指先に、シリコンや合成皮革のプリントとして配置されています。これにより、グリップ力が向上し、様々な物をしっかりと掴むことができます。
具体的な活用シーン
- 登山・ハイキング: トレッキングポールを握る際、滑りにくくなることで余計な力を入れずに済み、疲労を軽減できます。また、鎖場や岩場を通過する際にも、安定したホールド感は安全確保に繋がります。
- 自転車: ハンドルを確実にグリップできるため、特に雨の日などの滑りやすい状況でも安心して運転することが可能です。
- 写真撮影: カメラなどの精密機器を扱う際に、滑って落としてしまうリスクを低減させます。
- 日常生活: スマートフォンや水筒、ドアノブなど、日常のあらゆる場面で滑りにくさが快適さをもたらします。
「トレールアクショングローブ」や「パームガードグローブ」などは、この滑り止め機能が効果的に設計されている代表的なモデルです。単に暖かいだけでなく、こうした実用的な機能が、モンベルの手袋の信頼性を高めています。
ランニング用手袋がトレラン必須の理由
今日のモンベルお買い物はジョガーグローブ。手のひら側が全部メッシュなので通気性抜群。関東の暑すぎる冬にはこれが丁度いいんだ😊
— しの (@gd5bM92) November 11, 2022
手首まで覆ってくれるのも⭕ pic.twitter.com/jpuSCvpMqA
ランニングやトレイルランニングといった発汗量の多いアクティビティにおいて、手袋は単なる防寒具以上の重要な役割を果たします。特に秋冬の寒い時期には、適切なグローブの選択がパフォーマンスや安全性を左右すると言っても過言ではありません。
体温調節の重要性
走り始めは寒くても、運動強度が高まるにつれて体は熱を発し、手も汗をかきます。この時、保温性だけの厚い手袋では内部が蒸れてしまい、不快なだけでなく、その水分が冷えることで逆に体温を奪う「汗冷え」の原因となります。
末端が冷えると体は中心部を温めようと余計なエネルギーを消耗し、結果的に体全体のパフォーマンス低下に繋がります。
ランニングに最適なモンベルのグローブ
この問題を解決するのが、モンベルの「ジョガーグローブ」のようなランニング専用に設計されたモデルです。 このグローブは、手の甲側には保温性の高い起毛素材を、手のひら側には通気性抜群のメッシュ素材を配置するという、非常に合理的な構造をしています。
これにより、冷たい風から手を守りつつ、かいた汗や熱は手のひらから効果的に放出されます。
さらに、手をグーに握れば保温性が高まり、パーに開けばメッシュ部分から外気が入ってベンチレーションになる、という能動的な体温調節も可能です。このように、運動中の変化に対応できる機能性こそ、ランニングやトレランにモンベルの手袋が必須と言われる理由です。
ミトンと指なしモデル
モンベルの手袋のラインナップは、一般的な5本指タイプだけにとどまりません。特定の用途や目的に特化した「ミトン型」や「指なし(フィンガーレス)型」も、その特徴を理解して使うことで非常に便利なアイテムとなります。
ミトン型:保温性を最優先
ミトンは、親指だけが独立し、他の4本の指が同じスペースに収まる形状の手袋です。
- メリット: 指同士がくっついているため、熱が逃げにくく、5本指タイプに比べて格段に高い保温性を発揮します。また、縫い目が少ないため、防風性にも優れています。寒さに非常に弱い方や、極寒地での使用に適しています。
- デメリット: 指が分かれていないため、細かい作業がしにくいのが最大の難点です。
- モンベルの工夫: このデメリットを解消するため、「ウインドストッパートレッキングミトン」のように、先端をめくって指先を露出できるモデルも開発されています。
指なし型:操作性を最優先
指なし(フィンガーレス)グローブは、その名の通り指先部分がカットされたデザインです。
- メリット: 指先が完全に露出するため、手袋を装着したまま、素手と変わらない感覚で細かな作業ができます。釣りでの餌付けや、写真撮影、ロープワークなどに最適です。
- デメリット: 指先が露出しているため、保温性は低くなります。
- モンベルの工夫: 「クリマプレン スリーフィンガーレス フィッシンググローブ」のように、保温性の高いネオプレン素材を使い、指の保護と保温性を両立させたモデルがあります。
これらのモデルは、一般的な用途ではありませんが、特定のニーズに対して最適な解決策を提供してくれます。
革手袋の特徴
モンベルのラインナップには、フリースや化学繊維だけでなく、天然素材である「革」を使用したグローブも存在します。革手袋は、特に耐久性と操作感覚の良さが求められるシーンで活躍します。
モンベルで主に使用されているのは、しなやかさと優れた耐久性を両立した「やぎ革」です。この素材は、使い込むほどに持ち主の手に馴染み、まるで第二の皮膚のような一体感のあるフィット感を生み出します。
主なモデルと用途
- トレッキンググローブ: 無雪期の登山で、鎖場や岩稜地帯を通過する際に手のひらを保護する目的で使われます。やぎ革の優れたグリップ力と耐久性が、安全な行動をサポートします。甲側には通気性の良いメッシュ素材を組み合わせるなど、快適性も考慮されています。
- ウインター レザーグローブ: 雪山登山やスキーなどで使用される、保温性を重視したモデルです。革のアウターシェルの内側に、ゴアテックスの防水インサートやウールのライナーを組み合わせることで、過酷な環境に対応します。
メンテナンス性
革製品は手入れが難しいイメージがありますが、モンベルの革手袋の多くは「ウォッシャブル加工」が施されており、家庭で手洗いすることが可能です。これにより、汚れを気にせずタフに使うことができます。タフさと繊細なフィット感を両立しているのが、モンベルの革手袋の大きな特徴です。
まとめ:モンベルの手袋は汎用性が高い薄手が人気
以下に、ポイントをまとめました。
• モンベルの薄手手袋は機能性とデザイン性を両立し普段使いに最適
• 選び方の基本は「用途」「素材」「機能」の3つの軸で考える
• 人気の「シャミースグローブ」は薄手軽量で保温性と通気性のバランスが秀逸
• 薄手手袋はインナーとして重ねることで幅広い温度に対応できる
• 近年のモデルはタッチパネルの操作性が大幅に向上しストレスフリー
• 滑り止め機能は登山や自転車、日常の様々なシーンで安全性を高める
• ランニング用は保温と通気を両立させた専用設計のモデルが快適
• ミトン型は保温性重視、指なし型は操作性重視と目的が明確
• やぎ革を使用したモデルは高い耐久性と優れたフィット感が魅力
• 手袋の洗濯は洗濯機を避け、中性洗剤での手洗いが推奨される
• 多くのモデルは高い撥水性を持つが、雨天時はレインカバーの併用が確実
• 手袋のフィット感は操作性に直結するため、可能な限り試着が望ましい
• 機能性の高さと手頃な価格設定により、コストパフォーマンスが非常に高い
• 多様なラインナップから自分のライフスタイルに合う一着を見つけることができる
• 適切な手袋選びは、アウトドア活動や日常生活をより安全で快適にする