モンベルのサーマラップジャケット レビュー【モデル比較と選び方】

モンベルのサーマラップジャケット レビュー【モデル比較と選び方】登山ウェア
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モンベルのサーマラップシリーズは、高機能ながら手頃な価格で人気ですが、「どのモデルを選べばいいの?」と悩んでいませんか。この記事では、そもそもサーマラップとは何かという基本から、コンパクト軽量の秀逸性、EXライトサーマラップジャケットやU.L.サーマラップ ジャケット、そしてサーマラップ パーカのレビューと特徴を詳しく解説します。

さらに、EXライト・U.L.・パーカの違いを比較し、173㎝・64㎏の男性や158cmの女性のサイズ感についても具体的にご紹介。購入前に知っておきたい気になる点にも触れながら、最終的にどんな人にオススメなのか、あなたにぴったりの一着を見つけるお手伝いをします。

この記事でわかること

①各サーマラップモデルの明確な違い
②あなたに最適なモデルを見つけるヒント
③具体的な着用イメージが湧くサイズ感
④購入前に知るべきメリットと注意点


モンベルのサーマラップジャケット レビュー|モデル比較

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

✅そもそもサーマラップとはどんなウェア?
✅U.L.サーマラップ ジャケットのレビューと特徴
✅EXライトサーマラップジャケットのレビューと特徴
✅サーマラップ パーカのレビューと特徴
✅U.L.・EXライト・パーカの3つの違いを比較

そもそもサーマラップとはどんなウェア?

モンベルのサーマラップシリーズは、「動的保温着(アクティブインサレーション)」と呼ばれるカテゴリーに属するウェアです。これは、登山やハイクなど体を動かしている最中でも快適な体温を維持することを目的として開発されました。

従来のダウンジャケットのような「静的保温着」は、休憩中など体を動かしていない時には非常に暖かい一方で、行動中に着ていると熱がこもりすぎて汗だくになってしまうことがあります。その汗が原因で体が冷える「汗冷え」は、アウトドア活動において避けたいリスクの一つです。

サーマラップは、適度な保温性を保ちつつ、ウェア内にこもった熱や湿気を効率的に放出する優れた通気性を両立させているのが最大の特徴になります。この機能を実現しているのが、モンベル独自開発の化繊綿ストレッチ エクセロフトです。

ポリエステル繊維でできているため、雨や汗で濡れても保温性が低下しにくく、家庭の洗濯機で気軽に洗えるメンテナンスの容易さも魅力と言えるでしょう。行動中も休憩中も、そして下山後の街でも、一枚で幅広いシーンに対応できる汎用性の高さが、多くのアウトドア愛好家から支持される理由です。

【豆知識】動的保温着と静的保温着の違い

動的保温着(アクティブインサレーション)は、サーマラップのように「保温性」と「通気性」を両立し、行動中に着用し続けることを想定したウェアです。一方、静的保温着はダウンジャケットに代表され、「保温性」に特化しています。非常に暖かいですが通気性は低いため、主に休憩中やキャンプサイトでの防寒着として使用されます。


U.L.サーマラップ ジャケットのレビューと特徴

U.L.サーマラップ ジャケットは、サーマラップシリーズの中でも特に軽さと性能のバランスに優れた定番モデルです。初めて動的保温着を試す方や、どのモデルにすべきか迷っている方にとって、まず候補に入れるべき一着と言えます。

最大の魅力は、平均重量229g(メンズMサイズ)という軽快さです。他メーカーの同カテゴリーの製品が300gを超えることも多い中、この軽さは大きなアドバンテージとなります。バックパックに入れても負担になりにくく、必要な時にさっと羽織れる手軽さが魅力です。

生地には、極細の糸で織り上げられた軽量ながら強度も備える「バリスティック エアライト」を採用。表面には撥水加工が施されており、小雨程度であれば弾いてくれます。中綿にはもちろん「ストレッチ エクセロフト」が封入されており、薄手ながらもしっかりとした保温力を感じられます。

体に程よくフィットする細身のシルエットなので、アウターとしてだけでなく、寒い時期にはレインウェアやハードシェルの下に着るミドルレイヤーとしても活躍します。

U.L.サーマラップ ジャケットのポイント

リーズナブルな価格(1万円台)で動的保温着の魅力を体験できる、コストパフォーマンスの高さが際立っています。軽量性、保温性、動きやすさ、そして価格の全てのバランスが良く、登山、ハイキング、キャンプから普段使いまで、シーンを選ばずに使える汎用性が人気の秘密です。


EXライトサーマラップジャケットのレビューと特徴

EXライトサーマラップジャケットは、「Light & Fast」を追求するモンベルの理念を体現した、シリーズ最軽量モデルです。少しでも荷物を軽くしたいトレイルランナーやファストパッカーなど、軽さを最優先するアクティビティに最適化されています。

平均重量は163g(メンズMサイズ)と、U.L.モデルよりもさらに約60gも軽量化を実現。この軽さの秘密は、徹底した素材選びと設計にあります。摩耗しやすい表地には比較的強度のある20デニールの生地を、そして肌に触れる裏地にはさらに薄い12デニールの生地を採用することで、耐久性と軽量性を見事に両立させているのです。

また、動きやすさを確保するためのストレッチ性も特徴的です。伸縮素材であるポリウレタンを使わず、生地を斜め(バイアス)に縫製することで生地自体の伸縮性を引き出し、軽量性を損なうことなく快適な着心地を実現しています。

付属のスタッフバッグに収納すればφ10×16cmと非常にコンパクトになり、バックパックの隙間に容易に収納可能です。軽量化のためにフードや裾のドローコードといった調整機能が省略されています。

そのため、フィット感はU.L.モデルに比べて若干劣る可能性があります。軽さを取るか、調整機能による快適性を取るかが選択のポイントになります。


サーマラップ パーカのレビューと特徴

サーマラップ パーカは、ジャケットタイプにフードを追加することで、保温性と対応力をさらに高めたモデルです。特に冷えやすい首周りや頭部をカバーできるため、体感温度はジャケットタイプよりも格段に暖かく感じられます。

雪山や風の強い稜線、あるいは休憩時など、より高い保温性が求められるシーンでフードの有無は大きな違いを生みます。ジャケットの上からフードを被るだけで、冷たい風の侵入を効果的に防ぎ、体温が奪われるのを最小限に抑えることが可能です。

もちろん、これまで紹介した「U.L.」や「EXライト」にも、それぞれフード付きのパーカモデルがラインナップされています。また、モデル名に「U.L.」や「EXライト」が付かない、より中綿量が多く保温性に優れた「サーマラップ パーカ」も存在します。これは、より寒い環境での使用を想定したモデルです。

フードが付く分、ジャケットタイプと比較して重量は少し増し、収納サイズもわずかに大きくなります。しかし、その差以上に「いざという時の安心感」というメリットは大きいと言えるでしょう。特に天候が変わりやすい山での活動をメインに考えるのであれば、パーカタイプは非常に心強い選択肢となります。


EXライト・U.L.・パーカの違いを比較

これまで紹介してきた各モデルの特徴を、より分かりやすく比較するために表にまとめました。ご自身の用途や重視するポイントに合わせて、最適なモデルを選ぶ際の参考にしてください。

モデル名平均重量
(メンズM)
収納サイズ保温性特徴価格帯(税込)こんな人にオススメ
EXライト サーマラップ
(ジャケット/パーカ)
163g / 200gφ10×16cm★☆☆シリーズ最軽量・最コンパクト約15,000円~荷物を1gでも軽くしたい人、スピード重視のアクティビティ
U.L.サーマラップ
(ジャケット/パーカ)
229g / 252g∅12×19cm★★☆軽量性と価格のバランスが良い定番モデル約17,000円~初めての動的保温着、汎用性を求める人
サーマラップ パーカ
(U.L.なし)
322g∅13×22cm★★★シリーズで最も保温性が高いモデル約16,000円~冬場の低山やキャンプなど、より高い保温性を求める人

このように、「軽さのEXライト」「バランスのU.L.」「保温性のサーマラップ(無印)」という大まかな位置づけで考えると分かりやすいです。また、それぞれにフードの有無(ジャケットかパーカか)を選べるため、活動スタイルに応じて細かく選択できるのがモンベルの強みと言えるでしょう。


モンベルのサーマラップジャケット レビュー|サイズ感と評価

登山・トレッキング装備完全ガイド:初心者入門イメージ

✅サイズ感【173㎝・64㎏男性】
✅女性サイズ感【158cm】
✅購入前に知りたい気になる点
✅結局どんな人にオススメのジャケット?
✅まとめ:モンベルのサーマラップジャケット レビュー

サイズ感【173㎝・64㎏男性】

サーマラップシリーズのサイズ選びは、どのように着用したいかによって変わってきます。身長173cm・体重64kgの標準的な体型の場合、多くの方がMサイズかLサイズで検討することになるでしょう。

サーマラップは全体的に体に程よくフィットする、やや細身のアクティブフィットなシルエットを採用しています。そのため、ベースレイヤーの上に直接羽織るなど、行動着としてジャストサイズで着たい場合はMサイズが最適です。

一方で、中に厚手のフリースなどを着込む「ミドルレイヤー」としての使用を主に考えている場合や、少しゆとりのある着心地が好みの方はLサイズを選ぶのがおすすめです。特に腕周りや肩周りの動かしやすさを重視する場合、ワンサイズ上げることでレイヤリングの幅が広がります。

可能であれば、実際にお店で試着するのが一番確実です。その際は、普段山で着るインナーやフリースを持参して、重ね着した際のフィット感を確認することをおすすめします。袖の長さや着丈もモデルによって微妙に異なる場合があるので、実際に着て動いてみるのが失敗しないコツですよ。


女性サイズ感【158cm】

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女性モデルも、基本的なサイズ感の考え方は男性モデルと同様です。身長158cmの標準的な体型の方であれば、SサイズかMサイズが主な選択肢となります。

レディースモデルは、女性の体型に合わせた美しいシルエットでデザインされています。すっきりと体にフィットさせてスタイリッシュに着こなしたい場合はSサイズが良いでしょう。行動中にウェアがもたつくことなく、快適に動くことができます。

キャンプでのリラックスした着用や、中に着込むことを想定する場合は、少しゆとりのあるMサイズが適しています。モンベルのウェアはサイズ展開が豊富なので、自分の体型や好みのフィット感に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。


購入前に知りたい気になる点

非常に優れたサーマラップシリーズですが、購入後に「思っていたのと違った」とならないよう、いくつか知っておきたい注意点もあります。メリットだけでなく、これらの点も理解した上で検討することが大切です。

サーマラップシリーズの注意点

ドローコードの省略:
特に「EXライト」シリーズは軽量化を最優先しているため、フードの顔周りや裾を絞るためのドローコードが省略されています。これにより、強風時には風が侵入しやすく、寒さを感じることがあります。

防風性は完璧ではない:
通気性を重視しているため、防風性に特化したウィンドシェルのような完璧な防風性はありません。風が非常に強い状況では、上からシェルジャケットを羽織るなどの対策が必要です。

ハンドウォーマーポケットの有無:
モデルによっては、手を温めるための腰ポケット(ハンドウォーマーポケット)がシンプルな作りであったり、省略されていたりします。主に「U.L.」モデルなどが該当し、グローブを入れるような使い方はしにくい構造です。

完全防水ではない:
表面には撥水加工が施されていますが、あくまで小雨や雪を一時的に弾く程度です。レインウェアではないため、長時間の雨天での使用には適していません。

これらの点は、製品のコンセプト(軽量化や通気性重視)を考えれば納得できる部分でもあります。自分の使い方でこれらの点が問題になるかどうか、事前に確認しておきましょう。


結局どんな人にオススメのジャケット?

これまでの情報を総合すると、サーマラップジャケットは以下のような方に特におすすめできるウェアです。

こんな人にサーマラップはオススメ!

  • 登山やハイキングで汗冷えに悩んでいる方
    優れた通気性で、行動中の汗を効率的に放出し、汗冷えのリスクを大幅に軽減します。
  • コストパフォーマンスに優れた保温着を探している方
    他社のアクティブインサレーションと比較して、非常にリーズナブルな価格設定が魅力です。
  • 軽くてコンパクトになる防寒着が欲しい方
    特にU.L.やEXライトモデルは、バックパックの容量を圧迫しない優れた携帯性を誇ります。
  • メンテナンスが簡単なウェアを求める方
    ダウンと違い、自宅の洗濯機で気軽に洗えるため、常に清潔な状態を保てます。
  • 一つのウェアを様々なシーンで着回したい方
    アウトドアからタウンユースまで、シンプルなデザインで幅広く活躍します。

逆に、非常に強い風が吹く環境での活動が多い方や、完全な防水性を求める方、最高の保温性だけを追求する方には、他の専用ウェア(ウィンドシェル、レインウェア、ダウンジャケットなど)との組み合わせを検討することをおすすめします。


総括|モンベルのサーマラップジャケット レビュー

この記事では、モンベルのサーマラップシリーズについて、各モデルの特徴から選び方まで詳しく解説しました。最後に、本記事の要点をリストでまとめます。

  • サーマラップは行動中も快適な「動的保温着」
  • 濡れても保温性が落ちにくい化繊綿「エクセロフト」を採用
  • U.L.モデルは軽さと価格のバランスが取れた定番
  • EXライトモデルはシリーズ最軽量を追求したモデル
  • パーカモデルはフードがあることで保温性と安心感が向上
  • モデルごとに重量、保温性、収納サイズが異なる
  • サイズ感はやや細身で体にフィットする設計
  • レイヤリングを考慮するならワンサイズ上も有力な選択肢
  • 軽量モデルは調整用ドローコードが省略されている点に注意
  • 強風下では別途ウィンドシェルなどの併用が効果的
  • 撥水加工は施されているが完全防水ではない
  • 家庭の洗濯機で手軽にメンテナンスが可能
  • 他社製品に比べて圧倒的なコストパフォーマンスを誇る
  • 登山からキャンプ、普段使いまでシーンを選ばず活躍
  • 自分の用途に最適なモデルを選ぶことが満足への鍵
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