キャンプ界の憧れブランドであるスノーピークですが、最近スノーピークのテントのリコールや仕様不備に関するニュースが飛び込んできて、自分の愛用しているギアは大丈夫かなと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
特にリビングシェルやランドロックといった人気モデルを所有している方にとっては、耐水圧の不足や素材の違いといった問題が実際にどう影響するのか、そして修理や補償の手続きはどうすればいいのか、気になるところですよね。筆者も一人のキャンプ愛好家として、この事態を冷静に見守ってきました。
この記事では、今回の不備の詳細から過去の事例、さらには中古で購入する際の注意点まで、今知っておきたい情報を整理してまとめてみました。公式サイトの情報と併せて、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
①テントおよびシェルターの仕様不備の具体的な内容
②対象39品番の特定方法と「補修」か「お詫びの品」かの選択肢
③リコール対応の期限や手続きと、直営店持ち込みのメリット
④過去の事例から学ぶ中古品選びのチェックポイント
スノーピークのテントのリコール:仕様不備の全容

ここでは、2024年11月に発表された大規模な仕様不備について、何が起きたのかを詳しく見ていきます。キャンプ中の雨漏りや耐久性に関わる重要なポイントなので、しっかりチェックしておきましょう。
✅メッシュパネルの耐水圧不足と素材違いの発生原因
✅ランドロックやリビングシェルなど対象39品番の特定
✅縫製補修の仕上がりに関する注意点とデメリット
✅お詫びの品の内容とフラットバーナー等の限定アイテム
✅2026年3月の期限までに必要な手続きと受付方法
メッシュパネルの耐水圧不足と素材違いの発生原因

今回の仕様不備の核心は、本来なら過酷な天候から私たちを守ってくれるはずの「フライシート」の一部に、想定外の素材が使われていたという点にあります。筆者が調査したところ、問題の始まりは2024年9月、一人のユーザーから寄せられた「リビングシェル アイボリー」の水漏れ報告でした。
当初は個別の初期不良かと思われていましたが、スノーピークが社内で精査を進めた結果、驚くべき事実が判明したのです。
不備の第一の内容は、メッシュパネルの裏側を保護する目隠しパネルの耐水圧不足です。スノーピークのテントは、激しい雨でも浸水を防げるよう「耐水圧1,800mmミニマム」を標準としていますが、実際に使われていた生地はこの基準を大きく下回るスペックでした。
これでは、強い雨が長時間続いた際に、本来防げるはずの浸水を許してしまう可能性があります。ただし、メーカー側の検証によれば、すぐに避難が必要になるような致命的な欠陥ではないとされていますが、やはり「高品質なスノーピーク」を信頼して購入した側としては、複雑な心境になりますよね。
第二の内容は、素材の織り組織の違いです。

具体的には「75Dポリエステルリップストップ」と表記されていた箇所に、リップストップ加工のないプレーンなポリエステル生地が混入していました。
リップストップとは、格子状に強い糸を編み込むことで、万が一生地が裂けてもその進行を食い止めるという、アウトドアギアには欠かせない耐久構造です。この加工がないということは、強風での設営時などに、思わぬ破損を招くリスクが通常より高まっていることを意味します。
(参照:スノーピーク公式「テント・シェルター製品の仕様不備に関するお詫びとお知らせ」)
ランドロックやリビングシェルなど対象39品番の特定
今回の事態を受けてスノーピークが行った全件調査の結果、当初の42品番から再精査を経て、最終的に39品番がリコールおよび仕様不備の対象として確定しました。
この中には、ファミリーキャンパーの定番である「ランドロック」や、長年愛されている「リビングシェル」の現行モデルがズラリと並んでいます。筆者の周りでも、愛用者が多いモデルばかりなので影響はかなり大きいと感じています。
| シリーズ名 | 主な対象品番(例) | 不備の具体的な内容 |
|---|---|---|
| ランドロック | TP-671R, TP-671IV, FES-091 | パネル裏素材の耐水圧不足 |
| リビングシェル | TP-623R, TP-623-IV, TP-660 | パネル裏素材の耐水圧不足 |
| ランドブリーズ Pro. | SD-641, SD-643, SD-644 | リップストップ加工の欠如 |
| ドックドーム Pro. 6 | SD-506, SD-507IV | パネル裏素材の耐水圧不足 |
| エントリー2ルーム | TP-880, TP-880R | パネル裏素材の耐水圧不足 |
| ランドネスト | SDE-259, SDE-260, SET-259 | パネル裏素材の耐水圧不足 |

一方で、安心材料もあります。当初対象に含まれていた「メッシュシェルター(TP-925)」や「ランドロックアイボリー(FES-671)」などは、再調査により「仕様通りで問題なし」と判断されました。
まずは自分のテントがこの39品番に該当するのか、収納ケースや本体についている白いタグに記載された型番を正確にチェックすることが先決です。「アイボリーは大丈夫だと思っていたら、品番によっては対象だった」というケースもあるので、色だけで判断するのは禁物かなと思います。

縫製補修の仕上がりに関する注意点とデメリット
不備のある箇所を本来のスペックの生地に交換してくれる「縫製補修」ですが、これは「新品に交換してくれる」というものではない点に注意が必要です。スノーピークの熟練スタッフによる作業とはいえ、既存のフライシートに手を加えるため、いくつかのデメリットが生じます。
筆者が考える、補修を選択する際の懸念点を以下にまとめました。
縫製補修に伴う仕上がりのリスク
- 生地の色の個体差: 補修に使うのは最新ロットの新品生地です。ユーザーが既に使用して太陽光(紫外線)で色が抜けた古い生地と並べると、色の違いが目立ってしまう可能性があります。
- 縫い跡やシワ: 既存の縫い目を一度解いて再度縫い合わせるため、元の針の跡が残ったり、生地の重なり部分に微妙なシワや「連れ」が生じることがあります。
- 透過性の変化: 内側から光を当てた際、補修した箇所だけ生地の厚みが微妙に異なり、影のように見えることがあります。

また、補修期間が最大で約9ヶ月という非常に長い時間を要することも大きなネックです。その間キャンプに行けないのは辛いですよね。
希望者には代替テントの無料貸し出しもあるそうですが、使い慣れた自分のギアではないというストレスは避けられません。また、生地自体が既に加水分解でベタついていたり、激しい汚れやカビがある場合は、補修作業自体を断られることもあるようです。
補修を希望するなら、まずは自分のテントが作業に耐えられるコンディションかどうかを客観的に判断する必要があるかな、と感じます。
お詫びの品の内容とフラットバーナー等の限定アイテム
補修を選ばず、現状のまま使用を続けることを承諾したユーザーに対して、スノーピークは「お詫びの品」を贈呈する補償プランを用意しています。今回の不備は「通常の使用には直ちに支障がない」という判断から、このような柔軟な選択肢が設けられたようです。
実は、このお詫びの品のラインナップが非常に豪華で、ファンの間では「補修するよりこっちの方がお得かも」という声も上がっています。

お詫びの品は、所有している対象製品の合計数によって豪華になっていくシステムです。例えば、1張なら限定カラーのソリッドステーク30(ホワイト)10本セットなどが選べます。
そして、2張以上になると、キャンプ界で絶大な人気を誇る「フラットバーナー」の限定ブラック仕様など、通常では手に入らない希少なアイテムが選択肢に入ってきます。さらに積算数が5張、15張と増えるごとに、エルフィールドやリビングシェルSのアイボリーモデルといった豪華な景品が用意されています。
ただし、このお詫びの品プランにも注意点があります。これを受け取った場合、将来的にその不備箇所に関する無償修理は受けられなくなります。また、限定品ゆえに在庫がなくなれば早期に受付終了となる可能性も否定できません。
筆者としては、実用性を取って補修するのか、資産価値やコレクション性を取ってお詫びの品をもらうのか、非常に悩ましい選択だなと感じます。中古市場での再販を考えているなら、あえて未補修のまま限定品を受け取るのも一つの手かもしれませんね。
2026年3月の期限までに必要な手続きと受付方法
今回のリコール対応は、2026年まで続く長期的なプロジェクトですが、ぼんやりしていると期限を過ぎてしまうかもしれません。特に、対応方法によって「いつまでに何をすべきか」が異なるため、スケジュール管理が非常に重要になります。筆者が整理した、今後の重要な流れは以下の通りです。
対応期限と申し込みの重要ポイント
- 2025年12月31日まで: 全国のスノーピーク直営店への直接持ち込みが可能です。店舗スタッフがその場で製品を確認し、お詫びの品の手配もスムーズに行えるため、梱包や配送の手間が省ける最大のメリットがあります。
- 2026年1月1日以降: 店舗での受付が終了し、すべて特設フォームからの「集荷引き取り」のみの対応となります。配送業者とのやり取りや、収納ケースの発送などの手間が発生します。
- 2026年3月31日: 今回の件に関するすべての無償補修およびお詫びの品対応の最終締め切りです。これ以降は、たとえ不備が見つかっても対応してもらえない可能性が高いです。

手続き自体は、特設のオンライン受付フォームから24時間いつでも可能です。補修を希望する場合は「フライシート本体」を預けることになり、お詫びの品を希望する場合は「収納ケース(バッグ)」のみを一旦預けて、確認の刻印を打ってもらう流れになります。
電話窓口も2025年末で終了する予定となっているので、不明点がある方は早めに問い合わせておくのが安心かなと思います。期限ギリギリになると窓口が混雑することも予想されるため、余裕を持って行動することをおすすめします。
スノーピークのテントのリコール:履歴と中古購入時の確認点

今回の仕様不備だけでなく、スノーピークには過去にもいくつかのリコールがありました。これらを知っておくことは、手元のギアの安全点検だけでなく、中古品を賢く選ぶための知識にもなります。
✅アメニティドームのフレーム破損や過去の不具合事例
✅収納ケースの刻印で分かるリコール対応済みの見分け方
✅まとめ:スノーピークのテントのリコール
アメニティドームのフレーム破損や過去の不具合事例
スノーピークが過去に行ったリコールの中で、特に有名なのが2015年の「アメニティドーム(SDE-001)」のフレーム破損事案です。入門用テントとして世界中で使われているモデルですが、特定の気象条件や設営環境でフレームに過度なテンションがかかり、折れてしまうという不具合がありました。
最悪の場合、破断したフレームがテントを突き破って中の人に怪我をさせる恐れがあったため、対策済みのフレームへの無償交換が実施されました。
また、2017年には「ランドロック」のインナーテント接続不備という事例もありました。これはインナーテントをフライに固定するテープが短すぎて、どう頑張ってもフックが届かないという製造ミスです。
筆者が思うに、こうした事例は「設計段階の想定不足」や「工場の検品ミス」から起こるもので、どんなに一流のブランドでもゼロにはできないものです。大切なのは、メーカーがそれを公表した際、過去のオーナーがちゃんと対策を受けているかどうかです。
アメニティドームなどの定番品を中古で買う際は、フレームの色や質感が変わっていないか、対策済みかどうかを確認することが、長く安全に使い続けるコツですね。
収納ケースの刻印で分かるリコール対応済みの見分け方
これからメルカリやセカンドストリートなどで中古のスノーピーク製品を探そうとしている方は、今回の2024年のリコール対応が済んでいるかどうかを見分ける方法を知っておくと便利です。お詫びの品を受け取って「現状のまま使う」ことを選択した製品には、その証拠として収納ケースの製品タグ付近に特別な刻印(捺印)が施されます。

この刻印があるということは、「メーカーによる不備の確認は済んでいるが、補修は行われていない個体」であることを意味します。逆に、縫製補修を受けた個体は、物理的に生地が新しくなっているため、詳しく見れば判断がつきますが、素人目には難しいこともあります。
中古購入の際は、出品者に「今回のリコール対応はどのようにされましたか?」と一言質問してみるのが一番確実です。もし何も対応されていない対象品番であれば、2026年3月までは自分で申し込むことが可能ですが、それ以降は不備を抱えたまま使い続けることになるため、購入価格の妥当性をしっかり判断したいところですね。
まとめ:スノーピークのテントのリコール

今回のリコール騒動を通じて、改めて「道具の安全性」について考えさせられたキャンパーも多いのではないでしょうか。筆者個人としては、スノーピークがこれだけの規模の不備を認め、ユーザーに選べる救済策を提示したことは、ブランドとしての責任を果たそうとする姿勢の現れだと感じています。
もちろん、最初から不備がないのが一番ですが、起きてしまったことに対してどう向き合うかに、企業の真価が問われますよね。
「スノーピークのテントのリコール」という言葉に不安を感じるかもしれませんが、冷静に自分のギアの品番を確認し、必要なら期限内に手続きを済ませれば、これからも素晴らしいキャンプ体験を支えてくれる相棒であり続けるはずです。
この記事が、皆さんの不安を解消し、次の一歩を決める助けになれば嬉しいです。正確な情報は日々更新される可能性があるため、最終的な判断や最新の対象品番リストについては、必ずスノーピーク公式サイトの専用ページをチェックするようにしてくださいね。
それでは、安全で楽しいキャンプライフを!


